カテゴリー: だいたい日刊!コミタン(旧)
だいたい日刊コミタン! 2013/06/21号
・「売上の損」ということでいえば、10年代失敗装丁No.1。ちなみに機会損失No.1は『弾丸ディアドロップ』(稲見独楽)だと思う。
・・・・装丁が、あがが。最初はお客さんを騙してでも『喰う寝るふたり住むふたり』(徳間書店/コミックゼノン)と併売して売り伸ばすべきだと思うのだが。内容的には『R-中学生』(ゴトウユキコ/講談社/ヤングマガジン)との併売がベスト。
・今年一番のどうしてこうなった…な装丁。既読者にはなんとなく理解できるデザインだが、雑誌を読まないジャケ買い層にはハードルが高すぎる気がする。著者の既刊や、書店での展開を虚無化していまいそうなインパクトだけは見事の一言。巻数やネットでの評判が出回り次第、数字にもといった感じか?連載開始時なんかのカラーを引き延ばして拡材とかで救済策みたいなことがあればなぁと。
『のりりん』(7)(鬼頭莫宏/講談社/イブニング)
・巻数が増えたところだが、ツーリングの舞台が箱根やヤビツなので『げんつき』(アキヨシカズタカ/メディアファクトリー/月刊コミックフラッパー)が売れているお店では更なる売り伸ばしが期待できそう。相変わらず面白いりん。
『ラティーノ』(1)(おおひなたごう/講談社/モーニング)
・最近の時流に乗ったキャラモノ系で『いとしのムーコ』(みずしな孝之/講談社/イブニング)のような人気が出そう。子供向けではなく、バブル世代の話ではあるのでそれが分かるある程度の年齢の方向け。直感的に読めるので携帯デバイスに合いそう。
・マジでか。
だいたい日刊コミタン! 2013/06/20号
・推理小説研究会という既存の作品をもとに作品が展開していくので、コミックス以外のものと併売できるようなタイトル。『バーナード嬢曰く』(施川ユウキ/一迅社)が動いており、作中に登場する名作との併売をしている店舗もあるようで、同様のフェアをやるのもいいだろう。
『パレス・メイヂ』(1)(久世番子/白泉社/別冊花とゆめ)
・本誌では連載が一段落したものの、終了を惜しむ声が多くアンコール連載という恵まれた経緯でのナンバリング。雑誌内での人気と単行本人気がどれほど相関した客層であるかはぜひここで測ろう。内容は過去の『Imp!』や『少年 愛の世界』と似た男の子カワイイ系。主人公は男性版内侍なのだが、女帝に対するお慕い申し上げます要素が可愛さを引き立てる。
『嘘解きレトリック』(都戸利津/白泉社/別冊花とゆめ)
・コミックスの装丁変えの効果が全面に出ている感じ。いままでのHCレーベルではあまりなかった黒がメインのデザインが面白い。昭和を舞台に特殊能力を持つ少女と探偵が事件に遭遇するといったものだが、一話完結で、作者の構成の巧みさが目立つ。男性を中心に売りたい。
『ツヅキくんと犬部のこと』(上)(下)(衿沢世衣子・片野ゆか/秋田書店/エレガンスイヴ)
・連載開始から結構経ってからの刊行。週刊少年サンデーの作品とのあれやこれやが在ったのだろうか?原作はどちらも同じものから引いているので内容は一緒だが、描かれ方は大分違う。朴訥な絵柄が心に沁みます。
だいたい日刊コミタン! 2013/06/19号
・百合姫の大賞出身作家、新作がちょっとアホっぽいと話題になったこともあり、ネットでの百合層においての認知は比較的高い。ただ、有名になった作品との作風の乖離があるので、どこまで動くかは未知数。デビューが正統派で、話題作がコメディ寄りというのはなんだか倉田嘘を彷彿とさせる。百合姫の時代を担えるか…。
『口福三昧』(1)(ラズウェル細木/講談社/おとなの週末)
・マンガ部分で期待をしていたが、割合コラムも多いようで実業之日本社『突撃!はしご呑み』の二の舞になる予感も。マンガの棚ではマンガであることが求められているのよねん。
『f人魚』(1)(G3井田/集英社/となりのヤングジャンプ)
・人間のことを同人誌で学んだ人魚が陸に上がり、♂×♂を視姦。こういう勘違い系ギャグも嫌いではなく、ヤングジャンプだが女子向けに売って行きたい。併売は『腐女子語事典』(かつくら編集部/新紀元社)が望ましい。
『巫鎖呱』(1)(柴田ヨクサル/集英社/ミラクルジャンプ)
・本誌では熱い打ち切り(?)。『ハチワンダイバー』と同時でもあまり期待はできない。
『イノサン』(1)(坂本眞一/集英社/ヤングジャンプ)
・前作『孤高の人』同様、どうしても内面的なことを絵にしたがっている感じが良い、ようなキツいような。「ヤングジャンプ」ストライクの読者よりはマンガ好き向けか。