だいたい日刊コミタン! 2013/06/13号

今日の気になるタイトル
06月13日
『修羅のドレス』(寄田みゆき/講談社/BE-LOVE)
・劇的すぎる展開、裏切りにつぐ裏切り。頭を軽くして読める「ザ・昼ドラ」という感じで、『おかめ日和』をはじめわりとほんわかした印象のある本誌「BE-LOVE」の中では過激派なれどよく馴染んでいる。のだが昼ドラ視聴者層って単行本買ってくれるんかな。
・超昼ドラ。いつ放送が始まっても驚かないです。そして、ドラマ見たいです。たわしハンバーグとはいかないが、舞台である服飾業界に出てくる小道具がまぁ予想できるような昼ドラ的使い方を…。TLとか買ってる層ってこういうタイトルどうなのかしら?年齢層的には30代からの女子を意識してそこらへんに売りたい。

『逃げるは恥だが役に立つ』(1)(海野つなみ/講談社/Kiss)
・海野つなみの新作1巻、今までだいぶ売り逃してきたなーという感。発売日から品切れまでが早く、女性書店員に根強いファンがいる印象も。ってーことは20代後半~30代女性あたりがストライクゾーンということでしょう。今度の争奪戦はハチマキ締めて臨みます。

『月嶋教授の”世界の成り立ち”を考える』(1)(扶持田一寛/あかほりさとる/徳間書店/COMICリュウ)
・可愛らしい男の子がインテリ教授と周囲の女子に翻弄されつつ…みたいな内容だが、あかほりさとる特有のギャグや過剰なお色気は思ったより少ない。リュウはここ最近の売れている銘柄から鑑みると、かなり客層の低年齢化が進んだ気がするが、このタイトルは本来のリュウコミックス購読層に近いような気がする。
・確かに。

だいたい日刊コミタン! 2013/06/12号

今日の気になるタイトル
06月12日
『千と万』(1)(関谷あさみ/双葉社/ハイ!)
・男やもめに少女がわく。女の子の二十面相が楽しみポイントで『銀のニーナ』のような側面もないではないが、作者・関谷あさみは「LO」に続きロリ寄り成年誌「Juicy」で活躍中。どこか何となく略取的なエロスは女性には響かないような気がする。
・「可愛いは正義」という標語が氾濫しているが、これにも当てはまる。でも可愛い。
・思春期娘と父親マンガの正しき形。年頃の親子の関係性よりも、娘兼ヒロインの詩万の可愛らしさを推していくべきか。なんとなく4コマ層との親和性が高そう。

『前略、百合の園より』(2)(須河篤志/芳文社/つぼみ)
・「完」の字にいよいよもって「つぼみ」終幕の悲しさがある。7月には『総合タワーリシチ』も完結巻。百合バブルもそろそろなのか。

だいたい日刊コミタン! 2013/06/10号

今日の気になるタイトル
06月10日
『月影ベイベ』(1)(小玉ユキ/小学館/flowers)
・『さよならアポロン』で実績十分なれど、アニメで流入したライト層についてはアピールを怠ると売れない気がする一冊。今作ではまず「フィールヤング」読者を狙いたい。なんか方言キャラを描かせるとすごくイキイキしてる感じがして良い。
・やはり面白い。ジブリの『海がきこえる』に似たシチュエーションなのでその辺が好きな人に。(狭いか?)

『ジンカン 人の間はおもしろく生きる』(1)(大月康成・あかほりさとる・木谷高明/マッグガーデン/BLADE)
・目を疑う企画だったがなんと単行本化まで。「あかほりさとるのセクハラ→木谷高明の業績好調自慢→しかしそこには見落としていた影が・・・」という展開はもはや様式美。プロレスファン、ブシロードファン、そのどちらかだけではオススメできない。

『キミと死体とボクの回答』(1)(ヨゲンメ/マッグガーデン/BLADE)
・ブレイド本誌のなかでも絵柄が女子にウケそうなので、狙うならばその層か。いまだと、デビルサバイバーとかの近くに置くのがいいんでないですかね。同社だと、『空想郵便局』(朝陽昇)でしょうか?タイトルからは推理物っぽいけど、そうではないことが帯なんかからわかるといいなと。