週刊コミタン! 2014/07/27号

『銀と金 新装版』(1),(2)(福本伸行/双葉社/ピザッツ)
・嬉しい新装版。どうみても西武・堤会長が出てきたり時代感は否めないものの、お金の絡むドラマものとして今でも色褪せないスリルがある。『闇金ウシジマくん』は併売として面白いが、少し年齢層高めに『奴隷区』が売れているならその近くも悪くないと考える。なんだかんだで福本伸行らしくゲームものだが、表紙からはそれは伝わらなさそうなのでPOPで補強か。

『ギガントマキア』(三浦建太郎/白泉社/ヤングアニマル)
・巨編連載中の作家の別作品は売れるのだろうか。『ベルセルク』最新刊(いつだ？)の時に思い出したい。
・三浦建太郎ファンは買うと思うけどベルセルクファンすべてが買うとは思わないので少し抑えめに。【売れ感】○
・三浦建太郎が新作連載といっても実際にYAに手を伸ばした人は少ないだろうから単行本の告知はきちんとしたい。「『ベルセルク』は長いしちょっと…」という層を掴みたいけど難しそう。

『RAPID COMMUTER UNDERGROUND』(座二郎/小学館)
・装丁、文字の黄色が同化して非常に読みづらい・・・。サブカルらしい見てくれの、サブカルっぽいマンガです。しりあがり寿の『流星課長』なんてまだあったら置きたかったね。横山裕一を少し思う。
・http://big-3.jp/bigsuperior/rapid/

『僕はコーヒーが飲めない』(1)(吉城モカ・福田幸江/小学館/ビッグコミックスピリッツ)
・スピリッツお得意のお仕事×○○。これはコーヒーの豆知識。絵柄もやわらかく特に「マンガ好き」という層を狙う必要もないと思う。グルメゾーンやコーヒー本まで視野にいれて。
・スペシャリティコーヒーというものをこの漫画で初めて知りました。いい拡材が付きそうなので今から展開が楽しみ。直近で『夜の珈琲』(1)(左東武之/スクウェア・エニックス/ガンガンオンライン)が出ているのでこちらと併売。
・ハウツー本の隣に置いても違和感のない装丁で売り方に色々な工夫ができそう。その分コミック売場では少し埋もれるかも。ウンチク漫画、仕事漫画どちらでも売っていけるバランスがある。

『細野不二彦短篇集』(細野不二彦/小学館)
・いま連載中の『商人道』1巻と一緒に出してくれよな！そこまでキープ。

『ムシヌユン』(1)(都留泰作/小学館/スペリオール)
・表紙のヌルっとした、ねっとりした感じのままの作品。『田中雄一作品集まちあわせ』などのSF作品を併売として睨んでいます。あと卑屈な男という括りでも抜群に気色悪く、今年一番キレている作品だなと思っている。
・なんともSF好きが手にとってくれそうな表紙。『ナチュン』が少し前にKindle化されたけど影響はあるだろうか？

「メバエ」Vol.2
・延期

『宝石色の恋　西UKO作品集』(西UKO/白泉社/楽園)
・この作品はどこに展開するか悩むけど、現在『コレクターズ』は女性・仕事系コーナーで展開しているのでその辺で。【売れ感】△

『(成)いじりもん！』(kanbe/ワニマガジン社/快楽天)
・新人だけど最初の読切がすごく良かった印象が強い。その後の作品は読んでないので読むのが楽しみ。【売れ感】△

『東京スーパーシーク様!!』(1)(さぎり和紗/宙出版/Nextcomicファースト)
・しばらくツイッターで「インシャラー！」が流行りそう。どのタイミングで2次波及するかを見て行きたい。【売れ感】◎

・・・

「アフタヌーン」
・『フラジャイル』面白い。

『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』(1)(藤原ここあ/スクウェア・エニックス/ガンガンJOKER)
・蒸発。初回配本が少なすぎたよね。