週刊コミタン! 2013/01/13号

来週の気になるタイトル
1月14日
・・・
1月15日
・(myt)『ハクメイとミコチ』(1)(樫木祐人/エンターブレイン/fellows!)
どこから収録するんだろう。どこからでも素晴らしく楽しめるけど。試し読みを作るなら風車修理か料理の話にしたい。(販促物セット見たら違った。)
『乙嫁語り』(森薫)という目玉タイトルも一緒に出るのでここで「fellows!」新作品を固めて再アピールだ。来月には「ハルタ」に誌名変更だけど!配本は希望から少し割れた。
(※書籍扱いからの早出しで様子を見ると殆ど女性のお客様が手にとってくれている。『乙嫁語り』を買わずにこれまっしぐらという人もいて少し驚く。実物大の立体販促物は小人という設定ならではでかなり使いたくなる。追加とらなきゃ。)

・(凹田)『ハクメイとミコチ』(1)(樫木祐人/エンターブレイン/fellows!)
一見、小人ファンタジーだが、世界観の作り込みは詳細でSFとしても見られる。料理や自然描写も丁寧で心地良い。知名度は全然違うが、ジブリ作品などとの親和性が高そう。

・(りゅーと)『坂本ですが?』(1)(佐野菜見/エンターブレイン/fellows!)
『ふうらい姉妹』(長崎ライチ)、『ヒナまつり』(大武政夫)、『秋津』(室井大資)に続くフェローズの悪ふざけ。過去3作との最大の違いは、やや耽美ジャンルとも親和性のある絵柄か。試し読みへの女性の食いつきが異常なほどで、一般層へのアプローチをしていきたい。年内にもう1冊あれば、何らかの形で賞レースに名を連ねるであろう期待作。

・(myt)『坂本ですが?』(1)(佐野菜見/エンターブレイン/fellows!)
↑の4作って担当編集者のかた同じなんじゃ・・・。手元に単行本から奥付見れないけど。
さて先月発売の『ヒナまつり』(大武政夫)にこのタイトルの投げ込みがあった。がっつり数10ページ分読めるやつ。確かにこの層の流入を狙いたい。既刊台ではあいうえお順を無視して『ヒナまつり』4巻からのスライドを意識してもいい。「fellows!」はタイトルどうしを繋げる投げ込みが上手い。これかなりターゲットを絞れた広告になるもんなぁ。小学館はフェア告知の投げ込みに力を入れている印象。
測りづらいが必ず効果があると思うので輪が広がって欲しい。
「その面白さを/適当な顧客に対し/無料の媒体・方法で」というのは今後全てのプレイヤーの課題になるだろう。

・(凹田)『坂本ですが?』(1)(佐野菜見/エンターブレイン/fellows!)
フェローズ直系のシュールギャグ。『どげせん』『創面』『石田とあさくら』などと同系統のギャグだが、絵柄や下ネタの排除などを意識して女性にも手が出しやすくなっている。

・(チャリ)『補助隊モズクス』(1)(高田築/エンターブレイン/fellows!)
『野ばら』の高田築久しぶりの単行本。3匹の「式神」と一緒に、人間を乗っ取る怪物と戦うお話。式神に可愛げがなく、むしろ小憎たらしい所にしょむたんに通じるキャラの面白みがある。今回は結構人が死ぬので扱いには注意。

・(チャリ)『兎の角』(3)(睦月のぞみ/エンターブレイン/fellows!)
残念ながら今回が最終巻。エロ雑誌のころの睦月のぞみ作品は、ギャグを入れたくなる性質なのか直球のエロというよりも、落ちとしてエロ要素が使われているように感じ、エロ漫画雑誌には向いていない気がした。作者の良さを引き出すには、エロコメではなくギャグにちょっとした色気を加えるのが一番引き立つと考えているので、「fellows!」での連載は本当に良かったと思う。

1月16日
・(チャリ)『花の名を知らない』(杉山小弥花/秋田書店/プチ・プリンセス)
『明治失業忍法帖』作者の短編集。『明治失業忍法帖』は「月刊プリンセス」に移籍し今月号では表紙を飾っているので新しい読者も増えて売るには丁度良いタイミング。

・(myt)『花の名を知らない』(杉山小弥花/秋田書店/プチ・プリンセス)
同作者の『明治失業忍法帖』が今月号から「プリンセス」に移籍したことがナタリーで記事になった。その記事のTwitterリアクションが60弱あったのが結構意外。多い。やや手薄になりがちな秋田書店少女マンガ棚では営業さんのプッシュを受けて『十十虫は夢を見る』(幹本ヤエ)に併せて結構見かける感じになってきた。
とはいえ「歴史ものではない初期作品を単行本にするほど売れてる?」と思うところはある。これも逆に秋田書店が杉山小弥花へかける期待の現れか。『明治失業忍法帖』や『当世白浪気質』は派手ではないが入念な時代考証を惜しみなく盛り込み、キャラクターたちに時代の移り変わりを仮託するのが巧みなウェルメード。コアなファンがつく作家だと思うのでこの短篇集も自然な流れで横におくのがもっとも良さそうだが、これひょっとしてプリンセスコミックスなんじゃないの?ボニータαじゃないと気づかん書店員は気づかんのでは。

1月17日
・(凹田)『となりの山田さん』(1)(古閑裕一郎/講談社/マガジンSPECIAL)
隣の席の山田さんがメガネを外すと実は美人だった。テンプレで直球だがそれがいい。併売推奨は『みどりの山田君』(1)(森ゆきえ/集英社/マーガレット)(笑)
1月18日
・(りゅーと)『犬神さんと猫山さん』(1)(くずしろ/一迅社/百合姫)
葛城一名義でも活躍する著者の百合姫レーベルでの初コミックス。男性読者が増えてきたように感じる百合銘柄だが、この作品は比較的、女子ファンが多そう。また、4コマからの延長として一般層も取り込めそうなので、百合というジャンルを超越した幅広い層への売り伸ばしができそう。余談だが、一迅社の1月刊行の雑誌全てにコミケ誌上通販の申し込み用紙が付くようなので、需要のありそうな店舗は要注意。

・(りゅーと)『ファンタジスタ ステラ』(1)(草場道輝/小学館/週刊少年サンデー)
1巻は真の『ファンタジスタ ステラ』にあらず。ただの本田圭祐物語なので要注意。本番は、恐らく2巻途中から収録されるであろう前作主人公の轍平編から。動きが顕著になるのも2巻発売から3巻にかけてだと予想されるので、それまではコミック文庫の『ファンタジスタ』でも仕掛けたほうが良いだろう。創造力豊かな選手たちによる、実現できそうなレベルでのテクニックの応酬は圧巻の一言。様々な軸から芸術的シーンを捉える描写は、サッカー少年のイメージトレーニングに最適!某県の選抜選手だった僕も現役時代はこのマンガでイメトレしました。

・(チャリ)『ファンタジスタ ステラ』(1)(草場道輝/小学館/少年サンデー)
今の所『ファンタジスタ ステラ』というより『週刊本田圭佑物語』と言ってもいいくらい本田圭佑が前面に登場している。実在の選手が漫画に登場する例は『巨人の星』などあるが、ここまでメインに扱う作品は初めてではないだろうか。1巻に収録される内容ではまだ本田中心の話なので、今後坂本轍平とどう絡まっていくかが楽しみ。人気のある選手なので、漫画売り場だけでなく、スポーツ雑誌・関連書コーナーにおいても面白い。

・(myt)『My sweet ウマドンナ馬きゅーん☆』(1)(険持ちよ/小学館/サンデー超)
JRAの皮をかぶった、いわゆる「女の子が喋るだけ」のギャグマンガ。馬要素はまったく無いと言ってよく、作中ではそれすらもネタしておりJRAもなかなか度量が広い。こういう体当たりなギャグマンガ結構好き。
併売は『じょしらく』(ヤス・久米田康治/講談社/別冊少年マガジン)あたりだろうか。スラップスティックからはなんとなく水あさとも彷彿とさせる。ニコニコ動画で視聴数を稼いでいる実況プレイ動画があるので、客層に親和性のある書店では初動もそこそこいいのでは。

・(myt)『竜蹄の門』(1)(やまさき拓味/リイド社/乱ツインズ)
いっぽうこちらはガチで馬。明治初期の馬術。馬の博物館でサイン会だもんなー。自店はリイド社の棚をもっておらず雑誌付きのお客さんもいないが、これは動かせそうな気がする。画力をかって『壬生義士伝』(ながやす巧・浅田次郎/講談社/別冊少年マガジン)あたりを見込みつつ。

1月19日
・(りゅーと)『キミにともだちができるまで』(1)(保谷伸/徳間書店/コミックゼノン)
『喰う寝るふたり住むふたり』(日暮キノコ)から始まったゼノンの本気第二弾。むしろ、ラインナップ的には今月のほうが本気度は高い。
2012年においてベテラン作家の焼き直し等ばかりでレーベルとしての新鮮味に欠けていたゼノンはやればできる子だったんです。
『喰う寝る~』よりは女性向け、いわゆる性格にやや難アリの少年と子どもの交流を中心としたストーリー。無気力系男子との組み合わせが多いこの手の作品には珍しく、少年はオレ様っぽい男子であり、交流によって生まれた心の機微を大ゴマなどで上手くみせている。

・(myt)徳間書店「コミックゼノン」の『のぼさんとカノジョ?』(1)(モリコロス)、『カナヤゴ』(1)(日笠優)、『キミにともだちができるまで。』(1)(保谷伸)
「コミックゼノン」の1巻攻勢第二弾。フックがでかい『のぼさんとカノジョ?』、男性大人向けに骨太なストーリーを展開する『カナヤゴ』、女性層を取り込んで一番売れそうな『キミにともだちができるまで。』。併売ならそれぞれ『真田と浜子』、うーん??、『flat』という感じ?今回も投げ込みに期待したい。
第一弾ともいえる『喰う寝るふたり住むふたり』(1)(日暮キノコ)は追加が入ってこなーい。次の重版にはかかってるっぽいが。ここまででも相当売ったけど切らしてなければもう少しいけたはず。勝因は『きのう何食べた?』っぽくわかりやすいキャラクター配置の表紙か。

・(凹田)『キミにともだちができるまで』(1)(保谷伸/徳間書店/コミックゼノン)
ゼノン版『flat』。龍太郎の豊かな表情にほっこりする。背景の小物の書き込みなどしっかりしていて、子供の表情だけでなく作品に説得力を出している。

・(チャリ)『はじまりのにいな』(4)(水森暦/白泉社/花とゆめ)
完結巻。4巻で終わってしまうにはもったいない気がするが、生まれ変わりという題材を扱う以上、作品内の時間経過は不可欠。短い巻数にまとめることでより主人公たちの関係を引き立てることができて、良い効果が生まれるのではないだろうか。
に修正お願いします。

・(myt)『日々ロック』(4)(榎屋克優/集英社/週刊ヤングジャンプ)
2巻3巻のスターダムかけあがり路線とは一転、地元で聾唖の女の子に歌を伝える話。半径がやや狭くなり地味にはなったが主人公たちが自分の基盤を再確認する重要な巻になった。1冊丸々試し読みしてもらえれば購入に繋がると思うタイトル。試し読みとはいえそこまでの時間をもらうためにはPOP等でひと押しがいる。
「日々ロックフェス」も第二回が開催されるようだ。そろそろグッズ商売への色気も出るか・・・?

今週の思うところ
1月7日
・(myt)「good!アフタヌーン」
新連載『マテリアルポルカ』(古林奈留)、1話にして展開はやっ!ちょっと置いていかれた感じ。

・(myt)『―準備中。』(1)(やまざき貴子/小学館/flowers)、重版再配本があって驚き。小学館的にもこの1巻オシだったのか。そういうのパブしてくれ。新刊と同時に入ってくる再配本って概ね新刊台に添えられそうな感じがするんだけどどうなんでしょ。
同発の『エンジェル・トランペット』(1)(赤石路代)は油断して配本なし。マズイ。

1月8日
・(りゅーと)『魔法少女・オブ・ジ・エンド』(1)(佐藤健太郎/秋田書店/別冊チャンピオン)
相変わらずクリアするための道が見えないほどの絶望感に溢れる本作だが、ツイッター等ではかなり好意的に受け入れられているようで、
TLでまじかるーを見つけたらほぼ間違いなく本作の読者。年齢層は想定より高いが、こういった作品を好む中高生は話題になってから食いつくので、しばらくは維持しての展開。消化率はなかなか良い。

・(凹田)『魔法少女・オブ・ジ・エンド』(1)(佐藤健太郎/秋田書店/別冊チャンピオン)
初速良し。個人的には話題本として松井優征『暗殺教室』(集英社/週刊少年ジャンプ)と併売が良いと思う。

・(チャリ)『ハダカノタイヨウ』(吉木まさかず/秋田書店/別冊少年チャンピオン)
青春熱血文科系漫画。この作品に限らずチャンピオンの作品は話題にならない限り表紙だけで手に取り買ってもらうのが難しいので、試し読みを置いて展開したい。

・(凹田) 『ハダカノタイヨウ』(1)(吉木まさかず/秋田書店/別冊少年チャンピオン)
逆にこちらは初速鈍い。じっくり売って行きたい。

・(チャリ)『空が灰色だから』(4)と『大好きは虫がタダシくんの』(阿部共実/秋田書店/週刊少年チャンピオン)
空灰の購入者全員が短編も買っている。内容も空灰と同じテイストなので、短編というより0巻といったところか。

・(myt)阿部共実2タイトル刊行は同時購入率が高い。1巻の在庫ステータス復活してくれ。『ブラック・ジャック創作秘話』は予想通りゆっくりめ。

・(凹田)『あれがいいこれがいい』(いがわうみこ/祥伝社/フィールヤング)
一冊になると連載の印象よりまとまりが良く、ヤマシタトモコ推薦も納得。引きの強い帯なので面で展開したい。

・(myt)「フィールヤング」
『Hatch』(村上かつら)が次回最終回。主人公がついに過干渉な母親の家を飛び出したものの、それをも上回る母親の過保護に縛られてしまう図式が再確認されたのが今月号。どうまとめるんだろう。
最近「27歳の女性」マンガがいっぱいあって面白い。『いつかティファニーで朝食を』(マキヒロチ/新潮社/@バンチ)とか。迷う年齢なんですかね。

1月9日
・(りゅーと)『ディザインド』(2)(木葉功一/講談社/ネメシス)
どんな理由があったかは定かでないが、志半ばでとりあえずの完結といったところか。巻末の編集者からのコメントには胸が苦しくなるばかり。独特の世界観や描き方をしていた作者なだけにこの完結は残念。
こういった思いをしないためにも好きなものは売る!という決意を今一度強くした。

・(りゅーと)『天空の扉』(3)(KAKERU/日本文芸社/コミックヘブン)
ファンタジー作品だがレベルの概念や呪文形態などが面白く、ゲーム好きに強くアピールしたい作品。ウチでの客層はほぼ固まったか、20代前半から30代の支持が絶大で、電話での問い合わせがあるほど。専門店が強い銘柄なのは間違いないが、置いておくことで一般書店でもコア層に訴えかけることが出来る銘柄のひとつ。

1月10日
・・・
1月11日
・(凹田)『昴』(1)(曽田正人/小学館)
『昴』が文庫化!『ボールルームへようこそ』と併売併売!

・(凹田)『信長のシェフ』(梶川卓郎・西村ミツル/芳文社/漫画タイム)『黒執事』(枢やな/スクウェア・エニックス/Gファンタジー)などドラマ化で動いている。

1月12日
・(チャリ)『地上の記憶』(白山宣之/双葉社)
予想通りの未入荷。配本に任せていると、入荷していないお店が多いと思うので、在庫をチェックし入ってなければ即注文で、損はないはず。
その他
・(凹田)『戦場アニメーション』(中田貴大/集英社/ジャンプSQ.)連載開始。3回くらい読切で読んだような気がする。1/18~2/18で第01話無料公開も→http://jumpsq.shueisha.co.jp/rensai/ikusaba_animation/
■2013年1月4日~1月10日のレポート(myt調べ)
タイトル版元指数値
夏目友人帳  15白泉社2.66
HUNTER×HUNTER  32集英社2.02
ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫 2秋田書店1.61
ニセコイ   5集英社1.31
暗殺教室   2集英社1.21
ハイキュー!!   4集英社1.09
NARUTO-ナルト-  63集英社1.00
センゴク一統記   2講談社0.80
斉木楠雄のΨ難   3集英社0.77
頭文字D  46講談社0.74
青の祓魔師  10集英社0.73
ネイチャージモン   9講談社0.69
ラストゲーム   3白泉社0.69
アニバス 黒子のバスケ TVアニメキ 2集英社0.67
空が灰色だから   4秋田書店0.66
大好きが虫はタダシくんの 阿部共実作品集秋田書店0.65
シュトヘル   7小学館0.64
恋染紅葉   3集英社0.56
名探偵コナン  78小学館0.55
HUNTER×HUNTER  31集英社0.55
のりりん   6講談社0.52
花よりも花の如く  11白泉社0.52
海街diary   5 群青小学館0.50
暗殺教室   1集英社0.49
お伽もよう綾にしき ふたたび   3白泉社0.48
聖☆おにいさん   8講談社0.44
遊☆戯☆王5D’s   5集英社0.43
ハイスコアガール   3スクウェア・エニックス0.43
テラフォーマーズ   2集英社0.42
なにかもちがってますか   3講談社0.42
菩提樹寮のアリア-金色のコルダシリー 2白泉社0.41
BTOOOM!  10新潮社0.40
小説・夏目友人帳白泉社0.38
ビブリア古書堂の事件手帖   2角川グループパブリッシング0.36
式の前日小学館0.36
BEAR BEAR   1白泉社0.36
1/11 じゅういちぶんのいち   5集英社0.35
終わりのセラフ   1集英社0.35
ゲゲゲの家計簿 下小学館0.33
チマちゃんの和箪笥集英社0.33
電波の城  18小学館0.32
毎日かあさん   9 育っちまった編毎日新聞社0.32
テラフォーマーズ   1集英社0.31
魔法少女・オブ・ジ・エンド   1秋田書店0.31
失恋ショコラティエ   6小学館0.30
疾風伝説 特攻の拓  23講談社0.30
あなたのことはそれほど   1祥伝社0.29
ぼおるぺん古事記   2 地の巻平凡社0.29
パパ!?パタリロ!白泉社0.28
侵略!イカ娘  13秋田書店0.27

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