週刊コミタン! 2016/01/24号

来週の気になるタイトル
[weekly class=month day=1]月[weekly class=day day=1]日
[addLink]『ショートケーキケーキ』(1)(森下suu/集英社/マーガレット)[/addLink]
・前作『日々蝶々』とは打って変わって活発な女の子。ふわっとしたイケメンにズバッといく感じは気持ちよいので年齢高低どちらの読者にも刺さるのではないだろうか。狭めない売り方をするつもり。
・「マンガ上手いな!」と感心した。新人から急にベテランの風格。
・森下suuはアベレージ高い作家になるだろうという気がビンビンする。やっぱりこういう主人公の方が広く受けそうだなと思った(たかねちゃんはたかねちゃんでかわいい)

[addLink]『木陰くんは魔女。』(1)(小森羊仔/集英社/YOU)[/addLink]
・相変わらず小森羊仔の描くちょっとぽやっとした女の子が可愛い。絵柄と設定は合っているのでこういうのを好きな人にうまくアピールしたい。パンイチJKはワンチャン男性にも効果あるかも。

[addLink]『若林くんが寝かせてくれない』(1)(音井れこ丸/双葉社/月刊アクション)[/addLink]
・『おじマシュ』とほぼおんなじなので同じ客層に。B6で少し安いので店頭ではこちらを入り口にしても良い。(無料のピクシブで本家が連載しているのですでに入口は全開かも知れないが。)

[addLink]『暗闇ダンス』(1)(須田剛一、竹谷州史/エンターブレイン/コミックビーム)[/addLink]
・須田剛一初の漫画原作。なんの話かは微塵も分からないけど面白くなる気しかしない。竹谷州史が絵柄をかなりポップな感じに仕上げておりページをめくるのが楽しい。暗色でゴチャついた表紙になぜか惹かれる。

[weekly class=month day=2]月[weekly class=day day=2]日
・・・
[weekly class=month day=3]月[weekly class=day day=3]日
[addLink]『恋するシロクマ』(1)(ころも/KADOKAWA/Comico)[/addLink]
・ジーンシリーズより。動物ものとして装丁が◎。中身は軽くも重くも読めるので読者を選ばず非常によい。短い間で重版がかかりそうですね。
・動物ギャグは客層が広くて良いですね。未刊だがジャンプ+の「エンペラーといっしょ」などと並べたい。

[addLink]『ひとりぼっちの○○生活』(2)(カツヲ/KADOKAWA/電撃だいおうじ)[/addLink]
[addLink]『三ツ星カラーズ』(2)(カツヲ/KADOKAWA/電撃大王)[/addLink]
・この装丁のあざとさたるや!ごちそうさまです!この日はmytのシャッポが乾かなそうだぜ。個人的には『ひとりぼっち』のコマが描かれている方が内容が直感的にわかるので好み。
・毎月『大正処女御伽話』でじっとりですわ。

[addLink]『そうしそうあい』(りべるむ/KADOKAWA/ジーンピクシブ)[/addLink]
・『三十路とレディ』は表現がハードで嫌厭されがちだったが、こちらは少しマイルドになっているので読みやすい。元々絵柄のファンは多そうなので。
・少しどころか大分マイルド。ボケツッコミからのスルーネタは女の子好きそうですね。

[weekly class=month day=4]月[weekly class=day day=4]日
・・・
[weekly class=month day=5]月[weekly class=day day=5]日
[addLink]『シェアバディ』(1)(吉田貴司・高良百/小学館/ビッグコミックスピリッツ)[/addLink]
・中年童貞がイケメン大学生に乗り移ってうおーセックスがしてー!という、刺さる人には刺さり敬遠される人には敬遠される、つまり推薦しがいのあるいいマンガ。中年男性的モノローグが話の軸になるので、これを推す店舗の指標としてはアフロ田中シリーズや青野春秋、『アフターアワーズ』、『ぐらんぶる』あたりからかとみている。
・『ムシヌユン』が同発なので併読して欲しい。微妙に高くてうざいテンションとモノローグが癖になる。周りに聞こえないと思って言いたい放題言いまくっている感じが腹立って面白い。松岡に入りたい!はむはむ
・テンションの高さとテンポの良さと童貞の気持ち悪い感じが奇跡のハーモニーを奏でてる。馬鹿なみたい事を素直に馬鹿みたいだと楽しめる人間でよかった。

[addLink]『SAD GiRL』(高浜寛/リイド社/トーチ)[/addLink]
・嫉妬、薬物、ダメ男、連れ子、宗教とある女性がどん底に落ちていく話。フィクションにしても辛いが泥中の感傷もまた高浜寛的なもの。作者既刊のうち『蝶のみちゆき』『四谷区花園町』あたりと目立たせるとちょっと違った品揃えのいいアピール。ここから女性向けストロングな棚へ。おかざき真里やヤマシタトモコがオススメ。

[weekly class=month day=6]月[weekly class=day day=6]日
・・・
今週の思うところ
[addLink]『さらば、佳き日』(1)(茜田千/KADOKAWA/COMIC it)[/addLink]
・帯で重いテーマをネタバレしているのが辛いと思ったが、他に手にとってもらえるキャッチーさを表紙に用意できるかと言われると難しいので結果良かったのではないかと思いなおしました。装画もいいし。
・装丁が良かったので帯の文言は不要かと・・・。帯を外して『式の前日』と並売がベストだったんじゃないかなと。
・読む前からネタばらしされるとゾワゾワ感が全くなくなってしまうとは思うけど、妹が妻というフックはまた別の層に受けそうでコレはコレで。動きは良くない。
・『式の前日』横、わかる。そういう感じ。

コミック担当書店員による来月期待の新刊チェック! 2016年2月発売分

期待作に◎、棚のワンポイントや物申すなタイトルに○付き。Googleスプレッドシートでの言及まとめ。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1VOE-HkpndDw6RfiWjRunvmQB-aYM_8sO7OIBclnS1C8/edit?usp=sharing

3月の注目作(7人中3以上のもの)
◎/○ 6つ
02/12 小学館 ビッグコミックス ダンス・ダンス・ダンスール(1) ジョージ朝倉

◎/○ 5つ
02/29 小学館 ビッグコミックス 世界はボクのもの(1) 若杉公徳

◎/○ 4つ
02/08 祥伝社 フィールコミックス FC SWING 13月のゆうれい(1) 高野雀
02/12 小学館 ビッグコミックス トーキョーエイリアンブラザーズ(1) 真造圭伍
02/12 小学館 ビッグコミックス プリンセスメゾン(2) 池辺葵
02/19 集英社 ヤングジャンプコミックス 銀河英雄伝説(1) 田中芳樹、藤崎竜
02/29 小学館 ビッグコミックス アダムとイブ(1) 山本英夫、池上遼一

◎/○ 3つ
02/09 KADOKAWA ドラゴンコミックスエイジ 残念女幹部ブラックジェネラルさん(1) jin
02/12 ほるぷ出版 メテオCOMICS ほしの女王様(1) 山崎毅宜
02/12 小学館 ビッグコミックス〔スペシャル〕 駄能力JK成毛川さん(1) 菅森コウ
02/12 双葉社 アクションコミックス/月刊アクション ニヴァウァと斎藤(1) ながべ
02/23 講談社 アフタヌーンKC ディザインズ(1) 五十嵐大介
02/25 祥伝社 FCオンブルーコミックス 泥中の蓮 ためこう

週刊コミタン! 2016/01/17号

来週の気になるタイトル
[weekly class=month day=1]月[weekly class=day day=1]日
・・・
[weekly class=month day=2]月[weekly class=day day=2]日
『明日葉さんちのムコ暮らし』(1)(大井昌和/集英社/グランドジャンプ)
・大井昌和的女性(豊満orちっこい)との同居もの。完全に30代ぐらいの男性向けのビジュアルで下ネタギャグが面白い。
・もはや安定感のある作風。新規というよりはこういうのが好きな人にしっかりと売りたい。

『リトルウィッチアカデミア』(てりてりお・TRIGGER/集英社/ウルトラジャンプ)
・思ったより原作のほうの盛り上がりを感じていない。
・絵力ある。
・翌日に円盤発売。内容は番外編的なものなのでファン向け。

[weekly class=month day=3]月[weekly class=day day=3]日
『ダーリンは70歳』(西原理恵子/小学館/スペリオール)
・高須クリニック院長との夫婦生活エッセイ。変わってんなぁこの人というのぞき見感覚。『毎日かあさん』にもちょこちょこ出ているようなので、エッセイ棚のほうが売れそう。
・熟年夫婦のイチャイチャを見せられて面白いのか?慎重な数で始めます。
・『ダーリンは55歳』を遥か上いく。
・スペリオールの『UNMTOUCHABLE』(松正博)も要介護ギャグ。

[addLink]『はんなりギロリの頼子さん』(1)(あさのゆきこ/徳間書店/ぜにょん)[/addLink]
・京都×ツンデレというテーマも良いが、あさのゆきこ作品を読めることが嬉しい。

[weekly class=month day=4]月[weekly class=day day=4]日
・・・
[weekly class=month day=5]月[weekly class=day day=5]日
[addLink]『カナリアたちの舟』(高松美咲/講談社/アフタヌーン)[/addLink]
・アフタヌーン独特のSF1冊デビュー。『まちあわせ』(田中雄一)ほどに温まるかというと一歩足りない感じもするが、こういうものを売ってこそ。

[addLink]『HaHa』(1)(押切蓮介/講談社/モーニング)[/addLink]
・母エッセイ。主人公から見た母の得体のしれない感覚、逆らえない雰囲気みたいなものがよく出ている。それをさらに母が子供の頃のさらに母との関係も合間合間に挟んでドラマ感がある。これは女性にも出してみたい。

[addLink]『マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~』(1)(タナカカツキ/講談社/モーニング)[/addLink]
・サウナにハマっているから買う!という人はまぁいないという前提に立った作りで、どんな人にとっても面白い。マンガなら『そのおこだわり俺にもくれよ!』、マンガ以外なら久住昌之の銭湯もの、グルメコーナーでもいいかもしれない。
・面白いっすね。サウナに行ってみたくなる。朝日の書評に載りそう。

[addLink]『プロメテオ』(1)(小野洋一郎・北原雅紀/講談社/イブニング)[/addLink]
・スクエニ『死が二人を分かつまで』あたりを好きな人に。絵がかっこいい。
・講談社は『スパイの家』とかもだけど男性に受けそうなこういう作品の表紙が地味なのが痛い

[addLink]『BLACK-BOX』(1)(高橋ツトム/講談社/アフタヌーン)[/addLink]
・『マイボーイ』は連載終了したが、こっちは続く。ボクシングづいてるアフタで高橋ツトムが天才ボクサーを描く。あしたのジョーオマージュなのかな?理屈云々ではなく漫画として面白い感じ。『マイボーイ』とは好対照。

[weekly class=month day=6]月[weekly class=day day=6]日
・・・
今週の思うところ
・・・

週刊コミタン! 2016/01/10号

来週の気になるタイトル
[weekly class=month day=1]月[weekly class=day day=1]日
・・・
[weekly class=month day=2]月[weekly class=day day=2]日
[addLink]『アイドルマスター10thアンソロジー』(小学館)[/addLink]
・小学館の若手看板クラスが揃いやけに豪華な謎の企画である。

[addLink]『味噌汁でカンパイ!』(1)(笹乃さい/小学館/ゲッサン)[/addLink]
・幼なじみの女の子がご飯を作ってくれるホッコリもの。コアターゲットは男性なので、今なら『新米姉妹のふたりごはん』(柊ゆたか)横。翌日には『クミカのミカク』。

[addLink]『クリミナーレ!』(1)(水色すいみん/小学館/裏サンデー)[/addLink]
・ストカーにハッカーに放火魔にと犯罪者だらけのクラスでの楽しい学園生活。裏サンデーはポラリスなんかと相性が良いのではと最近になってやっと気づいた。

[weekly class=month day=3]月[weekly class=day day=3]日
[addLink]『クミカのミカク』(1)(小野中彰大/徳間書店/COMICリュウ)[/addLink]
・亜人グルメという圧倒的COMICリュウ感。ご飯→美味しい/楽しいの表現幅が人間という殻に収まらなくなってきた。男性コアのかわいい系です。
・異星人と料理を通しての異文化ミュニケーション。ヤックデカルチャー!

[addLink]『りゅうおうのおしごと!』(1)(こげたおこげ・白鳥士郎/スクエア・エニックス/ヤングガンガン)[/addLink]
・ナイスな装丁。将棋はあくまで添え物で9歳のヒロインが可愛らしいコメディ系。スクエニじゃなくて女の子可愛いな棚でも良い。

[addLink]『サバイバル~少年Sの記録~』(1)(宮川輝、さいとう・たかを/リイド社/マンガボックス)[/addLink]
・名作『サバイバル』のリメイク。宮川輝のタッチがいい塩梅に緊迫感を出している。アフタヌーン回りで積めば作家的にも年齢層的にも動きそう。

[weekly class=month day=4]月[weekly class=day day=4]日
[addLink]『虫籠のカガステル』(1),(2)(橋本花鳥/徳間書店/COMICリュウ)[/addLink]
・『アルボスアニマ』同発じゃないのか・・・。ウェブで発表されフランスで支持された作品の単行本化。需要予測がちょっと難しい。
・橋本花鳥のコミックス七ヶ月連続発売とはたまげたなぁ。ファンタジーに振っているのでこちらの方が売り場を作りやすい気がする。
[weekly class=month day=5]月[weekly class=day day=5]日
[addLink]『さらば、佳き日』(1)(茜田千/KADOKAWA/COMIC it)[/addLink]
・近すぎる兄妹愛・・・関係の核心には触れず外堀から群像劇調に埋めてくる語り口がなんというかじっとりしていて良い。少し玄人向けかなと思うがマンガ読みな男女両方にアピールしていきたい。今月のオシタイトル。
・兄妹の逃避行。ヒリつく展開が堪らない。あくまで女性メインだけど男性も楽しく読めそう。表紙買いで結構売れると思うし『グットナイト、アイラブユー』が売れてるなら隣は堅い。itは女性向けてしばらくプッシュしたいと思う。

[weekly class=month day=6]月[weekly class=day day=6]日
・・・
今週の思うところ