週刊コミタン! 2014/06/08号

『いつかティファニーで朝食を』(5)(マキヒロチ/新潮社/＠バンチ)
・このタイミングの重版撒き？ムムム？大山動くか。

『駒ひびき』(1)(水鳥なや/KADOKAWA/ドラゴンエイジ)
・むらさきゆきやとさがら総という売れてるラノベ作家２人が原作の将棋マンガ。咲みたいな超次元麻雀よろしく、超次元将棋なのかと思いきや、意外にマジメ路線で進んでいる。今のところの展開を見るに、攻めこまれたときにオオゴマでエロスなリアクションをするところが見せ場っぽい。リョナ的？なのかな。序盤の展開は完全に咲なので、そちらの客層には親和性が高そう。

『橙は、半透明に二度寝する』(1)(阿部洋一/講談社/別冊少年マガジン)
・今までの阿部洋一ファンには間違いなく売れると思うが、阿部共実とか増田英二とかそこらへんの客層に投げたい。棚での併売銘柄は『週刊少年ガール』がいいのかな？また、とんでもない百合エネルギーを秘めているので、そちらの棚での動きも期待できる。装丁は完全に百合ですね。色合いから、百合棚では直近新刊の『ゆりかごの乙女たち』（みよしふるまち/マッグガーデン）での併売が良さそう。
・装丁には驚いた。隔月プラスα連載が単行本化。2巻までは少し間が空きそう。探しにくるお客さんも多そうだが、新規を掴みにいくならいまのマガジン・別マガの流れよりは秋田書店たばようや阿部共実、panpanyaとの親和性を感じるそっちに。店舗の客層ごとに売れ度合いに差はありそうだが、この3人のうちてっぺんと同じ冊数までは伸ばしたい。
・・阿部洋一と阿部共実は作品のバランスにとても意識的と言うか指向性があって良い。あと宮崎夏次系も。うまく一般層に広げたい。【売れ感】△

『ふらいんぐうぃっち』(2)(石塚千尋/講談社/別冊少年マガジン)
・スリップレス＆重版のタイミングなどで結構売り切らしたまま気付いてない店舗が多いのでは？売れてところでは相当売れてます。【売れ感】◎
・連載最新を読むと背景以外も上手くなってきており、もう4刷だか5刷だというのもなるほど。1巻は装丁もよい。

『惡の華』(11)(押見修造/講談社/別冊少年マガジン)
・最終巻？個人的には好きなラストでした。【売れ感】◯

『まばたきのあいだ』(1)(須久ねるこ/講談社/マンガBOX)
・『君の中の少年思考』との併売が良いと思う。前述作品よりは絵もシンプルで内容もドライなので一般層にもウケそう。BLへの入口としても使えそう。【売れ感】◯

『南紀の台所』(1)(元町夏央/集英社/ジャンプ改)
・『東京を脱出してみたよ』とは対になる作品。一人の作家による311のフィクションとノンフィクションという展開も面白いが、やはり流行のグルメマンガとして売っていきたい。地産地消的側面よりも、単純な田舎グルメマンガのほうが数字は稼げそう。『山賊ダイアリー』と『くーねるまるた』の間をとる作品かなとも思うので、うまく誘導できる棚作りをしていきたい。
・『東京を脱出してみたよ』では引っ越し前後の苦労話が多く、そういった境遇まで想像するとこの作品は非常に前向きだし力強さを感じる。逆にちょっといやらしく感じなくもないので、この2作品の併売はあまりオススメしない。

『孤食ロボット』(1)(岩岡ヒサエ/集英社/ジャンプ改)
・女子向けちょびっツ。併売は『しゅんにゃん』推奨だけど、女子にウケるカワイイが良く分からないので何とも。【売れ感】△

『神様、キサマを殺したい。』(1)(松橋犬輔/集英社/ジャンプ改)
・家族を殺された女の子が「私を殺していいから家族を殺した奴らを殺して」と殺害現場を目撃した殺人犯にお願いするというアナーキーな1話だけれど『ミュージアム』のように引きの強い１話ではないので、純粋無垢なシリアルキラー マコちんのキャラを知ってもらう事から始めたい。血がドパドパ出て人がザクザク死ぬ割りにグロさはほどほどで火が付けば大きく伸びそう。連続刊行で新刊台や平台に置かれる期間は比較的長くなると思うので2巻時にどこまで勢いに乗せられるか。
・マタギが東京で大暴れするマンガはだいたい面白い(『邪眼は月輪に飛ぶ』)。ジャンプ改の棚、というのが現状どうなってるかはかなりバラバラだと思うが同レーベルからくっつけるなら『予告犯』(筒井哲也)。

『先生のおとりよせ』(中村明日美子・榎田ユウリ/リブレ出版/クロフネ)
・グルメ、おとりよせ、BLなどフックが多くて素晴らしい。併売は『おとりよせ王子 飯田好実』『きのう何食べた？』社会人に必要な手土産スキルも磨けますよ！【売れ感】◎

『ディアーナ』(江平洋己/小学館/増刊flowers)
・なんとオールディーズなムードにあふれる装丁。中身も非常に骨太なフラワーズ感に溢れる大正ロマンと禁断の恋&駆け落ちもの。どう売るとなると『明治失業忍法帳』や『当世白浪気質』(杉山小弥花)、『あれよ星屑』(←購入層がほぼ女性)、『ちろり』(小山愛子)あたりで和の時代ものの流れを見てみたい。というかそういう棚があるのでそうする。「フラワーズ」での併売を見るなら『とりかえ・ばや』(さいとうちほ)か。

『ますらお 秘本義経記 修羅の章』(北崎拓/少年画報社/ヤングキングアワーズ)
・企画当初から廉価本のみでの刊行が決まっていたのかどうかと、今後も別作品でこのスタイルでの刊行予定があるのかが気になるところ。

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『からかい上手の高木さん』(1)(山本崇一朗/小学館/ゲッサン)
・試し読みがあれば勝手に売れていきそう。B6ではなく新書なら尚よかった。サンデーで月一連載じゃダメですか？(小声)
・作者2タイトル同時だがこちらがド本命。全国的に伸びる一本。
・少なくとも『ふだつき～』の初速よりは動くと思う。ただ、『ふだつき～』が想定より動かなかったので慢心せずにいきたい。【売れ感】◯

『不死の猟犬』(1)(八十八良/KADOKAWA/ハルタ)
・人が死なない世界でのガンアクションが一番の売りポイントかなと。命の心配なく血と銃弾が飛び交うさまはド迫力で、ここのところ調子の良い『MURCIELAGO－ムルシエラゴ－』と若いタイトル同士で相互に伸びてほしい。ストックがそこそこあるハズなので、２巻も早めに出てくれると最高。ちなみに読み方は『不死(しなず)の猟犬』なのでご注意を。

『黒崎くんの言いなりになんてならない』(1)(マキノ/講談社/別冊フレンド)
・最初の展開からもどこか既視感がある遅れてきたドS男子マンガ。オオカミ少女のアニメ化を考えるとタイミングは良いのかもしれない。主人公が黒崎くんの奴隷という設定から、主人公へ執着を見せるいわゆるデレ的なシーンなどは上記のタイトルと差別化できそう。ここのところの講談社少女の新人、新作攻勢に上手く乗せて学生層に売っていきたい。

『あとかたの街』(1)(おざわゆき/講談社/BE・LOVE)
・ガッと売れるタイプではないしベタにこうの史代と組み合わせて気長に置きたい。『あれよ星屑』に熱があるタイミングでの刊行だけどフック的にはどうなんだろう？少し読まれだした頃合いに8月15日を迎えるのかなぁと。もちろん『凍りの掌』も一緒に。
・名古屋空襲、『風立ちぬ』がらみという売り方はどうでしょうか。Blu-rayが出るとはいえもう旬は過ぎたか？事前のパブに力を入れているらしい(版元からのナイスな案内がきた)ので、悪くない動きに期待したい。

『私たちには壁がある』(1)(築島治/講談社/デザート)
・このところ新人だったり他誌からだったり非常に元気な印象がある「デザート」。リニューアル後の新連載群ではこの作品に期待している。男性読者にも受けそうかなー。最近の「デザート」レーベルは女のコ主人公メインの少女マンガでありながら男受けもよさそうな装丁・ロゴデザインが多いので単品からオススメしやすい。

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『死神ナースののさんの厄災』(1)(麦盛なぎ/マッグガーデン/Beat’s)
・【売れ感】◯

『宇宙怪人みずきちゃん』(1)(たばよう/秋田書店/Champion タップ！)
・【売れ感】△

『「弱虫ペダル」公式アンソロジー　放課後ペダル』(渡辺航・プリンセス編集部/秋田書店/プリンセス)
・蒸発！初回が少ない！