週刊コミタン! 2014/05/04号

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『阿仁谷ユイジ短編集 イタイほどかわいい』(阿仁谷ユイジ/太田出版/エロティクス・エフ)
・男女両性に訴求力のある作品が揃うタイトル。男性に向けて阿仁谷ユイジという棚は適所がなかなか難しいが、シモダアサミ『中学生日記』(双葉社)とかどうでしょうか。

『ちーちゃんはちょっと足りない』(阿部共実/秋田書店/もっと!)
・この日の秋田書店は『刃牙道』はじめ盛りだくさん。前作『空が灰色だから』で注目を集めた阿部共実。どうもB6判であるようで扱いづらい。今も『空が灰色だから』が平台ということはないだろうし常備棚には合わない。そもそもB6判で棚を取ろうという気持ちがあるのだろうか。

『カレは女とシたことない』(都陽子/祥伝社/フィールヤング)
・こじらせ男子には耳の痛い内容なので、女性以外にも売っていきたい。『アヤメくん～』が好調なので、棚での併売は必須。カレに失望するまえにとか、オトコなんてこんなもんみたいな煽りでプチコミック寄りの展開でもいいのかなーと。
・「フィールヤング」次世代は都陽子でしょう！BLっぽいデザインの表紙は完全に女性むけ。内容が分かりやすく良い。一種のファンタジーな楽しみ方になるとは思うが現実路線な『Hatch』横。同誌『アヤメくんののんびり肉食日誌』(町麻衣)とは併売したい。

『穴殺人』(1)(裸村/講談社/マンガボックス)
・装丁が面白い。女の子が裸に見えるという有名なネタだけど、作品とマッチしていて良い。マンガボックスの代表作ともいえるので、このタイトルが今後の基準になるのかなと。レーベルマークや、拡材、マンガボックスアプリ内でのキャンペーンがあるのか？など、様々なものから目が離せない。年齢層としては、やや上向きの男性かなーと、30代前後くらいですかね。
・マンガボックスの作品が紙へ。単純に要求されている部数のハードルが高い、というだけでしょう。特別なことは少ない。強いて言えば書店員が内容を知るアプローチをどのように用意しているのかが気になる。

『リアルアカウント』(1)(渡辺静・オクショウ/講談社/別冊少年マガジン)
・昨月の『トモダチゲーム』が売れていればそこから流したい。「マンガボックス」のアプリ読者との親和性はかなり高そうなのでそこはぜひ狙いたい。「マンガボックス」の売り場であることを象徴するのは『穴殺人』(裸村)になると思う。

『アルスラーン戦記』(2)(荒川弘・田中芳樹/講談社/別冊少年マガジン)
・どこまで1巻から継続するだろうか。2巻が判断ポイントになるだろう。少し弱めの発注にはしている。

『魔乙女たちのエデン』(1)(新谷信貴・杉井光/講談社/別冊少年マガジン)
・今年の後半はダークファンタジーが来る！なので、その下地として長期に棚で売っていきたい。やや画力が……というところもあるので、過度な仕掛けはしない方向で。檜山大輔の『戦場の魔法使い』(一迅社)や『魔女に与える鉄槌』(スクエニ、JOKER)、『ib-インスタントバレット-』あたりをメインに棚を作る。『アカメが斬る！』や、ラノベの『対魔導学園35試験小隊』あたりのアニメ化決定タイトルもあるので、どこかしらで盛り上がるジャンルだとは思う。『東京喰種』とかも同じジャンルかな？そこから『ユーベルブラット』なんかの長期タイトルに誘導できたらめっけもの。しっかりと店で調教していきたい。

『小林さんちのメイドラゴン』(1)(クール教信者/双葉社/月刊アクション)
・A5版作家はB6でどれくらい売れるのかという観測がとても楽しみ。流行りの作家に流行りのジャンルなので、何もしなくても売れそう。とりあえず、要素薄いけど百合んとこに出すかなーと。
・世の中で売れそう。一週間後重版決定は固い。でも最近の双葉社は売れそうなタイトルをしっかり刷るイメージがある。は～おっぱいおっぱい。

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