週刊コミタン! 2013/08/04号

『怪盗ルパン伝　アバンチュリエ』(1)(森田崇/小学館クリエイティブ/ヒーローズ)
・打ち切りから一転、奇跡の移籍を果たした作品の新シリーズ第一弾。アルセーヌ・ルパンという稀代のダークヒーローに似つかわしい外連味溢れる演出はそのままに、新規の読者も置いてけぼりになることなく読むことのできる新シリーズになっている。サイン会もあるよ！8/10だよ！横浜のあおい書店だよ！

『そんな未来はウソである』(3)(桜場コハル/講談社/good!アフタヌーン)
・レーベル的にはそんなに日が離れていないのに徹底した同時発売。こういうのいいですね。

『めしばな刑事タチバナ』(10)(坂戸佐兵衛・旅井とり/徳間書店/週刊アサヒ)
・ドラマであんまり伸びませんでした・・・。発売日は延期になりました。

『D.B.S. ダーティー・ビジネス・シークレット』(1)(岩城宏士/講談社/ヤングマガジン)
・アンケートの調子が良いらしい。アウトローものが強いお店は注意。

『少女結晶ココロジカル』(1)(高岡しゆ/講談社/なかよし)
・『しゅごキャラ』以来の大ヒット女児向けファンタジーになる可能性は大いにある。今売りなかよしの漫画家セット付録にもキャラクターが登場していることからも、雑誌として推している作品なのは明らかである。シュリンク済み出庫だとするならば、試し読み小冊子は必須。マンガの売れる店と、こういった児童向けジャンルの売れる店は異なる場合が多いので、拡材や撒き方も工夫が必要そうだ。

『山響呼』(カム/講談社/ITAN)
・「ITAN」らしいファンタジーと理屈っぽさのある短篇集。女「IKKI」むべなるかな。田中相よりは有永イネと層が被るか。オールド白泉社や小学館、「ぶ～け」族ともちょっと売ってみたい。

『海月と私』(1)(麻生みこと/講談社/good!アフタヌーン)
・層がわからん。『路地恋花』は明確に女性という感じだった。今回は気乗りしないまま宿屋を経営する(ことになった)壮年の男主人公と、突如現れ主人公にやる気を起こさせるミステリアスな女性という構図。うーん。「Silky」感はない。
・こういう作品、大好物なので、たぶんアフタヌーンの棚ってよりはプチコミックなんかのフラワーコミックスαの銘柄の近くに置きたい。青年マンガというよりは、やや上の年齢を対象とした少女マンガ、女性マンガのくくりでいいんでないかと。

『mon・mon』(シモダアサミ/太田出版/エロティクスF)
・実に面白い！煩悶系の傑作。『モリタ』と併売したい。
・今年かなり期待している新人です。実に「エロティクス・エフ」らしい性的倒錯感。「月刊アクション」ではそれをきっちりライトに仕上げる器用さもあり先が楽しみ。性的なもの意外のネタも気になる。

『実は私は』(2)(増田英二/秋田書店/週刊少年チャンピオン)
・さすがに配本期待・・・。推測ではいま3万部ないぐらい。
・実はウチは一日たりとも在庫切らしてない。初回が安定の配本かつ取次、版元からも別々に搬入があったことが幸いした。トム・クルーズ騒動で一般層にも話題になったことからもかなり追い風が強く吹いている。
年末にかけて飛躍するであろうタイトル。在庫確保しておいて損はない。

『生き神のファティマ』(1)(水島ライカ/新潮社/＠バンチ)
・男性とペアになり加護を与える神秘の生命体・ファティマ。F.S.S.すぎる！
・市川春子の層に売るつもりだったんだけど。もしくは世界設定と線の感じから『将国のアルタイル』だと思ってた。装丁なんかはいかに。

『進撃の巨人』(11)(諫山創/講談社/別冊少年マガジン)、『惡の華』(9)(押見修造/同)
・巨人中学校もでるし「別マガ」のお祭り感すごい。販促予算もきっと多いだろうところで物が気になる。

『ディアボロのスープ』(2)(岡崎純平/講談社/別冊少年マガジン)
・『進撃の巨人』と一緒にオナシャス！進撃あわせ売りの雰囲気を作って『D.D.D.』(徳川神千)の時にも活かしたい。
・1巻の時のコピペ→圧倒的劣勢感とそれを冷静に観察しているキャラクター、機知による逆転の芽もあり非常に面白い。『進撃の巨人』との同発に版元さんからの推しも感じる・・・？

『めざせ!山カゾク』(高瀬志帆/双葉社/まんがタウン)
・9月にも高瀬志帆のエッセイものが。フィーヤンTLの殻を捨てこちら方面での立場を築くか。B6で固めて欲しいなー。
・このラインナップ、面白い。

・りぼんわくわくステーションの試し読みの操作音面白いですね。

『ブックイーター』(カネタケ製菓/竹書房/ウーマン劇場)
・装丁は揃ったがさすがに1冊ずつの購入気配。ペースはうちとしてはかなりいいほう。なんとなくえすとえむ『その男、甘党につき』の横。
・うちではきちんとまとめ買いで約3分の1消化。そこそこな動きです。