週刊コミタン! 2014/10/12号

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『かわうその自転車屋さん』(1)(こやまけいこ/芳文社/漫画TIMES)
・迸る売れ感。可愛くデフォルメされた動物たちが自転車のうんちくを喋る。装丁もよさそうなので新刊台でよし、動物ものの括りで押しても強い、自転車雑誌の売り場でもグッド。「間違ってもコミックA5いろいろの棚」で「挿し」で売ってはいけないということに留意。動物なら『ままごとは、ほんのむし。』や『きょうのスー』あたりが併売。
・このかわいさで売れない訳がない！（笑）かわうそさんからにじみ出る自転車愛。売り方によっては大きく跳ねそう。

『靴理人(シューリニン)』(1)(尾々根正/芳文社/漫画TIMES)
・突き抜けた面白さはないけど安心して読めるTIMESらしい作品。こういう安定した作品が多いのがTIMESの良くもあり悪くもある所。ヒット作以外ももう少し面なり平積みにされて欲しいが…

『ダムマンガ』(1)(井上よしひさ/少年画報社/月刊ヤングキングアワーズGH)
・勉強会などで熱弁していた「ダムを題材にした漫画」既出だったとは！書店員としては2歩くらい先を言っていたが編集としては一歩遅かった。【売れ感】4.0
・どこの層に向けた作品かは分からないけどネットで話題になってくれたら探しに来る(どこに置いてあるか分からないから店員に聞きに来る)方はそれなりにいるのではないかなと。

・20日にずらした秋田書店の英断に拍手

『かげきしょうじょ!』(2)(斉木久美子/集英社/ジャンプ改)
・本誌休刊に伴い「メロディ」への移籍を発表。いずれ新装版が出るんでしょうか。売りづれぇ。
・このタイミングでの刊行ならLメロディへの移籍後に新装版として1巻と一緒に出し直してくれた方が色々と助かった。

『MONSTERxMONSTER』(1)(飛田ニキイチ/小学館/サンデーS)
・http://club.shogakukan.co.jp/book/detail-book/book_group_id/221/
・ハンターハンター関係ない・・・関係ないかな？ファンタジー世界に暮らす高齢ニートの作品で、背景やモンスターの精緻な描きこみにはすごく引き込む力があるのだが主人公の顔がおっさんすぎる。登場人物全員が『アド・アストラ』みたいにおっさん。そういうギャップで売るのかなーと思いつつも、ニートやらバイトやらにはちょっと食傷気味なのでファンタジーもののほうで売りたい。
・サンデーレーベルでこの絵面、柿崎正澄『闘獣士』と一緒に売りたい。

『鉄の王』(1)(佐野隆/講談社/週刊少年マガジン)
・サジェストに寄生獣が出るのはいたしかたなし。連載の感じだと作品も少し早めに畳みそうなので、『寄生獣』をフックにして売るのはやめておきます。
・寄生獣のヴィジュアルと七夕の国の民話性。設定もしっかりしていて面白い。女性ウケは余り無さそうだが。【売れ感】9.0
・寄生獣だ寄生獣だと言われてるけどこの流れがいい方に作用して打ち切り回避なるかどうか。表紙がいまいちピンと来なかった。
・大きく跳ねる可能性を秘めた作品。『寄生獣』や『GANTZ』、大暮維人好きにはアピール出来るのでは。

『七つの短編　鈴木央短編集』(鈴木央/講談社)
・「カウガール対空飛ぶ円盤」と「無慈悲なカントリーガール」は覚えているが、その他「迷え！仔羊たち①②」「メモリー・オブ・ムーン」「ブリザードアクセル　読み切り版」はうろ覚えなので読むのが楽しみ。【売れ感】7.0
・デビュー20年目にして初の短編集というのもすごい。

『四月は君の嘘』(10)(新川直司/講談社/月刊少年マガジン)
・ノイタミナ枠でアニメが始まったばかり。2クールと期待大。アニメの出来は非常に良く
今後話題になる事間違いなし。もっと広く読まれて欲しい作品。

『さよならフットボール』(1),(2)(新川直司/講談社)
・『四月は君の嘘』と同著。作品自体ととても素敵でもっと売れて欲しかったけれど知名度がまだ低かったため一部でしか伸びなかった。ここで新装版を盛り上げ一緒に販売したいところ。

『テキサスレディオギャング』(榎屋克優/集英社/ミラクルジャンプ)
・『満ちても欠けても』(水谷フーカ/講談社/Kiss+)、『深夜0時にこんばんわ』(冬川智子/太田出版)と並べてラジオ漫画フェアやりたいな！【売れ感】6.5

『もぐささん』(3)(大竹利朋/集英社/週刊ヤングジャンプ)
・新食感青春マンガ。とにかくもぐささんは食べることが好き。でも周りには隠していてばれないように食べてる姿がカワイイ。3巻でさらに伸ばしたいところ。

『ひみつの乙女ちゃん』(1)(蒼井ひな太/小学館/サンデーGX)
・むっつり少女の乙女ちゃん。女子×女子の妄想なので汚らしさはない。貴重なサンデーGXオリジナル作品。【売れ感】5.0
・売るなら『少年少女18禁』とかと一緒にと思ってたけど女の子同士を強調した方がよかったか。

『デジコン』(1)(小田智仁/小学館/週刊少年サンデー)
・かつて同誌で連載していた『はじめてのあく』感。ヒロイン(予定)がヤンキーなのがラブコメ力不足とはいえこのところの「週刊少年サンデー」のオリジナル作品では結構いい方。

『白銀ギンガナム』(上下)(ひるのつき子/一迅社)
同人誌をまとめたものらしいが新人のそれも百合作品を上下で刊行する一迅社の胆力恐れ入る。寄宿舎ものなので百合姫の棚で差しにするだけではもったいない気もする。

『5時間目の戦争』(1)(優/KADOKAWA/ヤングエース)
・ボチボチ。

『ドミトリーともきんす』(高野文子/中央公論新社/マトグロッソ)
・足りない。

『子供はわかってあげない』(上)(下)(田島列島/講談社/モーニング)
・後のびがこない。話題にはちょこちょこ上がっているものの。

「フラッパー」
・野上武志のガルパンのヒロインが面白い。

「別冊少年マガジン」
・『リアルアカウント』、週刊少年マガジンに移籍なのか。

『天国の魚』(青林工藝舎/高山和雄)
・一瞥してわかるハードSF感。売り伸ばしたい。描きおろし単行本なので注目度は低そうだが・・・。かといって「アックス」に掲載されていたら注目度はあがるのかはわからない。