週刊コミタン! 2014/05/25号

『制服でヴァニラ・キス』(1)(夜神里奈/小学館/Sho-Comi)
・ロールキャベツ男子という単語を教えてくれた夜神里奈の最新作。今回はノーデレ男子らしい。どちらかというと脇役の虎鉄のほうがSho-comiっぽいチャラい男子なので、人気は出そう。男に翻弄されて互いに思いあうようになるよりも、女子からアプローチして男がデレるみたいなものがウケるようになってきたのだろうか？ブームのターニングポイントになるようなタイトルとして動向を見守りたい。

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『東京DTED』(1)(コタニヨーコ/白泉社/ヤングアニマル)
・付き合う約束をしていた女の子が自分の兄貴と付き合って、隣の部屋でギシアンするからDTなのにEDに！そして上京してガールズバーで女の子からモテるようになったのに勃たない！そんなマンガ。
ひどく心を抉られる内容で、こじらせ男子の聖書がまたひとつ誕生したかという印象。腹の下のほうにガツンとくるNTR感と女の子に何もできない無力な男の姿を噛みしめたければ是非に。30代までの男性中心に、『モンクロチョウ』とか参照で売ってみようかなと。

『パナケイアの手』(松本球助/白泉社/ヤングアニマル)
・何回かの読みきりが一冊になってコミックス化。メスを置いたハズの天才医師である少女が自分と患者に向き合う医療譚。Dr.DMATとかの救急医療マンガとの親和性は高そう。今売り本誌から3号連続掲載と続刊も期待できる。女の子の可愛さ推しなのか、医療ものとして推していくのかで売り方が変わりそう。エロスとかはないので、フツーに青年マンガとして20代前後を狙っていくかたちかなーと。

『Sunny』(5)(松本大洋/小学館/IKKI)
・アニメ放送期間中に最新作新刊が出るという配剤！これを機に１巻からプッシュでも。

『ユエラオ』(黒咲練導/白泉社/楽園)
・エロすぎるので楽園コミティア層ではなく「ナナとカオル」からのYCなどの並びで別の層を開拓できそう

『バージンコンプレックス』(琴葉とこ/少年画報社/ヤングコミックチェリー)
・カザマアヤミと一緒にどうでしょうか。初々しい系。メンヘラちゃんの頃からすると、作中の人物が抱える問題が割りと普通になってきたという変化が見られて楽しい。

少年画報社TSコミックス
・『ボクガール』の問い合わせが(在庫はないが)多いので、存在を知らない層に対して(ボクガールは無いですけど)こういうのもあるんですよ~と既刊や「彼女になる日」と合わせて紹介していきたい。それにしても、日本にはなぜこうもHENTAIが多いのか…。

・今週でもないけど、カザマアヤミ『恋愛三次元デビュー』がコミックの一覧に載ってなかったのは面倒だった。