週刊コミタン! 2013/06/09号

来週の気になるタイトル
06月10日
『月影ベイベ』(1)(小玉ユキ/小学館/flowers)
・『さよならアポロン』で実績十分なれど、アニメで流入したライト層についてはアピールを怠ると売れない気がする一冊。今作ではまず「フィールヤング」読者を狙いたい。なんか方言キャラを描かせるとすごくイキイキしてる感じがして良い。
・やはり面白い。ジブリの『海がきこえる』に似たシチュエーションなのでその辺が好きな人に。(狭いか?)

『ジンカン 人の間はおもしろく生きる』(1)(大月康成・あかほりさとる・木谷高明/マッグガーデン/BLADE)
・目を疑う企画だったがなんと単行本化まで。「あかほりさとるのセクハラ→木谷高明の業績好調自慢→しかしそこには見落としていた影が・・・」という展開はもはや様式美。プロレスファン、ブシロードファン、そのどちらかだけではオススメできない。

『キミと死体とボクの回答』(1)(ヨゲンメ/マッグガーデン/BLADE)
・ブレイド本誌のなかでも絵柄が女子にウケそうなので、狙うならばその層か。いまだと、デビルサバイバーとかの近くに置くのがいいんでないですかね。同社だと、『空想郵便局』(朝陽昇)でしょうか?タイトルからは推理物っぽいけど、そうではないことが帯なんかからわかるといいなと。

06月11日

06月12日
『千と万』(1)(関谷あさみ/双葉社/ハイ!)
・男やもめに少女がわく。女の子の二十面相が楽しみポイントで『銀のニーナ』のような側面もないではないが、作者・関谷あさみは「LO」に続きロリ寄り成年誌「Juicy」で活躍中。どこか何となく略取的なエロスは女性には響かないような気がする。
・「可愛いは正義」という標語が氾濫しているが、これにも当てはまる。でも可愛い。
・思春期娘と父親マンガの正しき形。年頃の親子の関係性よりも、娘兼ヒロインの詩万の可愛らしさを推していくべきか。なんとなく4コマ層との親和性が高そう。

『前略、百合の園より』(2)(須河篤志/芳文社/つぼみ)
・「完」の字にいよいよもって「つぼみ」終幕の悲しさがある。7月には『総合タワーリシチ』も完結巻。百合バブルもそろそろなのか。

06月13日
『修羅のドレス』(寄田みゆき/講談社/BE-LOVE)
・劇的すぎる展開、裏切りにつぐ裏切り。頭を軽くして読める「ザ・昼ドラ」という感じで、『おかめ日和』をはじめわりとほんわかした印象のある本誌「BE-LOVE」の中では過激派なれどよく馴染んでいる。のだが昼ドラ視聴者層って単行本買ってくれるんかな。
・超昼ドラ。いつ放送が始まっても驚かないです。そして、ドラマ見たいです。たわしハンバーグとはいかないが、舞台である服飾業界に出てくる小道具がまぁ予想できるような昼ドラ的使い方を…。TLとか買ってる層ってこういうタイトルどうなのかしら?年齢層的には30代からの女子を意識してそこらへんに売りたい。

『逃げるは恥だが役に立つ』(1)(海野つなみ/講談社/Kiss)
・海野つなみの新作1巻、今までだいぶ売り逃してきたなーという感。発売日から品切れまでが早く、女性書店員に根強いファンがいる印象も。ってーことは20代後半~30代女性あたりがストライクゾーンということでしょう。今度の争奪戦はハチマキ締めて臨みます。

『月嶋教授の”世界の成り立ち”を考える』(1)(扶持田一寛/あかほりさとる/徳間書店/COMICリュウ)
・可愛らしい男の子がインテリ教授と周囲の女子に翻弄されつつ…みたいな内容だが、あかほりさとる特有のギャグや過剰なお色気は思ったより少ない。リュウはここ最近の売れている銘柄から鑑みると、かなり客層の低年齢化が進んだ気がするが、このタイトルは本来のリュウコミックス購読層に近いような気がする。
・確かに。

06月14日
『君といつまでも~東京下町吸血鬼物語~』(1)(小林モリヲ/秋田書店/ミステリーボニータ)
・若大将!・・・ではない。BLで2作出している著者で初一般誌。シンプルな絵柄で読みやすい。ストーリーがテンプレ過ぎるのが・・・。
06月15日
『神様のバレー』(1)(西崎泰正/渡辺ツルヤ/芳文社/週刊漫画TIMES)
・ここ最近、バレーボールマンガが続いているような気がするが、こちらはプレイヤーではなく指導者が主役。中学バレーが舞台、フィジカルの格差は高校より少ないハズなので、戦術の重要さがよりわかるよう話が進むのではないかと。主人公の憎めないアクの強さ含め、キャラクターもしっかり立っているので、芳文社の棚よりもその他のスポーツマンガの近くに置きたい。バレーボールくくりで棚を作るよりは、新刊発売時の『ジャイアントキリング』(ツジトモ/講談社/モーニング)の近くなどが適していると思う。
・『砂の栄冠』とか。
今週の思うところ
・「別冊少年マガジン」の『将棋の渡辺くん』、変な企画と侮っていたが予想以上の面白さ。

・「月刊プリンセス」夏華ユキチ『ブルーライナー』とコズミ『ゲームクイーンの恋愛事情』良かったっす。

・久慈進之介ヤンマガだった!SF描いて欲しいな。

・『ヒガンバナの女王』は『鉄風』『ハチワン』キャラと総合で闘って欲しい!

・「AneLaLa」がテーマや客層に合った内容の作品かつ、作家陣で大満足。
一昔前に人気のあった作家という言い方は失礼だが、実力は折り紙つきの円熟した作家による新しい増刊を堪能しました。
こういうある程度は実績のある作家がちゃんと同じ出版社で作品を発表しているということはかなりスゴイのではと。

・『パジャマな彼女』の濱田浩輔先生による新連載がバドミントンものだったけど、無自覚なテニプリみたいな感じでなかなか売れそうだなーと。
やっぱり女の子はカワイイんだよなぁ。『蹴球少女』よりは確実にソフトなわきまえた感じが安心しました。

『姉ログ』(1)(田口ケンジ/小学館/週刊少年サンデー)
・売れてる!なんとなく単品で売れてる印象。

■2013年05月31日~06月06日のレポート(myt調べ)
タイトル出版社指数値ISBN
ONE PIECE  70集英社10.754088706609
BLEACH-ブリーチ-  59集英社1.954088706625
ニセコイ   7集英社1.53408870665X
CLAYMORE  24集英社1.354088706889
食戟のソーマ   2集英社1.294088707621
めだかボックス  21集英社1.084088706854
とめはねっ! 鈴里高校書道部  11小学館1.014091515487
機動戦士ガンダム サンダーボルト   2小学館0.94091853072
SKET DANCE  31集英社0.834088707648
進撃の巨人   1講談社0.784063842762
進撃の巨人   2講談社0.754063843386
富士山さんは思春期   1双葉社0.74575842389
血界戦線   7集英社0.654088708687
進撃の巨人   3講談社0.654063844102
テガミバチ  16集英社0.644088706366
ジョジョリオン   4集英社0.524088706420
ワールドエンブリオ  11少年画報社0.514785950595
坂本ですが?   1エンターブレイン0.514047286338
くーねるまるた   2小学館0.474091853056
進撃の巨人   6講談社0.444063845915
進撃の巨人   4講談社0.434063844692
かくかくしかじか   2集英社0.424087826538
さよならソルシエ   1小学館0.424091352022
俺はもっと本気出してないだけ小学館0.41409188623X
五反田物語小学館0.414091853102
進撃の巨人   8講談社0.394063847128
目玉焼きの黄身いつつぶす?   1エンターブレイン0.394047289108
僕らはみんな河合荘   4少年画報社0.384785950579
進撃の巨人   7講談社0.384063846520
進撃の巨人   9講談社0.374063847764
自殺島   9白泉社0.374592146298
進撃の巨人  10講談社0.374063848396
進撃の巨人   5講談社0.364063845133
ワールドエンブリオ  10少年画報社0.364785950587
特装版 ゆるゆり  10一迅社0.354758072523
デッドマン・ワンダーランド  12角川書店0.324041207304
すみれファンファーレ   3小学館0.324091886248
恋だの愛だの   6白泉社0.31459219506X
亜人   1講談社0.34063878686
私たちは繁殖している  12ぶんか社0.274821174391
フィッシュパークなかおち小学館0.274091853277
テラフォーマーズ   5集英社0.26408879561X
海街diary   1 蝉時雨のやむ頃小学館0.254091670253
重版出来!   1小学館0.254091850405
幽麗塔   5小学館0.254091852351
ジョジョリオン   1集英社0.254088703111
ジョジョリオン   2集英社0.254088704134
海街diary   4 帰れないふたり小学館0.254091670482
海街diary   5 群青小学館0.254091670539
水木しげるの遠野物語小学館0.254091828795

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