コミタン！ブログ部

『女の子が死ぬ話』(柳本光晴/双葉社/月刊アクション)
・1巻完結となってしまった期待株。単価800円はなかなか重いが帯の文言がシンプルで良い。ネットから火がつくんじゃないかなーと予想しているので、新興レーベルではあるものの探しやすくしておくのがいいかな。
・一冊にまとめたのは好材料だと思う。もう少し展開を広げようもあったと思うがタイトルを思うに良いボリュームだったと思う。次回作にも期待。
・新規レーベルにしてこの価格と厚さはやや重い。タイトルのインパクト等から話題にはなりそうだが、やや時間がかかりそう。試し読み小冊子が単純に一話を載せたものじゃなかったのが好感が持てる。

『中学性日記』(1)(シモダアサミ/双葉社/月刊アクション)
・NHK教育のドラマ的な。タイトルに「性」とはあるが青春ものの括りで出せるので、前作『mon*mon』同様20代後半女性に向けて投げたい。今月のタイトルでレーベル棚作るの？という話だと今回のラインナップでは微妙な感じ。『R-中学生』が一緒でもいい。
・タイトルの「性」の字が表すように第二次性徴期の煩悶を描いている。押見修造『スイートプールサイド』(講談社)より変態っぽくならないのは著者が女性だからか？

『さんかく窓の外側は夜』(1)(ヤマシタトモコ/リブレ出版/BE-BOY)
・こんなんhttp://www.libre-pub.co.jp/yamashita_world/danshi_ev/やってたんやな。書店員が行ったら気持ちよくされちゃってたのか？ｗさておき書店員のBLはまともな目で見られないので評価が難しい。

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『放課後さいころ倶楽部』(2)(中道裕大/小学館/ゲッサン)
・ボードゲームショップイエローサブマリンでもしっかり仕掛けているようで、ボドゲ好きコア層はフォロー済みか？であればここからは自店の中にいる「テーブルゲームとかちょっと興味あるな～」ぐらいの人か「女子高生が楽しそうになんかやってるのを読みたい」人がフロンティア。前者ならマンガの棚で人狼ゲーム(幻冬舎か富士見)を置いて、後者ならきらら棚においてみたい。
・売れ行き好調だが、もう一つ何かがほしい。装丁がイラストとして良いが、題材であるアナログゲームにあまり目がいかないので、
それらのフォローは店頭でしたい。勝負時は4月の新入生が新しい趣味やサークルに入る時期かなぁと。マンガでわかる系の入門書として提示したい。

『あおにの空に竜は哭く』(2)(完) (瀬戸ミクモ/小学館/ゲッサン)
・俺が好きな作品はみんな打ち切られてしまう…。「もう恋なんてしない。なんて言わないよ絶対！」さておき冷静に分析すると芋臭い主人公の成長譚が時流に合わないのだろうなぁ。

『ここが限界のオーバル学園』(1)(巻・大井昌和/芳文社/きららフォワード)
・大井さんに作画を付けるのは良いアイデアかと思ったけど配本は意外に少ない。

『彼女のカーブ』(ウラモトユウコ/太田出版/エフ)
・椿荘よりウラモトユウコっぽさがあると思う。ぜにょんの「かばんとりどり」あたりで全国的にヒットしそう。

『さよなら金太郎』(成松幸世/徳間書店/COMICリュウ)
・龍神賞でのデビュー作は高野文子を思わせ、それでも前衛的な表現で審査員をうならせるものだった(『紙の上』)が、初単行本は家族というテーマを得てかなり訴求度を上げてきた印象。この日の同レーベルの初単行本勢は『人生は二日だけ』(堤谷菜央)、『凪を探して』(脇田茜)とコミティア出身を匂わせる作品が並ぶ。こういった一貫性があるとまとめて置きたくなるもの。(配本はさておき)

『あさめしまえ』(1)(北駒生/講談社/BE LOVE)
・ご飯の描き方は完璧。1巻は売れると思う。今後はそれ以外の人間模様をいかに描けるかが課題か。かつては絵が描ける作家はラブコメを描いたが今はグルメ漫画を描く方が主流になっている。
・2014年の食マンガを牽引するタイトル。B6というのも幅広い層に訴求できて良い。年末に話題になることが約束されているので、早いうちに店頭で認知させたい。

『私がモテてどうすんだ』(2)(ぢゅん子/講談社/別冊フレンド)
・1巻結構売れてるけど追加がなかなか入って来ない。これなんて乙女ゲー？って内容は分かりやすくて売りやすく広がりやすい印象。

『満ちても欠けても』(2)(完)(水谷フーカ/講談社/Kiss+)
・水谷作品で一番好きな作品なんだが、売上は芳しくない。シュリンク済み出荷の先駆け的な作品だったので面白さに気付いていない人が多かったのだろう。
・初期シュリンク済で成果が出たのは少ないと思うけど、気づけばそっちに舵切り。

『O.B.』(1),(2)(中村明日美子/茜新社/OPERA)
・大減数。アワワワ。次回配本に影響できるのは発売から一ヶ月以内の販売数なので、減数後は即フォローしないとスパイラルにハマる。
・人気シリーズ『同級生』の続編ということなので売れそう。

『flat』(8) (青桐ナツ/マッグガーデン/avarus)
・次作も決まっているらしいがキャラクターで売れていた作品だったと思うので読者はついてくるか不安。Avarusの今後も不安。

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『ワールドトリガー』(4)(葦原大介/集英社/週刊少年ジャンプ)
・ジリジリと売れてきており、新刊合わせで押し直すに足る底強さを感じる。

『双星の陰陽師』(1)(助野嘉昭/集英社/ジャンプSQ.)
・前作に比べより漫画的な作りになっていて、主人公や環境に感情移入しやすくなっている。また、よくある妖怪退治・陰陽師ものだが、設定が練られており他の新人が描くようなものと一線を画している。多分アニメ化までいって大きく売れる作品なのでロングで展開できる在庫を確保したほうが良いだろう。

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『フリンジマン』(2)(青木U平/講談社/週刊ヤングマガジン)
・きちんと1巻の版元在庫が復活。ヤンマガKCでありながら20代男性女性両方の棚で動く、去年最も装丁で得をしたタイトル。2巻で実売急減ということもないだろう。映画パロディ推しの棚出張したい。
・観察型バラエティ番組を観ているような感覚で、学生層を中心に動いている。巻数揃ってからが売り時だと思うので、在庫を持って長く棚で仕掛けていきたい。装丁がちょっとオサレすぎたかなーという気もする。

『ヤンキー塾へ行く』(3)(荒木光/講談社/週刊ヤングマガジン)
・本誌では『塾生☆碇石くん』に改題。進路指導あたりで1巻がもう一度、と考えると押しなおせるといういいタイミングだろうか。受験とラブコメのマンガには舵切りしそうである。
・本誌ではまさかのタイトル変更があったが、取り敢えずヤンキーバトル編は終了かな？個人的に期待していたのは勉強編なので今後の展開は楽しみ。売れ行きは正直どうなるか予想がつかない。

『バウンスアウト』(1)(東元俊也・西条隆男/講談社/週刊ヤングマガジン)
・関東連合の六本木クラブ襲撃事件を題材にした漫画。ヤンキー層は食いつくと思うので、五反田的には当たりそう。本誌の掲載順位が結構変動しているので実際の人気は読めない。

『チュー坊ですよ! 大阪やんちゃメモリー』(1)(南勝久・門尾勇治/秋田書店/月刊少年チャンピオン)
・ヤンキーものが平たく強い店舗でなければ、秋田書店のほうに沈めるよりも巻数の若い作品が多い6日ヤンマガKCと置いたほうが手にとってもらえそうかな。

『弱虫ペダル 巻島・東堂 二人の約束』(秋田書店/ノベルス)
・なぜコミックスと同時発売じゃないんだ・・・。

『ダーウィンズゲーム』(3)(FLIPFLOPs/秋田書店/別冊少年チャンピオン)
・2巻から売上急上昇。品切れ期間も長かった。表紙のヒロイン効果で過去作のファンが流れたっぽい。別冊チャンピオンの中でも棚でよく回転している銘柄なので、在庫は気持ち多めで臨みたい。

『マテリアルポルカ』(2)(古林奈留/講談社/good!アフタヌーン)
・相変わらず売り方は読めない。絵柄は女性ウケしそうなのに、男性によく売れている。キーワードが中二的なので、その要素を抜き出すような拡材とか使ったほうがいいのかなと。ウィッチクラフトワークス内のCM露出で問い合わせは微増。

『氷球姫』(1)(小野ハルカ/小学館/週刊少年サンデー)
・オタク主人公がなんやかんやするところは最近のサンデーのテンプレ感ある。キャラクターを掘り下げる方法もサンデーのそれなので、読者には投げやすい。アイスホッケーという競技の認知度やヒキからも、サンデー系スポーツコメディみたいな販売で様子見したい。

『このゆびとまれ』(2)(大澄剛/日本文芸社/ゴラクエッグ)
・最近、問い合わせ急増中。原因はどうも電子書籍のバナーらしい。こういう問い合わせの増え方もあるのかと驚いた。まとめブログに狙って投下できれば市場拡大になるのやも。

『海のクレイドル』(1)(永野明/新潮社/＠バンチ)
・絵柄はハルタ系のハードパンチャー。再読して判断したい。

『白暮のクロニクル』(1)(ゆうきまさみ/小学館/ビッグコミックスピリッツ)
・予想以上に初速が良い。追加追加ぁ！

『ビオトープ』(ハトポポコ/KADOKAWA/電撃大王)
・里見デザインっぽい？知ってる人には良いんだけどどんなマンガかが分からんデザイン。判型がA5と棚と客層絞れてるので作家の名前は知ってる人ばっかりだろうか。

『ギリギリアウト』(1)(ソウマトウ/KADOKAWA/電撃大王)
・瞬殺だった。客層的に同人から流れてきた層なのか、雑誌なのか衝動買いなのかが掴めず。追加も入る予定なので、電撃NEXTの看板タイトルとして長期展開していきたい。帯はさておき、表紙のキャッチ－さはなかなか良かった。

『SAKURA』(アンソロジー/芳文社)
・芳文社による新たな百合アンソロジー。つぼみよりもライトな雰囲気があるが果たして…。桜Trickがギャグマンガみたいな百合作品なので、そこに近しい形で4コマらしい作風になるのではと予想。

『ハルの肴』(2)(末田雄一郎・本庄敬/日本文芸社/漫画ゴラク)
・連載では寿都編が終了。人情モノっぽいのはむしろ少年画報社「思い出食堂」よりで年長者狙いが揃う。食事もので棚を組む『孤独のグルメ』が棚高A5になりがちなので自然に色々集められて変化させやすい。

『白暮のクロニクル』(1)(ゆうきまさみ/小学館/ビッグコミックスピリッツ)
・まずオールドファンを掴みたいところ。それには面を長くかなー。
・オールドファン、特に単行本派によく売れそう。新規を取り込むために『鉄腕バーディー』を意識させないことが肝要。
・本屋になってから初めてゆうきまさみの新作コミックスに立ち会うということで、初速が読めない。古参ファンはそもそも新作刊行に気づいているのだろうか？ジャンルや作品の雰囲気、変わらぬ軽妙な掛け合いを中心に推しだし、まずは気づいてもらうことを優先に展開したい。仕掛けるのはたぶん3冊くらい揃ってからかなーと。

『黒鉄ボブスレー』(1)(土屋雄民/小学館/ビッグコミックスピリッツ)
・経済ノンフィクション棚にちょびっと置きたい。池井戸潤感もなきにしもだけど、くっつけて売るにはメジャーすぎるかな。
・思ったよりもコミックス化が早かった。種目としてはないものの、冬季五輪を意識したのだろうか？神奈川は工業の都的なところがあるので、ものつくり群像劇的な展開で様子見。
・下町モノづくりモノ押しで展開予定。池井戸潤と併売したいが実際は『とろける鉄工所』あたりか？

『レビウス』(1)(中田春彌/小学館/IKKI)
・「IKKI」アメコミ軍第二弾？挑戦的な試みも初弾『I KILL
GIANTS』(ケン・ニイムラ,ジョー・ケリー/小学館)がガイマン賞2位を獲りややほっこりか。狭い範囲で買われる商品だと思うので海外作品棚へ。流麗さを買うと特にバンデシネ棚が映えそう。スチームっぽいのもあるかも。

『潜水士とクラゲ』(ともさくら/茜新社/OPERA)
・雰囲気良し。中村明日美子あたりと併売か？あわよくば市川春子と。

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『宝石の国』(2)(市川春子/講談社/アフタヌーン)
・この帯は魅力あるなー。

『ナナのリテラシー』(1)(鈴木みそ/エンターブレイン/コミックビーム)
・電書は助走でITビジネスの話だったという。表紙が女子高生になったのはうーん。そこが売りにはならなさそうだけど。