週刊コミタン! 2014/05/11号

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『下級生』(蒼井まもる/講談社/別冊フレンド)
・いちのへ瑠美、フカワミキ、マキノ、はつはるあたりが今年の別フレの顔になるだろう。もちろん蒼井まもるもそうだ。装丁がいちのへ瑠美の『サイレントキス』と色合いが近くて併売しやすそう。年の差ものだが、昨今流行の年上男子ではなく、年下の男の子が相手というのがちょっと動きを読めなくしている。フカワミキが年の差作品なので、様々なタイトルとの繋ぎにできそうな期待の新人。

『マンガレシピ』(星谷菜々/講談社)
・マンガの中に出てくるあの料理を料理研究家の星谷菜々がレシピ化という内容。マンガ要素は薄そうで、わざわざ書籍として読むのか・・・という疑問はあるがコミックの一覧に案内が載っているのは非常にいいことだと思います。

『おひとり様物語』(5)(谷川史子/講談社/Kiss)
・久しぶりのような。フィーヤンを意識しやすいA5判だったが今ではフィーヤンのほうがB6へ。

『満ちても欠けても』(2)(水谷フーカ/講談社/Kiss+)
・隠れた名作。初期フィルムパックによってあまり世間に浸透していないような気がする。『深夜0時にこんばんは』(冬川智子/太田出版/ぽこぽこ)、「テキサスレディオギャング」(榎屋克優/集英社/ミラクルジャンプ)と併売したい。ラジオをテーマにした作品は愛ゆえか良作が多い気がする。

『カルチョな執事』(1)(あづち涼/マッグガーデン/ビーツ)
・プレイヤーだけが主役じゃないってどっかの帯に書いたけど、そういうタイトルが増えてきた気がする。ワールドカップのタイミングでサッカーマンガが売れてくれれば御の字だが、ホペイロの認知度には疑問が残る。女子に売ってもいいのだが、イマイチキャラの個性が薄く、ウケるかどうかは微妙。もっとバチバチに男臭ければ『サッカーの憂鬱-裏方イレブン』あたりの客層をまるっととりこめたのだが……。

『魔街の坂』(1)(中村哲也/エンターブレイン/ハルタ)
・今週もダークファンタジーだよ！機械が愛を……じゃないけど、鎧の愛だの恋だのな感じはなかなか好きだった。描き下ろしとかないと納得できないオチでしたがね。

『くろアゲハ』(1)(加瀬あつし/講談社/月刊少年マガジン)
・『カメレオン』の満を持しての続編。『特攻の拓』『サイコメトラー』『将太の寿司』などマガジン黄金期連載陣のリバイバル。かつてのOZのメンバーも登場し、カメレオン読者は懐かしくなること必至。

『ブラック・ラグーン　広江礼威アートワーク集＋お風呂ポスター付き限定版』(10)(広江礼威/小学館/サンデーGX)
・通常版とは分けて置けないから売りづらいなーとは思う。画集は別売りで良いのでは？ともあれ久し振りの新刊。『ムルシエラゴ』『鉄風』『忌火のダキニ』など目付き悪いMAD女子マンガへの呼び水にしたい。

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・5/16は裏サンデーのコミックス買うと同人誌がもらえるキャンペーンがあるみたいですね。実施書店のリストとかも出すみたいだから、早めに拡材送ってくれないと売場作る余裕ないわよ。何日前に届くかで、書店の怨嗟の声が聞こえてきそう。