『日々蝶々』(3)(森下suu/集英社/マーガレット)
・本誌誌面では間違いなく看板、売上的にはまだ伸ばせるポテンシャルがありそう。「手をつなぐの、つなげないの、つなぐの!?」だけで2か月4号読ませる少女マンガ恋愛っぷりにオッサンはなんかほっとしてしまう。常備は必須で、ここから仕掛けてもまだ乗れる。こういうシンプルな絵の表紙は帯がなくなると分かりづらいのが難点。
『ディアマイガーディ』(綾瀬羽美/集英社/別冊マーガレット)
・絵柄的には八田鮎子の系譜だと勝手に思っていたのだが、帯は咲坂伊緒だった。ここ最近の別マ系新人では一番売れるのではと思っている。2012年末頃は精力的に作品が掲載されていたので、別マの中核を成す作家になることを期待して常備しておきたい。
『新聞部の小松さん』(水野美波/集英社/別冊マーガレット)
・ウチの棚の超定番、青春トリッカーズの続編。前作を知らなくても読めるような作りになっているので、単体でも十分にしかけることはできる。虹色デイズのさっぱりめと比べて、表紙等が可愛らしく作品にマッチした甘い感じに仕上がっており女子を中心に動きそう。Amazonの説明によると、個人的に傑作だと思っている過去の読み切り「バイバイロンリー」が収録されるようなので、そちらが再読できるのが一番の楽しみ。
『武装中学生2045-夏-』(1)(長谷川光司・岡本タクヤ/ワニブックス/コミックガム)
・エンターブレインの小説のコミカライズ。長谷川光司だしそこそこ動きそう。
・女性に売れてるイメージがないものの女性に売ってみたい女性マンガ家(サトウナンキは男性だが)。オフィスラブで悪い男にからまれてーってそれっぽいのになぁ。「IKKI」の『セックスなんか興味ない』も女性にいけると思ったけどもう一つ売りきれんかった。タイトルと表紙が障壁になっていたのだろうか。絵もやっぱりオトコにウける感じなんだろうか。いっかい「FEEL YOUNG」とか読んでみたい。最近は『僕』やパラドクスシリーズだけでなく『メイド諸君!』の復刊などもあるがひとつの棚にはまとめづらい。
『なめこ文學全集 なめこでわかる名作文学』(2)(小鳩まり/幻冬舎/スピカ)
・外と(?)保護者の方からの評判も良く、コミック売り場より、児童書売り場やサブカル・エッセイコーナーで売れる。