週刊コミタン! 2014/04/27号

来週の気になるタイトル
4月28日
『オーレ! 弱小サッカークラブの奇跡』(1)(能田達規/実業之日本社)
・30日『夕空のクライフイズム』まで引っ張る。
・前作、『サッカーの憂鬱-裏方イレブン』は月半ば発売の『カルチョな執事』と併売。こちらは『夕空のクライフイズム』と売りたいが、新装版なのでなんとも。ワールドカップ効果はあるかもなので、しばらくは継続した展開を。
4月29日
・・・
4月30日
『青みゆく雪』(2)(宇仁田ゆみ/小学館/月刊スピリッツ)
・留学生との恋愛模様。1巻から間が空いているので既刊を積み直して売り直そう。ネコ漫画ガイドとしてもオススメ。

『白暮のクロニクル』(2)(ゆうきまさみ/小学館/ビッグコミックスピリッツ)
・1巻は予想通り(以上)動いてくれたので助かった。2巻もしっかり併売。連載では久保園のキャラが面白くて好き。

『四月八日のまえがきに』(松井信介/小学館/ビッグコミックスピリッツ)
・装丁のジグソーパズルと歯車はなるほどSF感。ボチボチでいきます。
・「あなたのそばに」「ひまわり」と読切が面白かった。連載は若干設定など分かりにくい気がするので如何に一見さんを入れようか悩む。真造圭伍みたいな売れ方になるのかしらん。

『夕空のクライフイズム』(1)(手原和憲/小学館/ビッグコミックスピリッツ)
・ワールドカップシーズンでは一番伸びを期待している。実在選手に対する細かすぎる小ネタが面白い。表紙に関しては・・・確かに女のコかわいいマンガでもあるんだけどちょっとそっちに振りすぎているような。
・こちらもサッカー絡みで継続展開したい。クライフを中2と言い切るのはサッカー好きとしてはなんとなく理解できて面白い。このメソッドで色々なサッカーマンガのタイトルが出来そうだ。青空のカテナチオとか、栄光のマリーシアとか。

「ひらり、別冊部活女子アンソロジー ほうかご!2」(新書館)
・芳文社「つぼみ」の遺伝子をまるまる引き継いだ「メバエ」との熱い闘いがいま始まる。少年画報社のウェブ周り、もう少し整備されてもいいのでは。創刊誌が出来るときぐらいはさー。

「メバエ」Vol.1
・”メ”っちゃ可愛い女子たちが ”バ”んばんチュッチュする”エ”ろすも有りな、百合アンソロジーです。ひげなむちの描くメっちゃ可愛い、バんばんチュッチュするあらた伊里、エろすはドバトで楽しみです。
・玄鉄絢も描いているみたいでもよおす!「もよおす」と「インシャラー!」はマンガ流行語大賞に勝手にノミネート。

『ふたりの息子に狙われています』(佳門サエコ/新書館/Cheri+)
・タイトルが面白怖い(笑)・・・それだけ。

5月1日
『In These Words』(2)(Guilt Pleasure/リブレ出版/BE・BOY GOLD)
・1巻がBLらしからぬ売れ方を見せている。未読だが2巻も動きそう。
5月2日
『はりきり首相』(藤子不二雄A/講談社)
・ファンアイテムっぽいかな。短篇ものの流れでは動かせなさそう。

『彼女になる日 another』(1)(小椋アカネ/白泉社/LaLaDX)
・続刊がきた。しかもナンバリング。「花とゆめオンライン」のゆく末やいかに。
・女子向けTSとして成熟してきた。既刊があるのがなかなか強い。棚で似たようなタイトルと展開する一方で、男性を少女マンガに引っ張ってくる呼び水としての働きにも期待。

『手塚学園』(アンソロジー/白泉社/トリコロールLaLa、オンライン)
・タイトルに偽りなしのすげぇマンガだ。まさかコミックスになるとは思わなかった。手塚作品のキャラクターが学校生活&ラブロマンスするなんて!装丁が物凄く気になるところ。

『フリンジマン』(3)(青木U平/講談社/週刊ヤングマガジン)
・田斉さんの不倫以降若干マンネリ気味になったので少しお客さんが離れるかも。と少し危惧。

『匿名の彼女たち』(2)(五十嵐健三/講談社/週刊ヤングマガジン)
・主人公の山下貴大(33)の言動が結構バカで面白い。もう少し分かりやすい表紙でも良いと思う。

『レッツ☆ラグーン』(3)(岡崎武士/講談社/月刊ヤングマガジン)
・こちらも久し振りなタイトル。既刊取らなきゃ。

5月3日
・・・
今週の思うところ
『PACT』(1)(久慈進之介/講談社/週刊ヤングマガジン)
・動かないなー。全国どうなんでしょう。
■2014年4月18日~4月24日のレポート(myt調べ)
タイトル出版社指数値ISBN
マギ  21小学館2.934091246214
進撃の巨人  13講談社2.514063950441
東京喰種 トーキョーグール  11集英社2.24088798090
名探偵コナン  83小学館2.064091246206
キングダム  34集英社1.814088797825
七つの大罪   8講談社1.234063950549
BILLY BAT  14講談社1.134063883264
GIANT KILLING  31講談社1.05406388323X
ボールルームへようこそ   6講談社0.94063714136
へうげもの  18講談社0.894063883256
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 1講談社0.844063883183
×××HOLiC・戻   2講談社0.814063769666
重版出来!   3小学館0.66409186029X
妖怪ウォッチ   3小学館0.614091417094
源君物語   5集英社0.614088797833
アルスラーン戦記   1講談社0.614063950506
ローゼンメイデン  10集英社0.64088797779
漫画版 野武士のグルメ幻冬舎0.594344025539
暁のヨナ  14白泉社0.544592196945
俺様ティーチャー  18白泉社0.544592194888
ちはやふる  24講談社0.534063804224
魔法使いの嫁   1マッグガーデン0.524800002842
それでも世界は美しい   7白泉社0.454592194772
LOVE SO LIFE  14白泉社0.424592213947
グラゼニ  14講談社0.44063883272
僕らはみんな河合荘   5少年画報社0.44785952512
絶対可憐チルドレン  38小学館0.394091246478
妖怪ウォッチ   1小学館0.374091416551
銃夢 Last Order  19講談社0.374063769690
極黒のブリュンヒルデ   9集英社0.354088798066
五色の舟KADOKAWA0.354047295477
ホリミヤ   5スクウェア・エニックス0.354757542976
週刊少年ガール   1講談社0.344063950409
AKB49~恋愛禁止条例~  19講談社0.344063950530
特装版 AKB49~恋愛禁止条例~ 19講談社0.324063622703
たそがれたかこ   1講談社0.32406376964X
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 4星雲社0.314434190172
鉄のラインバレル  23秋田書店0.314253234232
弱虫ペダル  33秋田書店0.274253221262
ハイキュー!!   4集英社0.274088705556
妖怪ウォッチ   2小学館0.274091400183
日々蝶々   7集英社0.264088451929
のぼさんとカノジョ?   3徳間書店0.264199802053
SWAN-白鳥- モスクワ編   4平凡社0.25458228776X
アホガール   3講談社0.254063950573
ハイキュー!!  10集英社0.244088800435
14歳の恋   4白泉社0.244592710673
進撃の巨人   1講談社0.244063842762
いくさの子 織田三郎信長伝   5徳間書店0.234199802002
ねじまきカギュー  14集英社0.234088798260

週刊コミタン! 2014/04/20号

来週の気になるタイトル
4月21日
・・・
4月22日
・・・
4月23日
『いちえふ』(1)(竜田一人/講談社/モーニング)
・とにかく広告等による露出度が高く、マンガの売り場だけでは到底カバーしきれないことが想像される。原発関連書籍の担当者と相談して半々程度で持ち合うべきだろう。刷りも恐らく6桁はあるだろうと読める。書評も連発されるだろう。講談社は受けた注文に対して順番に大らかに応える印象があるので、後発になると注文がきつくなると予想。
・話題先行で漫画以外の読者に広がりそう。指定のFAXなどモーニングも注力している印象。

『月に吠えらんねえ』(1)(清家雪子/講談社/アフタヌーン)
・アフタヌーンだが購入層は女性になるだろう。文壇二次創作というかなんというか、毎月毎月得体のしれないマンガ。『文豪ストレイドッグス』とは違うんだけどさ・・・。
・文豪ストレイドッグスの客層を意識している感じはややある。しかし、どうにも売っていく方向性が固まらない。装丁次第になるのかなとも思うが、とりあえず漫画で読破とか買っていく学生に向けて展開できればと。
・客層は『文豪ストレイドッグス』で良いと思う。大正あたりの作家はヘタレててフジョシの方の想像力を掻き立てるのには絶好の餌。

『デビルズライン』(2)(花田陵/講談社/モーニング・ツー)
・今売り「モーニング」に出張掲載。こちらもレーベル通りよりは女性向けの仕掛けのほうが動くやつ。
・まだ絵が落ち着いておらず時々頭身がおかしくなっているが、最近は安心して読める。吸血と恋愛、人間性で悩む姿は『白暮のクロニクル』にも通じる。

『狼少年は嘘をつかない』(1)(清水しの/講談社/イブニング)
・装丁が設定を語りきれていれば伸びる。そうでなければ難しい。出落ちがちな設定が強いフックになると思うタイトル。

『スイようび』(1)(汐村友/メディアファクトリー/フラッパー)
・雰囲気的には『よつばと!』なんだが、母数が違いすぎるので併売としては『くーねるまるた』?可愛さ押しでいくなら『ねこのこはな』かな。

4月24日
『がらくたストリート』(3)(山田穣/幻冬舎/バーズ)
・祝既刊重版。4刷の文字が眩しい。5月には「アオハル」に載せていた短篇集がでるので、そこまで引っ張ってもよい一冊。こちら連載作ではジュブナイル・夏休みといったフックが強く、短篇集はSF、うんちく、スノッブみたいな切り口でターゲットを選ぶ。いずれも男性狙い。
・初速はそこそこ出ると思うが、やはり刊行ペースがネックか。全巻買いを中心に考えたほうがいいのかも。5月のアオハルからのタイトルがそこそこ確保できそうなので、数年前に展開した夏に読みたいジュブナイルのフェア再びといったところ。今井哲也とかと一緒に大人のおとこに売っていく。
・何はともあれ無事発売されて何より。まだまだ知名度は低いと思うので隠れた名作として売っていきたい。同一世界観的な要素もある『昔話のできるまで』も併読必至。
4月25日
『にもかかわらず』(1)(筒井旭/集英社/Cocohana)
・『チョコレイトジャンキー』に登場するマスターが出てくるなど筒井(康隆ではない)ファン必読。キラキラした女の子があまり描かれないので男の人にも読みやすいと思う。

『ステラとミルフイユ』(1)(渡辺カナ/集英社/別冊マーガレット)
・今度こそバカ売れ!になるには少女マンガとしてはニッチな題材。絵柄とか表情とかについつい目がいってしまうが言葉の選び方が秀逸。

『はらへりあらたの京都めし』(魚田南/祥伝社)
・関東でも売れるのか?『ワカコ酒』で女子グルメものが広がっているので素養はある。『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』などと併売で。

『あれよ星屑』(1)(山田参助/エンターブレイン/ビーム)
・画面から立ちのぼるゲイ的魅力。児雷也とかお好きな方にどうでしょうか。そんな文脈を作るお店があるのか?
・敗戦復興無頼ものとでもいいましょうか、なんだか当時の風俗的なことへの通じが良さそうなのもまた魅力ではあります。

『恋とか、キスとか、カラダとか』(1)(千葉コズエ/小学館/Sho-Comi)
・ヒロインとチャラ男との仲が全く進展しないで終わった!と嘆いていたら、第2部が本誌ではじまった。1巻はかなり導入な感じなので、そこそこの展開にして、2巻発売時に仕掛けたほうが読者を引っ張れそう。集中連載のあとに第2部をやるということは、本誌でのアンケートはなかなか良かったと予想される。最低でも3巻は出るだろうから、今年の棚の定番タイトルとしていきたい。

『ムルシエラゴ』(1.2)(よしむらかな/スクウェアエニックス/ヤングガンガン)
・『ブラックラグーン』の新刊が決まったが、こちらの帯までも広江礼威なので、本番は来月新刊との併売になるのでは?棚では『Dimension W』あたりののユーザにしっかりと訴求したい。しかしこう絵柄から黒咲練導とかと置いても売れそうな予感はある。まずは在庫の確保が最大の難関か。
・「目つき悪い」「長舌」「百合」などなどタグが沢山あって売りやすいタイトル。ヤンガンでも好きなタイトル。

『蟹に誘われて』(panpanya/白泉社/楽園)
・『足摺水族館』は直取限定だったがこちらは一般ルート(書籍)で。直近だと『さよなら金太郎』(成松幸世)を買ってくれたお客さんを流したい。恐らく『惑星9の休日』(町田洋)もいいだろう。
・『足摺水族館』が「このマン」「マンガ大賞」などで取り上げられて認知が上がっているので白泉社の販路に乗って全国的に話題になりそう。この作者の訴求力とは「可愛さ」なのか「懐かしさ」なのか「サブカル臭さ」なのか。

『Spotted Flower』(1)(木尾士目/白泉社/楽園)
・げんしけんIFみたいな感じで、げんしけんしか知らない読者の間では話題になるんじゃないかと。個人的には非常に身につまされるお話で胃が痛くなる。フェチ的な売り方のほうが数字としては出そう。
・『じごぷり』は絶版?

4月26日
『姫さま狸の恋算用』(1)(水瀬マユ/双葉社/漫画アクション)
・水瀬さんの描くタヌキが可愛い!風景描写も美しい。小さい狸の置物とか在ると目を引いて良さそう。売れを考えるなら『金色毛鞠』との併売が吉。ポコと・・・。
今週の思うところ
・・・
■2014年4月11日~同17日のレポート(myt調べ)
タイトル出版社指数値ISBN
進撃の巨人  13講談社6.274063950441
ちはやふる  24講談社3.744063804224
魔法使いの嫁   1マッグガーデン1.414800002842
進撃の巨人 悔いなき選択   1講談社0.974063769615
進撃の巨人Before the fa 2講談社0.964063764605
オオカミ少女と黒王子   9集英社0.94088451902
アルスラーン戦記   1講談社0.84063950506
七つの大罪   8講談社0.784063950549
PとJK   4講談社0.74063419126
進撃!巨人中学校   4講談社0.654063950468
スティーブ・ジョブズ   2講談社0.654063769631
女子かう生   1双葉社0.64575843881
広島カープ誕生物語垣内出版0.594773404035
乱と灰色の世界   6KADOKAWA0.584047295760
ストラヴァガンツァ   2 異彩の姫KADOKAWA0.534047295779
妖怪ウォッチ   3小学館0.524091417094
魔法科高校の劣等生 九校戦編   1スクウェア・エニックス0.464757542720
弱虫ペダル  33秋田書店0.454253221262
進撃の巨人   2講談社0.444063843386
ソウルイーターノット!   4スクウェア・エニックス0.424757542437
カゲロウデイズ   4KADOKAWA0.414040665139
進撃の巨人   4講談社0.414063844692
とりかえ・ばや   4小学館0.44091361080
進撃の巨人   1講談社0.44063842762
進撃の巨人   3講談社0.44063844102
君に届け  21集英社0.44088451813
進撃の巨人  12講談社0.394063949761
ハイキュー!!  10集英社0.394088800435
妖怪ウォッチ   1小学館0.374091416551
ボールルームへようこそ   6講談社0.374063714136
AKB49~恋愛禁止条例~  19講談社0.354063950530
僕らはみんな河合荘   5少年画報社0.354785952512
進撃の巨人  10講談社0.354063848396
ToLOVEる-とらぶる-ダークネ 10集英社0.344088800516
進撃の巨人   9講談社0.314063847764
進撃の巨人   8講談社0.314063847128
そんな未来はウソである   4講談社0.31406376978X
進撃の巨人   6講談社0.34063845915
進撃の巨人   7講談社0.294063846520
食戟のソーマ   7集英社0.294088800443
修羅の門 第弐門  12講談社0.294063714152
進撃の巨人  11講談社0.29406394901X
ハルタ  13KADOKAWA0.294047295752
もやしもん  13講談社0.28406388306X
重版出来!   3小学館0.28409186029X
乙嫁語り   1KADOKAWA0.284047260762
妖怪ウォッチ   2小学館0.274091400183
SEX PISTOLS   8リブレ出版0.27479971452X
魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編   1スクウェア・エ0.274757542739
艦隊これくしょん 4コマコ 吹雪、が 2KADOKAWA0.264047296406

週刊コミタン! 2014/04/13号

来週の気になるタイトル
4月14日
『4番の卓球』(1)(土田悠史/マッグガーデン/Beat’s)
・女子向け絵柄でホットに卓球マンガという、これまであんまり開拓されてなさそうなところ。何かの横におくならアニメ中の競技つながりで『ピンポン』(松本大洋)か、客層すべりで『ハイキュー!!』か。
・絵柄からも女性向けだが、卓球は需要あるのかなーと。『ピンポン』が好きな女性層」とはまた違う、ある種BLみたいな売り方をするタイトルなので、今だと『ALL OUT!!』との併売が良いのかなと。卓球のジャンルとしての訴求力が未知数なので、売れ目が見えづらいというのはある。
・なるほど。

『ほんの恋など』(1)(カワカミコマ/マッグガーデン/EDEN)
・あれ?先週も書いた気がする。発売日間違えたか?

4月15日
・・・
4月16日
『クジラの子らは砂上に歌う』(2)(梅田阿比/秋田書店/ボニータ)
・ウチではペーパーの問い合わせなどもあり好調に動いている。こういうハイファンタジーな作品って最近ないから良いですよね。
4月17日
「画楽.mag」(集英社)
・JC.comの後釜かと思いきや、ハルタや楽園方式の書籍扱い雑誌サイズだったことに驚かされる。作家陣だけ見ると完全にJC.comの系譜なのになぁと。変に実績のある作家が多いので、作家の名前だけでいまどきの読者のひきになるかが疑問。大きく当たるタイトルが出るまではwebだけでよかったのでは?という気もする。来月刊行のマンガボックスのタイトルと否が応でも比較されそう。

『壬生義士伝』(1)(ながやす巧・浅田次郎/集英社)
http://garakunomori.com/mag/mibu.html
・「画楽.mag」創刊にあたり第三部連載開始らしい。確かに今の「別冊少年マガジン」にこの作品載るのか?という疑問はあったものの完全移籍は淋しい。というかKADOKAWA版で買って講談社版で買って今度は集英社版でってそろそろ財布も限界なのでは。

『今日のひぐらしさん』(冬川智子/イースト・プレス)
・ちょっと世間とズレている女子を描く感覚が絶妙。憎めない絵柄と相まって癒やされる。

4月18日
『JOJOVELLER』(荒木飛呂彦/集英社)
・これもキツイ。売れるのかしらん。これにより完全限定版はお店にとって不幸の置物と化した。
・アマゾンにはしてやられた。書籍の返品制度って何なのかねって話にはなる。狭い店で余った買切商品を値下げして販売するなら分かるが、あの規模でやられてしまうとねー。

『もぐささん』(1)(大竹利朋/集英社/となりのヤングジャンプ)
・喋る『たべるダケ』。食欲旺盛な女の子の可愛さよ。本誌での連載も始まり、売れるコースに乗ったのではないでしょうか?

『まいてはいけないローゼンメイデン』(ちょぼらうにょぽみ・PEACH-PIT/集英社/ヤングジャンプ)
・本編より気を抜いて読めるから結構好き。絵柄で拒否する人もいると思うが不条理ちょぼうら節が炸裂して良い味出してます。

『バディ!!!』(1)(西園フミコ/小学館/サンデー超)
・同級生の作品。初単行本。コートの中では強気なポイントガードの主人公だが、コートから出ると体が女になってしまう特異体質。ビーストの異名を持つライバル兼仲間と全国を目指す。ヤンジャンで直後に『ボクガール』が始まり、トランスジェンダーでまとめれば良いのか?など考えている。黒子の客層ではないな。

『クロノ・モノクローム』(1)(磯見仁月/小学館/週刊少年サンデー)
・タイムスリップチェスもの。歴史ものとしては後述の『アルテ』同様にヨーロッパが舞台なので、今年のトレンドはルネサンス前後のヨーロッパなのでは?と感じさせる。少年誌で歴史ロマン系のタイトルはここのところあまりなく、珍しいので応援したいところだが、学生にはやや厳しいかなと。チェスで代理戦争みたいな展開になってきているので、やはり学生層ではなく上向きに売れそうではある。

『リップスモ-ク』(西形まい/白泉社/ザ・花とゆめ)
・年の差恋愛ものということで、棚では『おじ恋』と併売したい。出版社に関係なく、近々の年の差新刊だけで棚が作れるくらいには勢いのあるジャンル。最近の花とゆめの流行からするとやや年上向きなので、フラワーコミックスαなんかとの併売が一番マッチするかなと。あとは年の差をしっかりアピールしての『アルテ』ですかね。

4月19日
『新装版 昭和の中坊』(1)(吉本浩二・末田雄一郎/双葉社)
・レジェンドアクションレーベルだろうか。『ブラックジャック創作秘話』(秋田書店)からは八手ほど遅く、テレビで今田耕司が言及したタイミングも五手ほど逃し、『さんてつ』(新潮社)のプチ需要も三手前。とはいえ内容は時代の切り取りものなので売りやすさはありそう。ヤンマガプロパー読者層以外で『ヤンキー塾へ行く』(荒木光/講談社/週刊ヤングマガジン)が売れていればそこに投げてみたい。

『アルテ』(1)(鳴海圭/徳間書店/コミックゼノン)
・4月の本命第三弾。頑張る少女と年上師匠もの、普通に女性もの、歴史もの、様々な切り口で出し方を考えられる。ずばり「ゼノンの棚に置かなければ動く」と思う。自店では『チェーザレ』(惣領冬実/講談社/モーニング)を軸にした歴史ものの棚で押す。
・今週はこのマンガをいかに売るかということしか考えていないくらいの注力タイトル。新刊もいかにこのタイトルと併売するかばかり考えてしまった。様々な売り方が見えてくるタイトルだが、ウチでは少女の成長譚として、年の差恋愛ものとして売っていきたい。箱入り娘なお嬢さんが男社会で、前を向きながら必死に生きていくところをニヤニヤしながら見守ろう!みたいな健気少女萌えな売り方と年の差恋愛をキャッチとして少女マンガの棚での展開を中心にする二つの販売で客層を探っていきたい。歴史がどうとかってのは、レビューが上がってそこから流入してくるのかなと。
・良くも悪くもフェローズ/ハルタ作品に近い印象。そこに当て込むと埋もれてしまう可能性があるので、基本的には男性向け・歴史物のコーナーでまとめたい。

『北斗の拳【究極版】』(11)(原哲夫・武論尊/徳間書店/コミックゼノン)
・北斗の拳の潜在的なファンはとても多いと思うのでこの巻だけでも売れそう。その後に既刊まで波及してくれれば御の字。

『冴えない彼女の育てかた 恋するメトロノーム』(1)(武者サブ・丸戸史朗/スクウェア・エニックス/ビッグガンガン)
・他誌でも2作くらい既に単行本化しているが、個人的にはスクエニ版が良さ気。

今週の思うところ
『魔法使いの嫁』(1)(ヤマザキコレ/マッグガーデン/コミックBLADE)
・発売翌日重版と絶好調な様子。手元在庫は怪しい版元なので電話注文が吉。
・今のところはまだマッグガーデンの棚よりはスクエニとかの棚のほうが伸びしろになる。もっと大きく育ったらマッグガーデンの棚の軸にしたい。
■2014年4月4日~4月10日のレポート(myt調べ)
タイトル出版社指数値ISBN
進撃の巨人  13講談社5.574063950441
食戟のソーマ   7集英社1.144088800443
ハイキュー!!  10集英社0.974088800435
銀河パトロールジャコ集英社0.94408870892X
進撃の巨人 悔いなき選択   1講談社0.884063769615
特装版 進撃の巨人 悔いなき選択   1講談社0.694063622711
進撃!巨人中学校   4講談社0.684063950468
ToLOVEる-とらぶる-ダークネ 10集英社0.674088800516
重版出来!   3小学館0.65409186029X
ワールドトリガー   5集英社0.634088800605
アルスラーン戦記   1講談社0.614063950506
SOUL CATCHER(S)   4集英社0.614088800451
弱虫ペダル  33秋田書店0.64253221262
銀河パトロールジャコ 特装版集英社0.594089082048
君に届け  21集英社0.534088451813
ミュージアム   3講談社0.54063824551
喧嘩稼業   1講談社0.484063824586
学園ベビーシッターズ   9白泉社0.48459219179X
ジョジョリオン   6集英社0.464088708911
桂正和×鳥山明 共作短編集 カツラアキラ集英社0.444088801245
べるぜバブ  26集英社0.424088800427
進撃の巨人Before the fa 2講談社0.394063764605
妖怪ウォッチ   3小学館0.394091417094
キン肉マン  46集英社0.394088801229
漫画版 野武士のグルメ幻冬舎0.384344025539
団地ともお  23小学館0.384091860443
斉木楠雄のΨ難   8集英社0.364088800273
みどりの星   4小学館0.364091860192
狼陛下の花嫁  10白泉社0.334592191706
ニーチェ先生 コンビニに、さとり世代 1KADOKAWA0.324040662377
もやしもん  13講談社0.31406388306X
聲の形   3講談社0.294063950360
進撃の巨人  13 DVD付き限定版講談社0.294063584887
帝一の國   8集英社0.28408880032X
少年ノート   7講談社0.254063883078
ちいさこべえ   3小学館0.254091861377
独身OLのすべて   1講談社0.244063769437
古味直志短編集 恋の神様集英社0.244088801199
赤子よ日記 ニンシンニッシもあるよ青林工藝舎0.244883793974
海月と私   2講談社0.24063879674
FAIRY TAIL  42講談社0.184063950093
進撃の巨人  12講談社0.184063949761
幻想ギネコクラシー   1白泉社0.174592710649
ReReハロ   3集英社0.164088451821
風光る  35小学館0.164091357377
文豪ストレイドッグス   4KADOKAWA0.164041210933
聲の形   2講談社0.164063950042
めしばな刑事 タチバナ  13徳間書店0.154197805691
鬼灯の冷徹   5講談社0.15406387110X
ひきだしにテラリウムイーストプレス0.154781609481

週刊コミタン! 2014/04/06号

来週の気になるタイトル
4月7日
『海月と私』(2)(麻生みこと/講談社/good!アフタヌーン)
・最近やっとおっさん目線で読めるようになったからか、この漫画の面白さが分かるようになってきた。
4月8日
『えらしこ』(1)(さのうくにかず/秋田書店/月刊少年チャンピオン)
・どうもスポーツ女子ブームがまた来ているような気がする。フットサル部を中心に話は運ぶが、あくまでもギャグマンガなので、『アホガール』とかと併売すようかなぁと。と思ったけど、調べたらやたらと価格が高いのでA5判型っぽい。そうとなったら話は別なので、単発で堅く売った後は棚オンリーかなと。少年誌の棚でA5判を出されると売りたくても物理的に展開できないからマジやめて。

『アヤメくんののんびり肉食日誌』(2)(町麻衣/祥伝社/フィールヤング)
・売れているみたいですね。ウチでは今のところそこまでではない。

4月9日
『トータスデリバリー』(1)(志水アキ/講談社/別冊少年マガジン)
・京極夏彦のコミカライズで名を挙げた志水アキのオリジナルということで期待枠。廃墟でのアクションシーンには『AKIRA』すら思い出す・・・というと言い過ぎだし判型違いすぎるしなのだが、年齢層高めアラサー狙いの試し読みから動く予感。
・面白いと思うが別マガって感じではないんだよなー。せめてグフタ。

『トモダチゲーム』(1)(佐藤友生・山口ミコト/講談社/別冊少年マガジン)
・「別マガ」お得意の等身大残忍ゲーム枠。友情と裏切りという、絵柄ではなく心にせまる残忍性が結構あたりそう。「週刊少年マガジン」読者を意識したい。
・『神様の言うとおり』と相性が良さそう。まだ出てないけど渡辺静の『リアルアカウント』とかは併売必至。

『アルスラーン戦記』(1)(荒川弘・田中芳樹/講談社/別冊少年マガジン)
・原作つきの荒川弘は売れないというイメージを払拭できるのか。銀の匙の支持層と田中芳樹がマッチングするイメージがないので、初速はそこそこで後伸びはせずと予想。はたして・・・。
・初速はありそうだけど、上の指摘のとおり2巻ならびに後伸びはう~んという予感。5月と連続刊行なのは力強い。あと『創竜伝』コミカライズの文庫版も出る様子。
・1巻目は売れると思う。2巻以降の売り方を考えた販売をしていきたい。

『ディアボロのスープ』(4)(岡崎純平/講談社/別冊少年マガジン)
・最後まで驚かされる内容だっただけに、この結果は残念。描きおろしページにてディアボロのスープの謎は明かされるのだろうか。本誌での新連載が決まったようなことを作者が言っていたので、棚必備で読者を新作へと誘導したい。

『進撃の巨人 悔いなき選択』(1)(駿河ヒカル/講談社/ARIA)
・限定版とか配本少ないと言う噂を聞いてビクビク。

4月10日
『VSルパン』(1)(さいとうちほ/小学館/増刊フラワーズ)
・同じルパンものでは『怪盗ルパン伝アバンチュリエ』(森田崇/小学館クリエイティブ/ヒーローズ)が。同じ事件があったりするがそんな読み方はマニアックにすぎるか。シャーロキアン。『とりかえばや』の横でよし、ですかね。

『魔法使いの嫁』(1)(ヤマザキコレ/マッグガーデン/BLADE)
・今年の超期待枠。特典物とかは抜きに普通に考えてどう動線を作るかということなんですが、散りばめられたフック(重厚なファンタジー、人外、児童文学調)に対していまのマンガの棚では脇を支えるのが難しい。強いて言えばゼロサム、アヴァルス、ヤングエース・・・?が近隣な感じ。それぞれのコア層に試してもらえる機会を作ることができれば。
・色彩の鮮やかさ、コントラストが効いた絵に見蕩れる。話も面白いしキャラも良い!今年のランキングに入るんじゃないでしょうか?

『女子かう生』(1)(若井ケン/双葉社/WEBアクション)
・版元の推し感が頼もしい。男性向けの雰囲気を醸しつつ女性向け青春ネタ(『シンプルノットローファー』など)という推し方もとれる。うちは女性層多いので後者のほうで。
・面白いと言うか上手い!この手の漫画は読み心地が良い分、読後に残るものが少ない。『今日のあすかショー』『高校球児ザワさん』は続巻への移行が厳しめだったので上手に売っていきたい。・・・とは言えまずは1巻。

4月11日
『サイレント・キス』(1)(いちのへ瑠美/講談社/別冊フレンド)
・今回もしっかり読ませてくれる内容なので、いちのへ瑠美は棚の定番にしても良い作家。好きな子の彼女が病気で入院中という設定は重いが、展開はやや早め。現在売れている別フレ銘柄よりも年齢層を上向きで捉えていいのかなと。

『ぼっちな僕らの恋愛事情』(1)(志摩時緒/芳文社/きららフォワード)
・最近の奇をてらった少女マンガよりもよっぽど少女マンガしている。
少しずつ距離が近づいていく描写は初々しく甘酸っぱい。表紙が過去作と比較するとカラフルかつポップで、本来の読者である男性以外も狙っていけそう。スクエニの恋愛要素のあるタイトルと併売とかしてみたい。『はつきあい』や『ひとりみ葉月さんと』あたりと併売してみたいが、在庫的に難しそうなので、アニメ化で露出の高い『一週間フレンズ』とでもいいのかなーと。

『たそがれたかこ』(1)(入江喜和/講談社/BE・LOVE)
・素晴らしい枯れ感とときめき。いまの自店の棚では『姉の結婚』や『Hatch.』や『mon*mon』など「結婚はまだそこにあるもの」としてのマンガが多いが、この作品は主人公の年齢・状態の面でその数年先まできた女性の話。マンガでこの雰囲気はあまりみていないが、『ふれなばおちん』との併売に密かに期待をしている。

4月12日
『ほんの恋など』(1)(カワカミコマ/マッグガーデン/EDEN)
・男性恐怖症の女性文芸編集とかつてベストセラーを書いたが今は筆が進まない大御所作家の恋愛と言うより仕事の比重が大きいお仕事漫画。『リメイク』から『重版出来!』への流れの間に置いてみたい。
今週の思うところ
・・・
■2014年3月28日~4月3日のレポート(myt調べ)
タイトル出版社指数値ISBN
君に届け  21集英社2.084088451813
重版出来!   3小学館1.18409186029X
幻想ギネコクラシー   1白泉社0.844592710649
ハイキュー!!  10集英社0.754088800435
もやしもん  13講談社0.74406388306X
妖怪ウォッチ   3小学館0.734091417094
食戟のソーマ   7集英社0.694088800443
ToLOVEる-とらぶる-ダークネ 10集英社0.644088800516
ONE PIECE  73集英社0.64088800222
カゲロウデイズ   4KADOKAWA0.564040665139
漫画版 野武士のグルメ幻冬舎0.554344025539
citrus   2一迅社0.554758072973
ちいさこべえ   3小学館0.524091861377
無邪気の楽園   5白泉社0.524592147375
宇宙兄弟  23講談社0.514063872947
きょうの猫村さん   7マガジンハウス0.54838726570
五色の舟KADOKAWA0.484047295477
聲の形   3講談社0.464063950360
ジョジョリオン   6集英社0.454088708911
カゲロウデイズ 公式アンソ SPRINGKADOKAWA0.454040665147
ニーチェ先生 コンビニに、さとり世代 1KADOKAWA0.454040662377
週刊少年ガール   1講談社0.454063950409
キン肉マン  46集英社0.434088801229
SWAN-白鳥- モスクワ編   4平凡社0.4458228776X
銀河パトロールジャコ 特装版集英社0.394089082048
みどりの星   4小学館0.384091860192
僕は友達が少ない  10KADOKAWA0.374040665058
風光る  35小学館0.364091357377
宝の嫁KADOKAWA0.364047295485
暗殺教室   8集英社0.354088800281
スキップ・ビート!  34白泉社0.354592194942
銀の匙 Silver Spoon  11小学館0.354091245749
BLUE GIANT   2小学館0.334091862454
アリスと蔵六   3徳間書店0.334199503919
王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレタ 6集英社0.324088797620
妖怪ウォッチ   1小学館0.314091416551
FAIRY TAIL  42講談社0.314063950093
文豪ストレイドッグス   4KADOKAWA0.314041210933
ワールドトリガー   5集英社0.314088800605
DRAGON JAM  11小学館0.34091860206
進撃の巨人   5講談社0.34063845133
限定版 もやしもん  13講談社0.34063587053
斉木楠雄のΨ難   8集英社0.294088800273
酒の友 めしの友実業之日本社0.294408174890
団地ともお  23小学館0.284091860443
進撃の巨人   1講談社0.284063842762
進撃の巨人   4講談社0.284063844692
パレス・メイヂ   2白泉社0.284592194055
銀河パトロールジャコ集英社0.27408870892X
狼陛下の花嫁  10白泉社0.274592191706