週刊コミタン! 2014/03/09号

『月の珊瑚』(1)(佐々木少年・奈須きのこ/星海社/最前線)
・話は面白いけど値段が高い。やっぱり値段は結構ネックだと思う。

『りきじょ』(1)(歌麿/双葉社/月刊アクション)
・その体格だともうちょっと体重あるんでない？というツッコミはしたくなる。試合の熱い展開なんかから、『バガタウェイ』あたりの女子スポーツものと併売したい。フェチ路線でどの程度押していけるのかが測定できないので、スポーツ、百合なんかでの展開が中心になりそう。個人的に月刊アクションで一番期待していたタイトル。

『ちちゃこい日記』(1) (サワミソノ/双葉社/月刊アクション)
・田舎の女の子の日常生活。売れそうとは思うけど、もう少しあざとい「萌え」があっても良いかも。

『シガレットアンソロジー』(スクウェアエニックス/ビッグガンガン)
・ようやく発売しましたが、部数は思いっきり少なそうで重版もあまり期待できないかなぁという感じ。いまどきっぽい作家陣と、装丁からもスクエニの棚で売れるかは疑問。ヤンジャンとかそっちでの展開のほうが動くんじゃないでしょうか？
・これだけの延期はなんかモメてんじゃね？という悪勘ぐりで重版にあまり期待していない。
・やっと出ますね。

『いちばんいいスカート』(谷和野/小学館/flowers)
・「flowers」の質実剛健さを語る短編集デビュー。今年『ふきげんなからだ』(豊旗祐子/小学館/flowers)と並べて長く売っていきたい。女性作家の短篇集棚は若手からベテランまでフォローでき、ベテランの威光を若手に映しながらの販売が非常に使い勝手が良いのでオススメ。

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『深海魚のアンコさん』(2)(犬犬/ほるぷ出版/コミックメテオ)
・1巻推してるけどあんまり動いてない・・・。2巻併売してもう少し売り伸ばしたい。面白い展開できればイケると思うんだけど。

『初恋少年少女』(1)(フクシマハルカ/講談社/なかよし)
・全日制と定時制のすれちがい恋愛というふじつか雪『三日月とオレンジ』でやったテーマをどう売るかがなかなか難しい。三日月～よりも交際のペースは早いが、なかよしの棚では動かないと思う。フクシマハルカ自体の活動が長く、過去作の読者は卒業しているハズなので、新規に中高生を取り入れたい。幸いにも作品PVがあったりするので、そこをきっかけに誘導はできそう。なかよしと別フレをつなぐ作品として長期的に棚で仕掛けたい。今年の目標はりなちゃを卒業しようとする女の子たちにちょっと背伸びしたくらいのマンガを勧めて雑誌への誘導を図ることなので。ちゃおでは『おやすみメモリーズ』笹木一二三で同じことをしたい。
・PV作成などかなり力を入れている感じ。上記指摘の通りで年齢層は「なかよし」より高めを狙いたい。シュリンクパックだとしたら少し残念。剥いて試し読み作ってバーコード保存しておかなきゃ。

『ヒトミ先生の保健室』(1)(鮭夫/徳間書店/COMICリュウ)
・狙いは非常にわかりやすく「リュウ」のモン娘ものの流れ。徳間棚で『モンスター娘のいる日常』が動いているなら横。異形というテーマとベタ絵とからかなんとなく『おどろ領域なゆら』(幻冬舎)とのシナジーも感じる。
・アオハルよりは後発だったが単行本としてはハチスカさんに次ぐモノアイ漫画。リュウの文脈だと人外にカテゴライズされるんやろうな。「アナーキー・イン・ザ・JK」早よ！

『どうにもこうにも』(1)(日下直子/講談社/EDEN)
・こういうマンガ家の方って実際にいるから、実録なのではと考えると読んでてつらい。作者のとっつきにくさとも面白さとも言える独特な空気はマイルドになったので、一般層にも受け入れられるかなーと。元々、そっちの出身だが、装丁次第では少女の棚でも動きそう。
・『大正～』より読みやすくて良いと思う。『ダメな私に恋してください』(中原アヤ/集英社/月刊YOU)とか筒井旭と併売で。

『宇宙からの客』(星新一・押見修造ほか/秋田書店/ミステリーボニータ)
・星新一の新アンソロジーとしては2作目。前作も忘れずに補充しておきた。
・押見さん表紙で売れそう感ハンパない。

『薔薇王の葬列』(1)(菅野文/秋田書店/月刊プリンセス)
・水城せとなもそうだしこの辺の層プリンセス強いよなー。それを面白がれる読者を創る努力をせねば。

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「週刊ヤングジャンプ」2014 No.14(集英社)
・ふなつ一輝「妖怪少女-モンスガ-」新連載。読切の「もももけ」より面白くなっている。カレー食べまくってて良いｗレッツ大人のお仕事！