週刊コミタン! 2013/02/10号

来週の気になるタイトル
2月11日
・・・
2月12日
ゲッサン『あやしや』(2)(坂ノ睦)、『信長協奏曲』(8)(石井あゆみ)、『ちろり』(2)(小山愛子)、『ツール・ド・本屋さん』(1)(横山裕一)、『ラブロマ新装版』(5)(とよ田みのる)、『アサギロ』(7)(ヒラマツミノル)
・少年、少年、A5、A5、B6、少年。この恐ろしい倉庫番ゲームの答えになる販売台があるんだろうか・・・。「ハルタ」発売日と近いのも何か仕掛けがあるかとワクワクポイント。雑誌どうしではクロス企画があるようだ。


ゲッサンの単行本では『VANILLA FICTION』(1)(大須賀めぐみ)が堅調。

『信長協奏曲』(8)(石井あゆみ/小学館/ゲッサン)
・特に改めて言及することはないけれど、8巻の表紙が攻めすぎじゃないかと。初速が悪かった暁には、声を大にしてこういう遊びはカバー裏でやれと言ってやりたい。とにもかくにもいかつい表紙。リイド社、新書も刊行すんの?ってくらいで辟易とする。

『悪戯ちょうちょ』(2)(綾瀬マナ/双葉社/コミックハイ!)
・寒の1巻、暖の2巻という対照的な表紙の作り。まずは百合の棚、表紙は男性受けなところで素直に並べたい。表紙からは伝わりづらいが音楽ものでして、これまた表紙とは裏腹にかなり情動的な演奏シーンが魅力。ストーリーの中心は近づきたいけど近づけない・・・な女の子二人の心情を描くことが中心ですが、演奏者としての研鑽が二人の関係に変化をもたらすのも面白い傑作。女性ベテラン百合読者各位がどのように読むのかも知りたいところ。

・クールな1巻とは対照的に、暖色で笑う2人の姿がso cute!つぼみのビッグタイトルと同日発売なので、新刊棚では意識的に配置したい。イマイチ百合感が分からなかった1巻表紙と比べ、女の子のきゃっきゃうふふが前面に出ているので、百合初心者にもアピールはしやすくなった。現状で、客層のほとんどがコア層なので、逃さずに新刊へ誘導したい。

・「つぼみ」と一緒なのは要チェックポイントでした。

・装丁の印象で1巻の動きは遅かった。手にとってもらえれば確実に面白い作品なのでそこへのステップをいかに減らすか、またはそこへの動機づけをいかに作るか。百合モノとして扱ってしまうといたずらに間口を狭めてしまうので『四月は君の嘘』(新川直司/講談社/月刊少年マガジン)の横などで音楽漫画として売り場では展開して行きたい。

『シドウ~最後の晩餐料理人~』(1)(田中顕/少年画報社/ヤングキング)
・悪事を犯した人間に、七つの大罪をモチーフにした料理を食べさせる必殺仕事人みたいなイメージで良し。1とナンバリングこそあれど、2巻が出る気配はあんまりないなと…。個人的に物凄く楽しんだ作品ですが、帯だけはいただけない!森田まさのりに書いてもらうんだったら、普通にキャッチーなフレーズで飾ったほうが販促になるよ!

・表紙のすごい悪魔感。あと森田まさのり帯といえば『日々ロック』(榎屋克優/集英社/ヤングジャンプ)。またあの帯付きで出してほしい。

『ふたりの恋愛書架』(1)(ヤマザキコレ/芳文社/まんがタイムきららフォワード)
・変に実在の書籍にフォーカスしないで、中学生と古本屋店主の女性がいちゃいちゃしたりするマンガ。雑に言うと、年上女子萌え、煩悩寺(秋★枝/メディアファクトリー/コミックフラッパー)古本屋版、謎を解かないビブリア古書堂ラブコメ派みたいな作品かなと。20代半ばくらいからの男子がメイン層になりそう。同社刊、『となりの柏木さん』(霜月絹鯊)が動いている店舗ならば数字は出そう且つ、併売必須かと。

『今日もいい天気 原発事故編』(山本おさむ/双葉社/しんぶん赤旗日曜版)
・田舎暮らし編では東北の豊かな自然を描きその素晴らしさを十分に伝え、原発事故編でそれがブチ壊される様を描く。客層としては『おせん』(きくち正太/講談社/イブニング)や『美味しんぼ』(花咲アキラ/小学館/ビッグコミックスピリッツ)等辺だと思うが、田舎暮らしを描く漫画などとつなげて客層を広げたい。

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だいたい日刊コミタン!2013/02/09号

今日の気になるタイトル
2月9日
『GANGSTA』(4)(コースケ/新潮社/@バンチ)
・女子書店員人気が実に高い作品だと個人的に感じている。巻数もある程度重ね、連続で限定版を出すなど安定した人気、売上があることが目に見えてわかる。応援店という形で売上上位店に特別な拡材や特典を付けはじめたが、バルツァーでも同様の施策がとられたことから今後売れている新作に対しては応援店として店舗の差別化を図っていくのだろうか?いまのところ確認できているのは、新刊指定とペーパー、こちらからサイズの指定ができる拡材ポスターの手配ぐらいだが…。

だいたい日刊コミタン!2013/02/08号

今日の気になるタイトル
2月8日
『いきいきごんぼ』(1)(陸井栄史/秋田書店/週刊少年チャンピオン)
・この作品が巻頭カラーを取るようなことがあるから、チャンピオンはあなどれない。チャンピオンパロディが多いが、それを除いても十分に楽しめる勢いがある。客層は間違いなく男性、それもバカバカしいコメディを好む層。試し読みとかあるならば間違いなく一緒に置くべき。どの話が載るかで差異はあるだろうが、試し読みの有無で売上に天地ほどの差がでるだろう。

・ネタが分かるほど作品が面白くなる。かつてジャンプで連載されていた『無敵鉄姫スピンちゃん』(大亜門/集英社)のような笑い。知識収集欲求の高い中高生や、ネタを既知の大人にも刺さるのでは?

『誘爆発作』(3)(岡村星/講談社/ネメシス)
・待ちに待った新刊。不幸な終了も多いネメシス勢で、しっかりと刊行してくれることが本当にありがたい。今回もやはり帯に一工夫あるようで、手にとってもらってナンボの感がある。既刊の併売は必須であり、読んでもらえれば間違いなく魅力が伝わる作品。

・連載誌はほぼ季刊。だが三ヶ月を超えて持続する緊張感がある。いわんや単行本をや。本誌では苦渋の打ち切りラッシュもあったが、今月22日に同誌から『ベアゲルター』(1)(沙村広明)がついに単行本化。22日までに『誘爆発作』の既刊在庫をしっかりキープして『ベアゲルター』に添えてドル箱に育てあげたい。

『パリパリ伝説』(7)(かわかみじゅんこ/祥伝社/フィールヤング)
・アラサー女性向け棚で同作者の『日曜日はマルシェでボンボン』が動いたのでこっちもどうかなー。
相性が良さそうなタイトルはヤマザキマリの『それではさっそくBuanopettito!』や『イタリア家族』シリーズなど。それぞれ実績もあるので7巻からでも多分いけるんじゃないかなー。よりライト層に寄せれば『ダーリンは外国人』か?

『トラップホール』(1)(ねむようこ/祥伝社/フィールヤング)
・昨年はアラサー女子が主人公のマンガが目立ったが、今年もその波は間違いなくありそう。恋愛なんか無縁だった純情系?女子が主体だった昨年のブームとは反対に、ある程度の経験を積んだ女性の破滅からスタートする価値観や生き方の再構成が目立ちそう。『いつかティファニーで朝食を』(マキヒロチ/新潮社/@バンチ)などが併売銘柄か。判型の違いがなかなか展開しづらいところ。

・『午前三時の無法地帯』(同上)がオダジョー・本田翼でドラマ化というニュースもあり既刊共々動きをみせそう。内容はフィーヤンド真ん中な感じなので大きく外れることはないだろう。著者が元デザイナーということもあり装丁にも期待!

・待望の「フィールヤング」ねむようこ。『午前三時の危険地帯』は職場の話だったがこちらは下北沢っぽい雰囲気のなかで生き方に迷う。(「フィールヤング」の主人公はいつも迷っている)
「フィールヤング」の新刊台は今だと『あなたのことはそれほど』(いくえみ綾)、『Hatch』(村上かつら)、『トラップホール』(ねむようこ)で売っていくのかなー。購入層は被らせられるはず。いずれ鳥飼茜『おんなのいえ』(講談社/BE-LOVE)も加わることでしょう。A5棚だけで収めてしまうのはもったいない。同作者の『とりあえず世界が滅びる前に』(小学館/flowers)とは違う層を意識して売りたいところ。作家ファンはきちんと抑えたいが・・・ねむようこファンの本流はフィーヤンのほうだと思う。

だいたい日刊コミタン!2013/02/07号

今日の気になるタイトル
2月7日
「ITAN」12号
・隔月刊って早いなあ。ペースが上がった分は新人の起用が増えている感じでとりあえず嬉しい。
A5サイズのアンソロジー雑誌的なものをどういう風に扱うかは難しいが、レーベル棚あるいは作家棚の軸にして立ち読みからでも新しい作家との出会いになればいいかなーという感覚。スマッシュヒットとなった『千年万年りんごの子』(田中相)と『明治元禄落語心中』(雲田はるこ)が同じ雑誌であり、それに続く作家陣が出てくるフレッシュな場であることを見せる。じゃあそのフレッシュからでたもう一伸びの単行本ってどれ?となれば『梅鶯繚乱』(会田薫)を売りたいなー。

『悪の教典』(2)(貴志祐介・烏山英司/講談社/good!アフタヌーン)
・映画公開で宣伝が厚かった一巻のときほどは・・・と思うところ。