・面白いがループものという押し出しはあんまりフックにならなさそうだな・・・と思っていたら表紙のほうが強かった。夏だね。帯が石黒正数なのも少し嬉しい。ライトSF、夏、ジュブナイルなどの切り口があるが町ものでもあるので『それでも町は廻っている』との併売はアリだと思う。こちらはいま挿しになってなさそうなので目を留めるには使いづらいかもしれないが。『がらくたストリート』もいいかも。
・恋する乙女が一歩を踏み出す恋愛もの、ひと夏の思い出のジュブナイルものとしてよく出来ていてループものというのはあくまでギミックのひとつという感じ。この装丁で7月刊なら…と思ったけど夏を先取りする感じがして目を引きそう。講談社のMANGA OPENは奨励賞に終わったけれど作風的にモーツーでの連載はあり得るのでは。そういう意味でも押さえておいて損はない作家/作品だと思う。
・毎年、夏にはジュブナイルフェアみたいなのやるけど、今年の夏に一番売りたいタイトル。昨年は『トコの長い午後』がまさかの続刊なしという悲劇に見舞われたので、そうならないようにしっかりやらねば。
キャラクターや設定から、どうしても時かけをイメージしてしまうので、新刊台以外だと角川の棚とかで様子見してみようかなーと。
・『車田水滸伝~HERO OF HEROES~』(チャンピオンRED)の認知に使いたかった・・・。
・1巻が結構売れている。この勢いを落とすことなく繋げられれば。個人的には3巻以降がネックかなと。【売れ感】◯
・アニマル本誌でやっているSEよりも売れそう。個性の強い女子高生はいつの世も需要があるので、今だったら安易に一番売れているであろう、うまるちゃんとかとの併売で良いのかなと。萌えよりはエロとかフェチの要素が強いので、固く男性向けとして売っていけそう。惜しむらくは、掲載誌所以の刊行ペースの遅さか。
『滅子に夜露死苦』(1)(クール教信者/一迅社/コミックREX)
・最近『メイドラゴン』でイケイケ(死語?)のクール教信者先生の新刊。今回はバトルもの。手広いっすね。そろそろちゃんと『旦那が~』から集めてフェアやらんとなー。【売れ感】◯
『現代魔女図鑑』(1)(伊咲ウタ/一迅社/コミックREX)
・正確なところは読んでからだけど期待しているひとつ。
・『戦場の魔法使い』と同時に連載が始まった(よね?)わりにはちょい時差あったなーってなオムニバス。今年の年末はダークファンタジーからの魔女ものでゴリ押ししていくので、このタイトルもしっかり売り伸ばしたい。併売銘柄は『ふらいんぐうぃっち』とかでいいかしら?テーマとか考えずに売るのなら、個人的には『やさしいセカイのつくりかた』とかがいいのかなーと。
『アンネッタの散歩道』(1)(清瀬赤目/芳文社/まんがタイムきららミラク)
・きららではあるがメルヘン流れで女性に売りたい。大庭賢哉、『ハクメイとミコチ』、奈知未佐子あたりと並べる予定。伸ばすならきららの文脈から切り離すべし。表紙はちょっときららっぽくなっちゃったけど許容される範囲だろうと思います。
・装丁はかわいくて良いのだけど売りたい方向とは違う可愛さなのが少し惜しい。内容的に『ハクメイとミコチ』とは並べたい、箱知子もいけそう。この作品に限ったことではないけど4コマコーナーの外で併売すると少しは売り伸ばせそうな4コマ漫画は意外と多いと思う。
・『ハクメイとミコチ』あたりとの併売が最も売りやすいので、そこのメイン層である30前後の男性にまずは投げたい。ハクメイは女性の支持も多いので、おとぎばなしっぽい要素を押して、相互に売り伸ばせればとは思うが、対女性はやはり版型が大きなネックになりそうだなと。昨今のきらら系の女の子が可愛くて何かをする現代劇とはやや離れているので、今ならハルタか、秋田女性の棚での展開が良いのかな。
でもやっぱり版型が…とは考えてしまうよね。
・↑フィーヤンとかもA5だったしなんとか・・・とは思うところ。
・文具売り場導入のため店舗リニューアルにより書籍売り場縮小のため棚減少。売上上げてるんだけどなー。しばらくは棚調整に追われる日々。先週はお休みしてスミマセン。
『このマンガがすごい!WEB』
・早川さんのコメントが眩しい。俺のコメントは何処へやら…。下位のランキング・コメントも見たいな。
・挿し棚の在庫が過剰気味になったので少し間引いて1巻面を6つ増やしたところ、うち4つがその日のうちに動いた。『選択の科学』(シーナ・アイエンガー/文藝春秋)によると「認知されなかった選択肢に意味は無い」ということと「購入の選択肢が多すぎると顧客の購買意欲は減少する」らしいので既刊棚でも面を中心にしている。たとえば何かのタイトルの1巻~6巻が挿しになっている場合、その6冊を一束にして面にしたほうが顧客の目はとまる。(myt)
・アイレベルが面になっているかどうか、ということは書店見学をするときの一つの興味ポイント。
タイトル | 出版社 | 指数値 | ISBN |
---|---|---|---|
俺物語!! 6 | 集英社 | 3.75 | 4088452291 |
七つの大罪 9 | 講談社 | 2.12 | 4063951073 |
惡の華 11 | 講談社 | 1.81 | 4063951162 |
MIX 5 | 小学館 | 1.7 | 4091247598 |
ONE PIECE 74 | 集英社 | 1.53 | 4088800699 |
聖☆おにいさん 10 | 講談社 | 1.44 | 4063883345 |
聲の形 4 | 講談社 | 1.26 | 4063951111 |
いつかティファニーで朝食を 5 | 新潮社 | 1.11 | 4107717518 |
87CLOCKERS 5 | 集英社 | 1.06 | 408879849X |
AllYouNeedIsKill 1 | 集英社 | 0.9 | 4088801253 |
ハイキュー!! 11 | 集英社 | 0.78 | 4088800710 |
ましろのおと 11 | 講談社 | 0.77 | 406371425X |
からかい上手の高木さん 1 | 小学館 | 0.76 | 4091250157 |
AllYouNeedIsKill 2 | 集英社 | 0.65 | 4088801261 |
魔法使いの嫁 1 | マッグガーデン | 0.6 | 4800002842 |
東京喰種 トーキョーグール 12 | 集英社 | 0.58 | 4088798597 |
AKB49~恋愛禁止条例~ 20 | 講談社 | 0.55 | 4063951065 |
CLAYMORE 26 | 集英社 | 0.54 | 4088800761 |
神のみぞ知るセカイ 26 | 小学館 | 0.54 | 4091246664 |
弱虫ペダル 34 | 秋田書店 | 0.53 | 4253221270 |
UQ HOLDER! 3 | 講談社 | 0.51 | 4063950859 |
ベイビーステップ 31 | 講談社 | 0.5 | 4063951057 |
RiN 6 | 講談社 | 0.48 | 4063770028 |
橙は、半透明に二度寝する 1 | 講談社 | 0.45 | 4063951154 |
オフィスケン太 2 | 中央公論新社 | 0.43 | 4120046184 |
L・DK 15 | 講談社 | 0.42 | 4063419231 |
ぼくは麻理のなか 3 | 双葉社 | 0.39 | 4575844195 |
王様達のヴァイキング 4 | 小学館 | 0.34 | 4091862047 |
Sunny 5 | 小学館 | 0.34 | 409188654X |
鬼灯の冷徹 14 | 講談社 | 0.34 | 4063883337 |
進撃の巨人 13 | 講談社 | 0.34 | 4063950441 |
テラフォーマーズ 9 | 集英社 | 0.34 | 4088797965 |
新黒沢 最強伝説 2 | 小学館 | 0.32 | 4091862241 |
ボクガール 1 | 集英社 | 0.31 | 4088798406 |
ハヤテのごとく! 41 | 小学館 | 0.31 | 4091246656 |
先生のおとりよせ | リブレ出版 | 0.31 | 4799715046 |
つなぐと星座になるように 6 | 講談社 | 0.3 | 4063769984 |
Yの楽園 1 | 講談社 | 0.3 | 4063824829 |
はじめの一歩 107 | 講談社 | 0.3 | 4063950751 |
Pumpkin Scissors 18 | 講談社 | 0.3 | 406377001X |
右足と左足のあいだ | 祥伝社 | 0.3 | 4396766092 |
野田ともうします。 6 | 講談社 | 0.29 | 4063377997 |
DAYS 6 | 講談社 | 0.29 | 4063950832 |
特装版 AKB49~恋愛禁止条例~ 20 | 講談社 | 0.29 | 4063622738 |
女子攻兵 5 | 新潮社 | 0.28 | 4107717526 |
聲の形 3 | 講談社 | 0.28 | 4063950360 |
神さまの言うとおり弐 7 | 講談社 | 0.28 | 4063951081 |
いつかティファニーで朝食を 2 | 新潮社 | 0.27 | 4107716988 |
いぬやしき 1 | 講談社 | 0.26 | 4063545172 |
新装版 連続恋愛劇場 | 祥伝社 | 0.26 | 4396766106 |
・15年前くらいに発売されてたら確実に売れていただろうなーというような作品。今のアフタ読者の客層には合っているとは思うが単行本として売れるかどうか…。きららっぽいよね。【売れ感】△
『田中雄一作品集 まちあわせ』(田中雄一/講談社/アフタヌーン)
・定価1,296円!庄司創でやれなかったマッチョスタイルな販売がここに。これによりライトなおためし層の流入はほぼ期待できないといえる。年刊日本SF傑作選を購読するようなガチ読者層を狙ってね、というサインなのでSF売り場で展開しないと十分な動きは期待できないでしょう。
・みんな待ってた田中雄一の単行本。ネックなのは値段だが、初動はすきもの達に買ってもらってじんわりと話題が広がるのを待ちたい、「このマンWEB」って作品認識の場としてはどうなんでしょ?コミック売場で動かすならこの作品をメインに据えてのSFフェアでもやりたいところ。『キヌ六』まだ全然売ってないしね!
『海賊とよばれた男』(1)(須本壮一・百田尚樹/講談社/イブニング)
・某本屋大賞のコミカライズ。マンガを読む層に如何に売るか難しい作品。【売れ感】◯
・書籍ベストセラーがマンガにくる流れ。こういう作品を棚でどう扱うかは難しい。書籍既読者はターゲットにならないだろうし。マンガを定期的に買う層のうち、「本体が話題作だし一度は読んでおかなきゃな」ぐらいの層は・・・一定数の来店客数を超えたところで一気に数が増えそう。マンガ売り場以外でのアピール場所も取りやすいだろう。
・空港とかだと売れるのかな。
『くだみみの猫』(1)(中山幸/KADOKAWA/アライブ)
・いぬぼくとの併売必須なので、7月発売のほうがありがたかったなーと。アライブで連載中といえど、中身的にはジーンとかの棚で展開したほうがいいような。式神に翻弄される巫女という関係性は非常に乙女ゲー的。ヒロインが鎖で拘束されたりなんてシーンは、リョナっぽくて男性にも響くかなーとは思うが、キャラの関係性からもとりあえずは女性に売っていきたい。