投稿者: comitans

『今日のユイコさん』(4)(秀河憲伸/講談社/アフタヌーン)
・4巻といい巻数になってきたけど、まだまだ売れそうな作品。ツンデレ女子とフツーの男の子のやり取りがたまらなくツボにはまります。割と女性がはまってる。伸ばしたい作品。

『子供はわかってあげない』(上)(下)(田島列島/講談社/モーニング)
・まんのききをやりました。数年前の「リュウ」の匂いがする、つまり性別問わずマンガに強くアンテナを張っている層には強い訴求力があると思う。たぶん探しに来てくれるので新刊台とモーニングの棚にいれよう。モーニングの棚にいれたいのは、マンガにアンテナのある人はそういう探し方ができるから。
・それだけでなく絵もキャラクターもストーリーも馴染みやすいので、ライトユーザーを対象に売り伸ばせそうでもある。認知アンド手に取れば、ということでそこまで知らせるには新刊台だけでなく特設まで出張させたくなる。贅沢なマンガである。
・表紙は淡い色調で目立ちにくいかもしれないが、作者の柔らかく温かみのある曲線と優しい非日常の世界観がよく現れている。新刊台等で見かけてピンと来てそのまま買わせる力があると思う。

『第三次性徴期、大塚くん！』(1)(君塚力/スクウェア・エニックス/ガンガンオンライン)
・『不機嫌なモノノケ庵』(1)(ワザワキリ/スクウェア・エニックス/ガンガンオンライン)で『ばらかもん』オビが好調だったためかこちらも『ばらかもん』のイラストオビ。

『ちおちゃんの通学路』(1)(川崎直孝/メディアファクトリー/フラッパー)
・成年ジャンルでちょっとギャグの方向がイカれてるマンガを描いていて印象的な作者。さて一般紙で描くマンガは・・・やっぱりちょっとイカれてた。通学するだけ、というわかりやすさで『ニーチェ先生』や『お前はまだグンマを知らない』、『サイコろまんちか』などと一緒にキャッチーな棚をライトユーザーや学生へ。
・エクストリーム通学漫画。如何にして学校に辿り着くかという漫画なのでやはり学生を中心に若い層に売っていきたい。作中にツッコミ役が不在で読者が読みながら頭の中でツッコミを入れるタイプなので試し読みが欲しいところ。
・コレクター欲をそそられる装丁。女性にも手にとってもらいたい。発売のタイミングもいいので賞レースにも絡んできそう。
・馬鹿っぽいギャグで女の子が可愛いって素晴らしい。ウルトラジャンプの紙魚丸『惰性67パーセント』と早く併売したい！
・最近の『あっくんとカノジョ』『ニーチェ先生』などのコメディマンガと並べたい作品。ただし、相当刷り部数が少ないのか初回部数はかなり少ない模様。追っかけて売りたい。

『ドミトリーともきんす』(高野文子/中央公論新社/真夜中,マトグロッソ)
・久し振りの新刊ですがどう動くのか未知数。文芸コーナーとかの方が動くのか？
・文芸書、数学物理、マンガの全面でいきます。田島列島を併売するんだ。

『おつまみの達人めしバカお手軽5分レシピ編』(ロドリゲス井之介/秋田書店/プレイコミック)
・廉価版だけどこれはもう書名から売れそう。→配本とれませんでした！

『弱虫ペダル人気キャラクターセレクション　巻島裕介 東堂尽八』(秋田書店)
・廉価版だけど同上。キャラもいい。
・廉価にもかかわらず予約が数件。売れそう。

『ムルシエラゴ』(3)(よしむらかな/スクウェア・エニックス/ヤングガンガン)
・今年の『魔法使いの嫁』につぐロングヒットコミック。3巻でも勢いは衰えなさそう。ベロが動くPOPとか欲しい。
・『コータローまかりとおる！』にこんなキャラいたよね。

『ハル×キヨ』(4)(オザキアキラ著/集英社/別冊マーガレット)
・凸凹ラブコメディーマンガ。男性読者も読みやすい作品。中々少女コミックコーナーだと難しいかもしれないけど男性でも手に取れる数少ない少女コミックなのでアピールしたいところ。4巻目。まだまとめ買いできる範囲なのでここで伸ばしたい。

『大江戸酔いどれ紀行』(ラズウェル細木/リイド社/コミック乱)
・全くノーチェックだった『大江戸食べコロジー』が歴史・江戸地図系の棚から売れているのでこれも一緒に置く。

『怪奇タクシー』(上)(下)(森野達弥/一迅社/???)
・『もがりの首』で注目を浴びつつある森野達弥の新作・・・?雑誌に載ってたっけ・・・？表紙絵面だけで分かるのは売りやすいマンガ。見ての通りホラーです。『後遺症ラジオ』(講談社)が平台にある書店はここまでフォローしたい。水木しげるリスペクト感じるよね。

『〆切ごはん』(1)(湖西晶/芳文社/まんがタイムきらら)
・「漫画家マンガ×グルメマンガ」という流行りものの取り合わせ。同じきらら系4コマでも『幸腹グラフィティ』とは違いグルメではなく４コマより。
表紙がエッセイ漫画のようにも見えるのでグルメマンガとも並べやすく女性にも手に取ってもらい易いのでは。

・・・

・・・

『ネオノミコン』(アラン・ムーア,ジェイセン・バロウズ/学研パブリッシング)
・発売中止との報。何があったんでしょうか。アラン・ムーアとクトゥルフって面白そうだったのに。

『クジラの子らは砂上に歌う』(3)(梅田阿比/秋田書店/ミステリーボニータ)
・1・2巻が順調に売れているのでこの辺できちんと売り伸ばしたい。年末賞レースにも絡んできそう。

『うちの母ってヘンですか?』 (田房永子/秋田書店/フォアミセス)
・このテーマの旗手のポジションに収まった田房永子。『母がしんどい』からの間に色々な作品はでたが、今作は特に一緒に並べたい。母に対する冷静な観察に至るのは解決編といった趣もある。装丁もきちんと近づけていていいサインになっていると思う。マンガ以外の、エッセイとかのほうが動くのは明らか。

『虹色インク』(1)(宇野智哉/講談社/マガジンSP)
・マガジン版マンガ家漫画。コンプレックスと熱さが混在していて気持ち良い。

『30センチスター』(2)(北野詠一/講談社/マガジンSP)
・良い展開になってきたところでのまさかの終了。もう少し続いていたら「オトノバ」(講談社/週刊ヤングマガジン)と併売したかった。

『だがしかし』(1)(コトヤマ/小学館/週刊少年サンデー)
・いい具合に頭のネジが飛んでるお嬢様が懐かしの駄菓子を色々紹介してくれる。表紙はまさかの駄菓子要素ゼロ、吉と出るか凶と出るか。リアクション芸みたいなところがあるから色々な表情を切り出すといいのかな。
・駄菓子をテーマにしたコメディマンガ。少年誌的なところに落とさずとも男性には結構動かせる・・・と思いきや1巻装丁にはかなり戸惑いがある。女の子推しもわかるが「駄菓子」のほうがキャッチーなのでそういったアイテムをもっと配してくれたら・・・。別のアイテムを用意してフォローしたい。
・なんかアフロ田中シリーズっぽいテンポを感じる。

『バディ！！！』(2)(西園フミコ/小学館/サンデーS)
・近くに発売する『ボクガール』と併売だ！

『Q』(1)(シヒラ竜也/集英社/ウルトラジャンプ)
・突然怪物が攻めてきて〜という流行りものだけど、攻めるのではなく守っていく話しなのが他と違うかなーと。主人公の過去や決断などがいい塩梅に熱い少年漫画。ターゲットは中高生。

『姉ログ』(5 OVA付)(田口ケンジ/小学館/週刊少年サンデー)
・アニサンの新作では一番ノビが期待できる。単価が単価なので『ハヤテのごとく！』の横に置いても明確な動きはなさそうだが、それでもそこが一番自然な置き方だろう。『ファンタジスタステラ』は・・・これらとは一緒に並べないよなぁ。

『GROUNDLESSｰ隻眼の狙撃兵ｰ』(1)(影待蛍太/双葉社)
・このところこういった企画ものをガンガン通してくる双葉社が個人ウェブマンガを出版。銃＆復讐譚。そういうわけで内容全部を把握しているわけではないものの『エリア51』やら『ドリフターズ』やらが受けとして予想される。楽しみ。

・・・

『かごめかごめ』(池辺葵/秋田書店/Championタップ!)
・今回お値段高めだが絵画を思わせる瞬間の切り取りと美しい決めゴマが非常に眼を引くのでアイキャッチに使いたい。実写化も決まった『繕い裁つ人』の認知度がまだ高くない店舗はこの作品を池辺葵の入口にしてみては。B6なのはちょっと驚き。

「号外onBLUE」(祥伝社)
・よもや増刊まで出るとは！「onBLUE」の躍進をうかがわせる。紀伊カンナは非BLなお店でも今年のマストで、市川春子と並べてよし。

『新装版 作品集このたびは』(えすとえむ/祥伝社/フィールヤング)
・そんな絶好調祥伝社(シュークリーム)から新レーベル・スウィングが始動。B6へのサイズダウンで手に取りやすさが旨の様子。『千代に八千代に』(大澄剛/双葉社/漫画アクション)と一緒に売りたい。女性動線の棚で。
・『千代に八千代に』(大澄剛/双葉社/漫画アクション)と並べると収まりが良い。『カレは女とシたことない。』(都 陽子)、『逃げるは恥だが役に立つ』(海野つなみ)などと並べて高齢童貞フェアも良い。【売れ感】△

『ハウアーユー？』(山本美希/祥伝社/描き下ろし)
・祥伝社の話ばかりしている。続くこちらは静かな躍進を遂げている祥伝社の無レーベルラインの描き下ろしタイトル。読者へのとっかかりは『Sunny Sunny Ann』と同様になりそうだがお値段はドンと倍。夫に蒸発されてしまった妻が狂っていく様を隣に住む女の子や娘など「隣のオンナ」から見る感じ、文芸書に置きたくなる。来月を待つことになるが南Q太の新刊と一緒もいい。

『カツシン さみしがりやの天才』(1)(吉本浩二/新潮社/＠バンチ)
・昭和映画棚で売るのがマンガより倍ぐらい出そう。

『オパパゴト』(2)(白梅ナズナ/講談社/シリウス)
・表情の描き方とか丁寧でとてもいいのでみんな読もう！【売れ感】△

『きっと可愛い女の子だから』(柳本光晴/双葉社/ビッグガンガンほか)
・他社短篇が1冊になるってことは前作『女の子が死ぬ話』は結構出たのかな。今回はもっと男をキュンキュンさせる系の話です。『女の子～』でいうところの髪切った話がずっと読める感じ。
・基本的に報われない人間が頑張る話が好きだがコレは最たるもの。コンプレックスを克服しようとする輝きが素晴らしい。【売れ感】○

『明治瓦斯燈妖夢抄 あかねや八雲』(1)(森野きこり/マッグガーデン/BLADE)
・『魔法使いの嫁』に続けと期待のかかる力の入った一作。これが『魔法使いの嫁』と一緒に出るのは本当にいい。ターゲットはもっと女性よりなのでそれをより意識して、まずは併売からトライしてみてください。

『魔法使いの嫁』(2)(ヤマザキコレ/マッグガーデン/BLADE)
・限定版5割にしました。
・予想以上に売上が止まらない。賞レースでも上位に入るだろう。版元的にも拡材や装飾コンテストなど力の入れ具合がうかがえる。【売れ感】◎

『アニウッド大通り』(1)(記伊孝/星海社/Kindleニコニコ静画)
・Kindle限定公開(だったと思う)から単行本へ。 ウチのお父ちゃんはアニメ監督！？ アニメ一家の「三丁目の夕日」、というキャッチは分かりやすい。
・最初はニコ静へ普通に投稿→人気が出る→Kindleで販売→ニコ静では最新話を期間限定公開へ変更。という流れです。やはりプロだからか個人でやっていたにしてはかなり商業的。
・昭和50年台が舞台のアニメ映画監督を父に持つ少年とその家族を描いた作品。40代～の男性に向けて『アオイホノオ』『がらくたストリート』『ハックス』あたりと投げるべきか。当時の流行りモノや業界事情のフォーカスだけでなく、主人公の成長物語としてだけ読んでも面白いので層を絞る必要はないのかも。人気の個人WEB作品をどこが出版するのかにも注目が集まる。

エッジスタコミック
・運営サイトに投稿されている小説の中で人気のあるものをコミカライズするというなんとも自給自足感のあるネットレーベル。今後刊行されるであろうComicoやマンガボックスなどの作品を一纏めにして棚を作ったほうがいいのだろうか？第一弾より来月の第二弾の方が動きそう。
・作品供給のスタイルからもレーベルとしてはターゲットがバラけている印象。既刊棚の位置がヒーローズの横になるとカオス。女のコかわいいマンガ路線に少し活路が。

『東京タラレバ娘』(1)(東村アキコ/講談社/Kiss)
・セックスありの東村アキコが面白くないわけがない。
・久し振りに客層ど真ん中な作品。『メロポン』よりは売れる。【売れ感】○

『あせびと空世界の冒険者』(1)(梅木泰祐/徳間書店/コミックリュウ)
絵に派手さはないがじっくり読める懐かしさのある冒険ファンタジー。現行で近いのは少女政府あたり？
ゲームの紹介記事のようにいくつかのワードを抜き出して提示すると反応があるかも。
・堂々たるファンタジーで心地良い。初速は出にくいだろうから棚前などで見本を付けてじっくり売っていきたい。【売れ感】△

・なぜか『をのころん』がネットで話題に。