だいたい日刊コミタン! 2013/05/31号

今日の気になるタイトル
05月31日
『生徒会探偵キリカ』(2)(YUI・杉井光・ぽんかん8/講談社/シリウス)
・原作絵師つながりで売れている『俺ガイル』との併売もアリか?

だいたい日刊コミタン! 2013/05/30号

今日の気になるタイトル
05月30日
『TOTEMS』(1)(正木秀尚/小学館/月スピ)
・背景といい線といい最近っぽくなくていいなぁと思って読んでいたがキャリアが長い方でした。過去作品が「九龍」で出し直されているというのもなるほど。田島昭宇感?「スペリオール」あたりが年齢層だが中身はSF系。併売はピンとこない。

『くーねるまるた』(2)(高尾じんぐ/小学館/スピリッツ)
・今度の表紙は一転のどやか。女性に投げやすくなったなー。
・こちらも大ジャンルではグルメマンガ。異文化交流的なテイストと、たまに出てくるついついやってみたくなるレシピなど女性をターゲットにするのもアリ。いまのところ、ウチでは男性8割なのだが、立地や客層次第で男女比が逆転することも珍しくなさそう。幅広い客層にウケる内容から、今後のスピリッツの看板になるハズなので、今ならまだ仕掛けるのは遅くない。展開して然るべきタイトル。

『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』(おおひなたごう/エンターブレイン/コミックビーム)
・ドラマ放送中の某めしばな刑事や、7月ドラマの『孤独のグルメ』ほか、いわゆるおっさん向けグルメマンガに分類されるような気がする。
グルメマンガのブームがまだまだ存在するので、あまり書店に来ない客層に訴えるためにもメディア化タイトルとの展開が良いか?少なくとも同一著者の『ラティーノ』(講談社/イブニング)との作者ファン狙いよりは可能性があるハズだ。
・なぜ30日なんだ・・・。『くーねるまるた』狙いだったらすごい。

『五反田物語 青野春秋短編集』(青野春秋/小学館/IKKI)
・当然ながら『俺はもっと本気出してないだけ』とは併売。しかし『俺はまだ本気出してないだけ』シリーズより粗削りで自分が出ている「初期作品っぽい何か」があるのだとしたらそれは楽しみ。
・連載時は五反田が舞台ということを意識せずに軽く読んでしまっていた。装丁も五反田を意識した良い表紙!(そう思うのは五反田の書店だけか?)儚い系青春上京物語

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(2)(太田垣康男・矢立肇/小学館/スペリオール)
・『機動戦士ガンダム 黒衣の狩人』(万乗大智・矢立肇/小学館/週刊少年サンデーS)が売れているのでこちらと併売はマストだが、売り場的には角川か?小学館ガンダムが増えている。
・ガンダムは全部角川というかガンダムゾーンがあったほうが楽なのかな。

『ぱら☆いぞ』(2)(道満晴明/ワニマガジン社/快楽天)
・『ニッケルオデオン』(小学館/IKKI)『ヴォイニッチホテル』(秋田書店/ヤングチャンピオン烈)では初速から女性客も多く動きが良かった。快楽天での連載だが、絵柄装丁とも可愛らしく、あまり(?)直接的なエロ表現はなく、下ネタでの言葉遊びが中心なので一般書コーナーで女性にも。

だいたい日刊コミタン! 2013/05/29号

今日の気になるタイトル
05月29日
『サッカーの憂鬱~裏方イレブン~』(2)(能田達規/実業之日本社/漫画サンデー)
・間違いなく面白い。だが、誌面等に恵まれなかった。マンサン休刊後の部数がなかなか測定できないので、初回は相当厳しいことになりそう。前巻を売っている店舗にとっても厳しい闘いになりそうだ。
・試合があまり描かれないサッカー漫画。著者のサッカー愛が一周半して裏方の目線に。今回はGKやなでしこなど選手の話も出てくるが、焦点は試合での駆け引きなどではなく職業的悩みが中心。地域密着型のサッカーの一体感が紙面から伝わってくる良作。

だいたい日刊コミタン! 2013/05/28号

今日の気になるタイトル
05月28日
『富士山さんは思春期』(1)(オジロマコト/双葉社/漫画アクション)
・オッサンに限らず男性陣に売れること必至。まずはそこからで次は女性。3万の壁はそのあたりにありそう。しばらくは新刊台一等地でいいんじゃないでしょうか。
・やはりメインの客層は男性か。作家ファンを意識するよりも、あまりアクションに馴染みのない若年層にもフェチラブコメ的に響くような展開をしていきたい。特に今年はエロティックなラブコメ銘柄で目立つものが多いので、そこらへんとの併売は必須だろう。また、一部書店員に熱狂的なファンがいるタイトルなので、書店側からの拡散により話題になりそうな予感はある。
・幼馴染の距離感とか女子への興味とか、夏の日差しとか思春期の煩悶が良く描かれている。かつて悶々した青春を送った男子には必ず刺さるので読むべし。
・なんとなく『高校球児ザワさん』(三島衛里子)に通じる目線。

『空拳乙女』(1)(湯浅ヒトシ/双葉社/漫画アクション)
・絵柄が良いのだが絵柄で手に取られにくそうな作家。昨今の描き込み過多な作品が多いなか、空間の多い画面は読みやすい。年齢の高い人には刺さると思う。