週刊コミタン! 2013/11/17号

・81巻、54巻、25巻って・・・右から左になっちゃうのはしょうがないかなというところ。

『犬神さんと猫山さん』(2)(くずしろ/一迅社/百合姫)
・著者の単行本も揃ってきたのでそろそろまとめようか知らん。内容は全然違うが横槍メンゴと親和性ありそう。
・くずしろ作品で最も売れている。百合ものの中でも、比較的女子人気が高いタイトルかつ、あっさりとした読み味なので、来年はこちらと『citrus』の2枚看板で棚を作っていく。

『競女！！！！！！！！』(1)(空詠大智/小学館/週刊少年サンデー)
・吉と出るか競と出るか！？
・これ言いたかっただけ感ヤ・バ・イ。

『長歌行』(4)(夏達/集英社/ウルトラジャンプ)
・『アド・アストラ』(カガノミハチ)との違いは荒木飛呂彦の帯とおっさん臭と記録ものであるかどうか。時代や出来事に翻弄されながら強くあろう/なろうとする個人を描く感じが伊藤真美『秘身譚』や伊藤悠『シュトヘル』と近い。同じ伊藤悠作画でも『皇国の守護者』は『アド・アストラ』。

『テラフォーマーズ』(7)(貴家悠・橘賢一/集英社/ヤングジャンプ)
・そろそろ果たした感ある？まだまだ？
・また小冊子付きのセットがありましたね？

『Wallman－ウォールマン－』(1)(Boichi/集英社/グランドジャンプ)
・ボーイチ版シティハンター。やっぱり裏社会もの。個人的には読みやすくなっていると思うんだが。

『エゴコロトイロ』(1)(林崎文博/集英社/グランドジャンププレミアム)
・絵を描いたりなんだりというよりも、ムチムチ一択。思ったよりも真っ当に恋愛マンガしてて、主人公を取り巻く女の子が～みたいな運びだけど、絵柄からのフェチ売り路線で。

『嘘解きレトリック』(2)(都戸利津/白泉社/別冊花とゆめ)
・『パレス・メイヂ』(久世番子/同)もいいけどこっちもね！しかし「別冊花とゆめ」においては正太郎くん要素は大事なんだなぁと実感。

『私の彼は仕事ができない』(1)(山田可南/徳間書店/コミックゼノン)
・書店で働く女性の話。女性書店員には刺さるだろう。ゼノン発だが展開はフィールヤング寄せで間違いないと思う。
・同じ職業だからか読んでてムズムズするので推しづらい。『重版出来!』のときと少し同じ。俎上にあるのはやはり恋愛なので、ヒットとまでは・・・？
・『重版出来!』と比べると、あまりに話題になっていない感のある業界マンガ。っていうか書店員マンガ。女性から波及していって、話題になるのかなーと。

『おどろ領域なゆら』(黒谷宗史/幻冬舎/コミックバーズ)
・このところ平野耕太やきづナンでカンフル剤を打っている「コミックバーズ」から初単行本の若手。ありがちな怪談物ながら解決した怪異をスカートの中に格納しているという設定だけでもご飯2杯ぐらいはいけそう。木々津克久、三家本礼、「週チャン」あたりと親和性が高そうだ。あと高遠るい。それぞれから半分ずつ集めて柱にしよう。
・「バーズ」は伊藤正臣にも期待しています。短篇集より連載の初単行本を待ちたい。

『あそびあい』(1)(新田章/講談社/モーニング・ツー)
・これほどまでに理解不能な女性が作られ、男女の仲というフィルターで読まされているとなかなか怖い。作者は女性だと思うが・・・。併売予定の『ケンガイ』(大瑛ユキオ/小学館)はまだわかるんだけどなぁ。
・山本直樹とか好きそうなのである。
・誰にどれくらい訴求力があるのか読みづらい。面白いとは思うのだが。

『蟲師　愛蔵版』(1)(2)(漆原友紀/講談社/アフタヌーン)
・刊行が延期していたのは描き下ろしの読切が遅れていたため？アフタの予告を見るとそんな印象。次作の発表も待ち遠しい。

『つくりばなし』(木下普也/講談社/モーニング)
・『ポテン生活』は強く売ってきたけどこちらはうーんという感じ。筋も背骨もいらないんじゃないかなと思う。
・調布に引っ越しちゃったのか。残念。

『今日のユイコさん』(3)(秀河憲伸/講談社/アフタヌーン)
・こういう壁パンしたくてしょうがなくなる最高のイチャイチャマンガ群と「まんがタイムきららフォワード」との関係をどう構築するかというのが最近の他店棚観察のポイント。

『柔道部物語』(1)(小林まこと/講談社)
・新装版もの。長谷川伸シリーズもおもしろく読んでいますが、それらの単行本から人が流れるかどうかはちょっとあやしい。柔道もの、格闘技もの、スポーツもののどれをとってもちょっと最近はヒキが少ない。ヤンマガKCの長期連載ものが売れるお店が一番相性良さそう？ひょっとこ口の大傑作ではあります。

『星のポン子と豆腐屋れい子』(トニーたけざき・小原愼司/講談社/アフタヌーン)
・『大合作』かというような古き良き「アフタヌーン」を思い出させるコラボ芸。連載で1話を読んだときのテンションは試し読みで再現したいところ。併売は・・・併売は・・・・・・。
・ギャグかと思いきやホラーで最後はSFで締める。上手くまとまっている。

『マージナル・オペレーション』(1)(キムラダイスケ・芝村裕吏/講談社/アフタヌーン)
・『BLACK LAGOON』1巻のロックっぽい出だしではありますが、表紙がこの主人公特有の
眠たそうな目にならないことを祈っています。

『攻殻機動隊ARISE～眠らない眼の男Sleepless Eye～』(2)(大山タクミ・藤咲淳一/講談社/月刊ヤングマガジン)
・映画公開に合わせての刊行はタイミングバッチリ。士郎正宗の『攻殻機動隊』(講談社)と併売はマスト。

『異法人』(1)(山本松季/講談社/モーニング)
・絵柄さえ受け入れられれば売れると思う。逆にこの絵柄が新しく感じて良い反応があればいいのだが。

『妄想稼業の道長さん』(2)(志賀伯/メディアファクトリー/フラッパー)
・1巻が無事に100冊突破したので、まだまだ売るよ。2巻からは百合的な読み方のできるところが増えていくので、新たに百合棚での展開にしたい。フラッパー棚と、オススメコミック棚だけで大台に乗ったので、新たな客層の開拓でさらなる売り伸ばしを。

『高橋さんが聞いている』(1)(北欧ゆう/スクウェアエニックス/ガンガンJOKER)
・主人公を女子にした『となりの関くん』とかそういうジャンルになるのかなーと。しかし、『くまみこ』ではない。装丁が気になるところだが、盗聴女子というインパクトある題材が伝わる形であれば。併売は『月刊少女野崎君』で、男子も読める少女マンガラインのコメディとかそういうの提示できれば。

・・・

『ヤンキー塾へ行く』(2)(荒木光/講談社/週刊ヤングマガジン)
・2巻発売時に届いた試し読みがちょうど1巻の最終話で「これが欲しかった！」という感じ。そのせいか1巻から動いている。