週刊コミタン! 2014/08/24号

『ベルサイユのばら』(11)(池田理代子/集英社/マーガレット)
・リバイバルブームはどこまで続くか。本誌での復活の際の反応を見るに、年齢層高め女性のお客さん数に比例してよく売れそう。宝塚再演などもあったが一般層にまで訴求、買い直し需要を掘り起こすには既刊をもってこないとちょっと重たいだろう。その辺はナツコミ在庫で。
・部数がそれなりな感じで争奪戦が起こりそう。真壁くんの再来で、全国的に潤沢にまわるのは9月後半とかになりそう。
・争奪戦はおきた・・・。

『ステラとミルフイユ』(2)(渡辺カナ/集英社/別冊マーガレット)
・もう勝手に渡辺カナ応援団つくろうぜ！【売れ感】○

『金曜日は初恋』(中村ユキチ/小学館/Cheese!)
・同日発売だと『5時から9時まで』との併売が一番良さそう。社会人のヒロインが、年上の出世頭に迫られて……みたいな感じ。巻頭カラーやって短期連載やってとなかなか推されている感がある。アンケート結果とか良いのかな？ドロドロ展開はあまりないが、フラワーコミックスαとの親和性も高そう。
・小学館少女は最近、タイトルを揃えて発売するのが流行りなのかな？少し前だったら花嫁とかキスとか。8月は初恋ということで、レーベル越境して版元棚で併売する指針になるようなものをタイトルに打ち出してくるのはなかなか良い。
・↑「デザート」メソッドを感じますね。壁ドン、イケメン。

『二次元王子オオタくん』(4)(清水まみ/小学館/Sho-Comi)
・【売れ感】☆
・↑自分の名前の出落ちやんけ！

『アリノス☆ワンダーランド』(1)(枕辺しょーま/芳文社/きららMAX)
・同い年の大学生と予備校生がルームシェアしていちゃいちゃする、『ソラミちゃんの唄』を百合寄りにしたような作品。百合姫とはいかなくてもひらりには載ってそうな感じなので百合をまとめているならそこでの展開の方が動くかも。

『なんくる』(1)(さだうおじ/メディアファクトリー/ジーン)
・女の子たちが買ってくれそう。ジーンよりはガンガンオンラインな気がするし、孤島ものということでばらかもんの近くがいいのでは。

『千代に八千代に』(大澄剛/双葉社/漫画アクション)
・散発的に発表されていた短編が1冊に。次月発売になるえすとえむ『新装版このたびは』と一緒に女性層メイン男性層もあり、という感じで売りたい。装丁もやけに似ている。
・装丁を見ると『式の前日』との併売とかありかなーと思う。今までは若干装丁で失敗していたような気がするので。今回は上手くまとめてきてる！【売れ感】○
・アクションでの読みきりとアオハルのヤツが短編集に。『このゆびとまれ』が好調なので、そちらに寄せた展開はもちろんだが、装丁からもやや年齢層の上の女性に投げても面白いかもしれない。映像化の『海街diary』等のフラワーズ系タイトルとの相性も良さそう。
・旧来のファンにしっかり売るのはもちろん、今までと表紙の雰囲気がだいぶ違うのでここで新規の女性層を取り込んで旧作にも流していきたい。

『健康で文化的な最低限度の生活』(1)(柏木ハルコ/小学館/スピリッツ)
・生活保護ネタ。公のほうからのリアクションが結構集まっているらしく、コミックスの棚以外での活躍が見込める。左巻きロンダン？30日およびスピリッツの棚は良くも悪くもいろんな客層にアプローチがあるので、客層一点突破のときは弱点になりがち。
・店の売上を押し上げる程の力はないと思うが職業ものとして面白いと思うので棚前での安定した売りは立つのではないかと期待。【売れ感】○
・初速もそこそこでそうだけど、色んな媒体で話題になってからが数字的には本番かなーと。新連載ラッシュで本誌に注目が集まっているタイミングでの連載再開も追い風になりそう。生活保護とは無縁の高所得サラリーマン層や学生等含めた若い男への販売が中心になりそう。どちらも雑学的アプローチからドラマを見せるという流れのほうが定着はしそう。
・各種媒体で話題になるまでは客層的に厳しそう。恐らく棚前で我慢の平積み。理想的なのは『いちえふ』のような広がりを見せてくれることだろうか。

『テンプリズム』(1)(曽田正人/小学館/スピリッツ)
・表紙・・・『トリコ』かな？とりあえず売れそうな見た目ではある。内容は・・・デジデジしたことで従来の曽田正人ファンは肩透かしを食らいそう。新しい若手層の流入を狙いたいところだ。コルクのパワーにも期待。
・単行本派の曽田ファンが2巻にどれだけ残るかというのは気になる。

『ニコニコはんしょくアクマ』(カレー沢薫/小学館/月刊!スピリッツ)
・カレー沢薫の腐女子ゲスさが最もよく煮詰まった一作。表紙もそれをよく示したものになっている。メインは女性層。ギャグマンガとしては男性層でも。
・カレー信者以外にも訴求しそうな作品。折角なのでまとめてコーナー展開。【売れ感】◎
・試し読み必須かなと。今までのカレー沢薫読者以外にアプローチしたほうが数字は出そう。主に乙女ゲーや声優に詳しく、イベント参加やグッズの購入にお金をつかう層にはウケそう。twitterやNAVERまとめとかで画像が出回ることでの瞬間風速的な売れ方はしそう。半炎上みたいな売り方が最も数字に反映されそう。

・・・

・点数もさることながらビッグタイトルが新刊台に揃った週だった。パンパンに膨れ上がっている。

『いぶり暮らし』(1)(大島千春/徳間書店/ゼノン)
・『きのう何食べた？』からの流入多し。レーベルにこだわらず隣に置くべし。

「SQ19」
・朝野やぐら「灼熱の卓球娘」の表現にはシャッポを脱いだ！