週刊コミタン! 2013/06/23号

24日更新しました。

来週の気になるタイトル
06月24日
『死化粧師』(7)(三原ミツカズ/祥伝社/FELL YOUNG)
・3年半ぶりの新刊。雑誌を読んでいてもどうやら看板クラスであるらしいことは分かるが、ここまで間があくと売り上げを読みづらい。自社に限ったことだと思うけどPOSも直近2年分ぐらいしか参照できないのよね。

『日々蝶々』(4)(森下suu/集英社/マーガレット)
・今さら内容に触れるまでもないが、本誌プッシュの効果か客層が変わりつつある。今までは、マンガ好き男性や、少女マンガをある程度買っているであろう女性がメインだったが、徐々に年齢層が落ちてきている。特に3巻発売以降、学生の全巻買いが目立っており、名実ともにマーガレットの次代を担ったなという感じ。

06月25日
『猫と私の金曜日』(1)(種村有菜/集英社/マーガレット)
・完璧イケメン先輩カレシと付き合っているのに、小悪魔系小学生・猫太くんにも言い寄られるうち私は・・・とまとめると寝取られものっぽいじゃないですか。主人公の心境をきっちり見せてくるだけにそういうのがしっかり伝わってきてしまって読んでいて辛いんだよなぁ。「マーガレット」的には失敗できないタイトルでしょう。どんな販促を打ってくるやら。

『ハニー』(2)(目黒あむ/集英社/別冊マーガレット)
・初速は出なかったが堅実に動き堅実に在庫とれなくなっている。いつもの別マパターン。

『ハイスコアガール』(4)(押切蓮介/スクウェア・エニックス/ビッグガンガン)
・CD付限定版(買切)など色々期待値が高くて楽しみ。

『忌火のダキニ』(壱)(sigama/アスキーメディアワークス/電撃マ王)
・電撃系はアニメ化などがないと動きづらいが、絵柄が好きなので期待を込めて展開していきたい。

『ナンバーガール』(1)(谷川ニコ/アスキー・メディアワークス/電撃大王)
・『私がモテないのは~』(スクウェア・エニックス/ガンガンオンライン)で好調の著者。上手くこちらに誘導できればそこそこ動きそう。

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だいたい日刊コミタン! 2013/06/21号

今日の気になるタイトル
06月21日
『モンクロチョウ』(1)(日暮キノコ/講談社/ヤングマガジン)
・「売上の損」ということでいえば、10年代失敗装丁No.1。ちなみに機会損失No.1は『弾丸ディアドロップ』(稲見独楽)だと思う。
・・・・装丁が、あがが。最初はお客さんを騙してでも『喰う寝るふたり住むふたり』(徳間書店/コミックゼノン)と併売して売り伸ばすべきだと思うのだが。内容的には『R-中学生』(ゴトウユキコ/講談社/ヤングマガジン)との併売がベスト。
・今年一番のどうしてこうなった…な装丁。既読者にはなんとなく理解できるデザインだが、雑誌を読まないジャケ買い層にはハードルが高すぎる気がする。著者の既刊や、書店での展開を虚無化していまいそうなインパクトだけは見事の一言。巻数やネットでの評判が出回り次第、数字にもといった感じか?連載開始時なんかのカラーを引き延ばして拡材とかで救済策みたいなことがあればなぁと。

『のりりん』(7)(鬼頭莫宏/講談社/イブニング)
・巻数が増えたところだが、ツーリングの舞台が箱根やヤビツなので『げんつき』(アキヨシカズタカ/メディアファクトリー/月刊コミックフラッパー)が売れているお店では更なる売り伸ばしが期待できそう。相変わらず面白いりん。

『ラティーノ』(1)(おおひなたごう/講談社/モーニング)
・最近の時流に乗ったキャラモノ系で『いとしのムーコ』(みずしな孝之/講談社/イブニング)のような人気が出そう。子供向けではなく、バブル世代の話ではあるのでそれが分かるある程度の年齢の方向け。直感的に読めるので携帯デバイスに合いそう。
・マジでか。

だいたい日刊コミタン! 2013/06/20号

今日の気になるタイトル
06月20日
『みすけん!』(さかたき新/白泉社/花とゆめ)
・推理小説研究会という既存の作品をもとに作品が展開していくので、コミックス以外のものと併売できるようなタイトル。『バーナード嬢曰く』(施川ユウキ/一迅社)が動いており、作中に登場する名作との併売をしている店舗もあるようで、同様のフェアをやるのもいいだろう。

『パレス・メイヂ』(1)(久世番子/白泉社/別冊花とゆめ)
・本誌では連載が一段落したものの、終了を惜しむ声が多くアンコール連載という恵まれた経緯でのナンバリング。雑誌内での人気と単行本人気がどれほど相関した客層であるかはぜひここで測ろう。内容は過去の『Imp!』や『少年 愛の世界』と似た男の子カワイイ系。主人公は男性版内侍なのだが、女帝に対するお慕い申し上げます要素が可愛さを引き立てる。

『嘘解きレトリック』(都戸利津/白泉社/別冊花とゆめ)
・コミックスの装丁変えの効果が全面に出ている感じ。いままでのHCレーベルではあまりなかった黒がメインのデザインが面白い。昭和を舞台に特殊能力を持つ少女と探偵が事件に遭遇するといったものだが、一話完結で、作者の構成の巧みさが目立つ。男性を中心に売りたい。

『ツヅキくんと犬部のこと』(上)(下)(衿沢世衣子・片野ゆか/秋田書店/エレガンスイヴ)
・連載開始から結構経ってからの刊行。週刊少年サンデーの作品とのあれやこれやが在ったのだろうか?原作はどちらも同じものから引いているので内容は一緒だが、描かれ方は大分違う。朴訥な絵柄が心に沁みます。