週刊コミタン! 2016/06/12号

来週の気になるタイトル
[weekly class=month day=1]月[weekly class=day day=1]日
[addLink]『頂き!成り上がり飯』(1)(奥嶋ひろまさ/徳間書店/COMICリュウ)[/addLink]
・(m)コメディ不良マンガの旗手・奥嶋ひろまさの新作は不良×お弁当。拳ではなく飯で、餌付けで成り上がる。ギャグマンガなので『セトウツミ』や『フードファイタータベル』と。
[weekly class=month day=2]月[weekly class=day day=2]日
[addLink]『すいもあまいも』(板倉梓/EDEN/マッグガーデン)[/addLink]
・(く)板倉梓らしからぬ装丁でドキドキする。
[weekly class=month day=3]月[weekly class=day day=3]日
[addLink]『本日の四ノ宮家』(山田果苗/KADOKAWA/ハルタ)[/addLink]
・(m)テーマは家族。新しいお母さんをなかなか認められず・・・というところに始まり最終回が非常に綺麗にまとまった。巻数表記がないのは寂しい。絵が強い装丁がいい。男性層を狙いたい。
・(く)『のーぷろぶれむ家族』最終回を読んだせいか家族もので少しまとめて売りたい気持ちがある。『微熱空間』から伸ばして『すいもあまいも』まで繋げられるか?

[addLink]『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(永田カビ/イースト・プレス)[/addLink]
・(m)pixivでの発表当時、結構バズっていた記憶がある。もちろん作者は女性である。性的な意味ではなく、誰かに必要とされてみたい、抱きしめられてみたいという切迫さから決意した風俗のレポ。pixivだけでもひとまとまりは見せていたが、今回の単行本では第二回のレポがあるらしい。初回に感じたこと多くのことを踏まえてどうなったか。それが楽しみ。
・(m)「ハルタ」徳永智子の別名義らしい。

[weekly class=month day=4]月[weekly class=day day=4]日
・・・
[weekly class=month day=5]月[weekly class=day day=5]日
[addLink]『107号室通信』(カシワイ/リイド社/トーチ)[/addLink]
・(m)こういう”作者の感性が読みどころになる”短編集は、火がつくというよりじんわり日々の隙間を満たす感じなので長く構えます。奈知未佐子とか。
・(く)作家性の強い作品が今月来月と続くのでじっくり売りたい。
・(く)とても澄んだ装丁で帯を外したい衝動にかられる。

[addLink]『ウザ姉!!』(1)(セレビィ量産型/集英社/ミラクルジャンプ)[/addLink]
・(凹)心地よいウザさ。絵がイイですよね。

[addLink]『コネクト』(1)(鈴木マナツ/集英社/ウルトラジャンプ)[/addLink]
・(凹)現代版サクセス・ストーリー。ボカロとかPとか好きな世代に売るのが順当だろうけど、そういうのを理解したい大人にも。

[weekly class=month day=6]月[weekly class=day day=6]日
・・・
今週の思うところ
[addLink]『私の少年』(1)(双葉社/高野ひと深/月刊アクション)[/addLink]
・(m)発売即重版。めでたい。

コミック担当書店員による来月期待の新刊チェック! 2016年7月発売分

期待作に◎、棚のワンポイントや物申すなタイトルに○付き。Googleスプレッドシートでの言及まとめ。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1UFRk9J7zrB4wqa2WxLjhssV4Xv-noaoXQk2ZSTxdAB8/edit?usp=sharing

配信の様子はこちら
参加者はm,く,凹,松,金,烏の6人。

7月の注目作(9人中3以上のもの)
◎/○ 6つ
07/04 集英社 ジャンプコミックス ファイアパンチ(1) 藤本タツキ
07/12 小学館 少年サンデーコミックス 双亡亭壊すべし(1) 藤田和日郎
07/15 講談社 週マガKC 星野、目をつぶって。(1) 永椎晃平
07/22 講談社 モーニングKC 恋のツキ(1) 新田章

◎/○ 5つ
07/04 KADOKAWA カドカワコミックスA ヒメの惰飯(1) 二階堂幸
07/09 新潮社 バンチコミックス 越天の空(1) 地雷魚、高野千春
07/29 白泉社 ヤングアニマルコミックス ペリリュー ―楽園のゲルニカ―(1) 武田一義、平塚柾緒
07/下旬 実業之日本社 リュエルコミックス お嬢と七匹の犬(1) 岩飛猫

◎/○ 4つ
07/04 集英社 ジャンプコミックス バイバイ人類(1) 渡辺恒造、萩原あさ美
07/04 集英社 ジャンプコミックス 彼方のアストラ(1) 篠原健太
07/06 講談社 ヤンマガKC ヤキュガミ(1) クロマツテツロウ、次恒一
07/11 リイド社 トーチコミックス 盆の国 スケラッコ
07/12 スクウェア・エニックス ガンガンコミックスONLINE 構成/松永きなこ(1) ピエール杉浦、清水しの
07/12 小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス 海王ダンテ(1) 泉福朗、皆川亮二
07/19 集英社 ヤングジャンプコミックス 不倫食堂(1) 山口譲司
07/20 講談社 ヤンマガKC 宇宙のプロフィル(1) こがたくう
07/20 徳間書店 ゼノンコミックス よこしまな江口くん(1) 野澤ゆき子
07/22 講談社 イブニングKC 超人間要塞 ヒロシ戦記(1) 大間九郎、まつだこうた

◎/○ 3つ
07/05 小学館クリエイティブ ヒーローズコミックス おにでか!(1) 矢寺圭太
07/08 講談社 シリウスKC さよならジュリエッタ(1) 道明宏明
07/08 秋田書店 少年チャンピオン・コミックス 放課後ウィザード倶楽部(1) 架神恭介、渡辺義彦
07/09 新潮社 バンチコミックス 四畳半の祓魔師(1) リカチ
07/12 小学館 少年サンデーコミックス〔スペシャル〕 読者ハ読ムナ(笑) 藤田和日郎、飯田一史
07/15 講談社 マガジンエッジKC 九条くんの美味なる放課後(1) jam3
07/20 徳間書店 ゼノンコミックス トレース ―科捜研法医研究員の追想―(1) 古賀慶
07/22 講談社 ワイドKC 局地的王道食(1) 松本英子
07/25 集英社 マーガレットコミックス 青春はゾンビでした(1) えばんふみ

週刊コミタン! 2016/06/05号

来週の気になるタイトル
[weekly class=month day=1]月[weekly class=day day=1]日
[addLink]『DELETE』(1)(永田諒・川上真司/講談社/週刊ヤングマガジン)[/addLink]
・(凹)止むを得ない事情で殺人を犯し、収監された刑務所でのデスゲーム。主人公の器用でサバイバル能力の高さが光る。敵が外国の傭兵部隊という設定も良い。
・(く)デスゲーム系だけど導入もしっかりしてるし内容的にも面白い。デスゲームよりは面白い漫画という体で売りたい。
[weekly class=month day=2]月[weekly class=day day=2]日
[weekly class=month day=3]月[weekly class=day day=3]日
[weekly class=month day=4]月[weekly class=day day=4]日
[addLink]『29歳独身中堅冒険者の日常』(1)(奈良一平/講談社/別冊少年マガジン)[/addLink]
・(m)ダンジョン、なろう系、子供オチモノをうまい具合にハイブリッド。異世界で血の繋っていない子供と生活するエンタメ感高い作品に。NGなのは『ダンジョン飯』のとなりで、この作品は日常もののほうが近い。
・(m)装丁が◯。
・(く)併売タイトルが多くてとても売りやすい。自店で伸びてるものの隣で売るが吉。

[addLink]『わたしのカイロス』(1)(からあげたろう/新潮社/くらげバンチ)[/addLink]
・(m)背景がしっかりしてて本格ファンタジー感を増幅している。小規模ファンタジーで状況の切り替わりが早くテンポがいいので好まれそう。
・(凹)好きな人が好きそう。佐藤明機や粟岳高弘と併売はマスト。
・(く)「『メイドインアビス』と『ひとりぼっちの地球侵略』で」という電波をキャッチした。
・(m)『メイドインアビス』はかなり近い。

[weekly class=month day=5]月[weekly class=day day=5]日
[addLink]『あげくの果てのカノン』(1)(米代恭/小学館/月刊!スピリッツ)[/addLink]
・(m)憧れの超エリートイケメン先輩を思い続けているヒロインのぶっ飛んだ行動や考え方がインモラルでよい。女性メイン層ながら実績的に男性も入ってきそう。横槍メンゴと併売。
・(凹)根暗な地味女子のインモラルな恋に可愛さが光る。梅雨に読みたいマンガ。
・(く)ビビットカラーをワンポイントに使った表紙の色彩がかなり良いと思うだけに装丁全体で見るとごちゃごちゃ感が強過ぎる気がして残念。
[addLink]
『ごくりっ』(1)(前原タケル/小学館/月刊!スピリッツ)[/addLink]
・(m)別に主人公と付き合ってるわけではないけど、「主人公の精液を飲まないと空腹で死ぬ」ヒロイン。いつお腹が空くか分からないので色々なシチュエーションでのごくりっが楽しめるのが売り。そしてヒロインには彼氏もいて・・・というフェチ3倍段なマンガ。
・(凹)大枠では押見修造好きな人に展開したい。

[addLink]『恋情デスペラード』(2)(アントンシク/小学館/ゲッサン)[/addLink]
・(く)『ドリフターズ』の隣に置いて日の目を見せたい作品がたくさんある。
・(m)いかにもいかにも。

[weekly class=month day=6]月[weekly class=day day=6]日
[addLink]『私の少年』(1)(高野ひと深/双葉社/月刊アクション)[/addLink]
・(m)性別を超越した美しさ・・・。版元さんもかなり力を入れているのでのってきましょう。ビジュアルを面に出せれば目を留められるだろう。
・(く)絵の力を信じろ。帯の訴求力もかなりあると思う。
今週の思うところ
『なかよし』(講談社)
・(凹)気付いてなかったので瞬殺。
・(m)『カードキャプターさくら』ですね。

『HUNTERXHUNTER』(33)(冨樫義博/集英社/週刊少年ジャンプ)
・(凹)一年半以上発売が開いたタイトルの配本日販は本当に弱い!
・(m)100%重版かけるから実数見て・・・ということかなと思うけど店舗が切らしたら意味無いですぜぇ。

・(凹)https://twitter.com/isseido_comic/status/738552471023292416 丁寧な仕事はちゃんと評価されるんだなと。

週刊コミタン! 2016/05/29号

来週の気になるタイトル
[weekly class=month day=1]月[weekly class=day day=1]日
[addLink]『淋しいのはアンタだけじゃない』(1)(吉本浩二/小学館/ビッグコミックスペリオール)[/addLink]
・(m)取材ものという点で吉本浩二らしい一作。今回の取材対象はろう者で、目覚ましのくだりや電車のこと、正直思いもよらなかった苦労のエピソードが多く作者らしい丹念な作りを感じる。
・(m)そしてなんといっても衝撃の「佐村河内守」編。一人のろう者としてどうかという作者の視線は、報道当時我々がいかにろう者のことを知らずそのため側面的にしか想像が働いていなかったことを思わずにはいられない。今月のピン推しタイトル。旧作も少し揃えるつもり。

[addLink]『肉女のススメ』(1)(小鳩ねねこ/少年画報社/ヤングコミック)[/addLink]
・(m)女子×グルメはまだまだでるよ。エロいでもあり可愛いでもあり、同日発売の『僕らはみんな河合荘』の横が鉄板。pixivでもなかなか注目を集めているようなのでお見逃しなく。いいね!的ポイントで甘詰留太の5倍ぐらいとは。場の力を感じる。
・(凹)食欲系女子は可愛いっすね。メインの女の子より受付の子の方が登場回数多くない?『ネトラレミノル』と併売でも面白いかも。Cさんと難さんは好きそうだなと読んでた。
・(く)かわいい表紙で攻めてこなかったのはちょっと驚いた。新刊台から外れたら『のみじょし』と。
・(m)装丁は確かに。女性層も取り込めるという判断か。

[addLink]『ヒュプノス』(1)(成瀬乙彦/小学館/スペリオール)[/addLink]
・(凹)初期の寄生獣みたいな雰囲気。深さは分からないがダークさに感じ入るものがある。

[weekly class=month day=2]月[weekly class=day day=2]日
[addLink]『KILLER QUEEN』(紙魚丸/コアマガジン)[/addLink]
・(凹)吉良吉影やフレディー・マーキュリーでは無い方。成人漫画あがりの作家コーナーを作る!かかってこい!青少年育成条例!
[weekly class=month day=3]月[weekly class=day day=3]日
[addLink]『取水塔』(粟岳高弘/駒草出版)[/addLink]
・(凹)同人誌持ってるけどなぁ。商売上手。
[weekly class=month day=4]月[weekly class=day day=4]日
・・・
[weekly class=month day=5]月[weekly class=day day=5]日
[addLink]『症年症女』(1)(西尾維新・暁月あきら/集英社/ジャンプSQ.)[/addLink]
・(m)最近西尾維新原作が(講談社中心に)多いが、暁月あきらからは西尾維新を一番うまくマンガにできるのは俺だ!という力を感じる。
・(く)西尾維新原作と言われなくても分かるのは暁月あきらのコミカライズだけじゃないかな。他の作家と比べて頭三つくらい抜けてる。

[addLink]『鬼滅の刃』(1)(吾峠呼世晴/集英社/週刊少年ジャンプ)[/addLink]
・(m)ビジュアルはかっこよく展開で暗くくる感じ、ジャンプが送り出すダークストーリーは一味違う。というか「ジャンプSQ.」かと思った。
・(m)装丁は流石に色合いがださい・・・ださくない?
・(凹)個人的には難しいと思ってる。
・(く)ジャンプのメイン読者がどう受け取っているのか読めない。順位的にアンケは良さそうだけど。20~30代がどれだけ手を伸ばしてくれるか。集英社青年にも積んだほうがいいかも。
・(く)モノローグとか技のコマ割りがとても下手なんだけど「ジャンプ」でそれが矯正されないってことは作者の拘りだと思うので思い描いている完成形が見てみたい。

[addLink]『大正処女御伽話』(2)(桐丘さな/集英社/ジャンプSQ.)[/addLink]
・(m)重版かかっているらしい。定番置きにしてみるか。みんなもバブろう。

[addLink]『HUNTER×HUNTER』(33)(冨樫義博/集英社/週刊少年ジャンプ)[/addLink]
・(凹)時間が空くと配本が心配。

[weekly class=month day=6]月[weekly class=day day=6]日
・・・
今週の思うところ
[addLink]『くしゅんッ! 』(ひだかあさひ/竹書房/まんがライフMOMO)[/addLink]
・(く)見逃してたけど装丁が良い。バンブーに置いたままでもしょうがないのでスクエニ、ポラリスあたりで女性に向けて出す。