週刊コミタン! 2013/02/17号

来週の気になるタイトル
2月18日
・・・
2月19日
『レイチェル・ダイアル』(1)(皿池篤志/集英社/ミラクルジャンプ)
・「ミラクルジャンプ」期待の星。例のアレをやりました。かなりいい内容だと思います。発売日近いところでいえば『KEYMAN』(わらいなく/徳間書店/COMICリュウ)の層を狙ってみたい。

・ミラクルジャンプ期待の新人。お転婆お嬢様と漫才コンビのようなアンドロイドの掛け合いが面白い。
レトロフューチャーな世界観や、味のあるガジェット、代理戦争時のロストテクノロジーなどなど見所が満載。友人に口コミで広めたくなるような作品。個人的な感想としては「イブニング」の棚前に合いそう。

・読みきりから連載にという「ミラクルジャンプ」お得意のパターンの第1巻。レトロな雰囲気漂うサイエンスフィクションでもあり、すこしふしぎでもあるSF作品。スラップスティックアクションなれど、キャラクターや設定に必然性があり、新人ではあるが長く棚でアピールできるだけのポテンシャルを秘めている。刊行ペースと初版部数がネックになりそうだが、20代後半から30代後半の映像化されたSFを観て育ってきた世代にはなにかしらの訴えかけるものがあるだろう。個人的には『砲神エグザクソン』(園田健一)や、『セラフィック・フェザー』(うたたねひろゆき)中期などのアフタヌーン世代向けかなー?と。

『極黒のブリュンヒルデ』(4)(岡本倫/集英社/ヤングジャンプ)、『君は淫らな僕の女王』(岡本倫・横槍メンゴ/集英社/ミラクルジャンプ)、『クズの本懐』(1)(横槍メンゴ/スクウェア・エニックス/ビッグガンガン)
・関連商品3冊同時発売。配本数は違うだろうが並売はマスト。『君は淫らな~』は思っていたよりかは過激ではない装丁なので買いやすくなっていると思う。折角なのでブリュンヒルデも既刊を揃えてフェア展開したいところ。

・併売必須。萌えっぽい絵柄でセクシー系コメディを描く新人としては異例といっていいほどの活躍っぷりだろう。棚では双葉社刊『はるわか』と並べるのがベストだが、集英社の棚で『源君物語』(稲葉みのり/集英社/ヤングジャンプ)などと並べるのも選択の一つだろう。全部一緒に棚作るのが一番良いのは間違いない。『クズの本懐』は部数が厳しそう。初回と追加で取れないとしばらく切らしそうな匂いがプンプンする。

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だいたい日刊コミタン! 2013/02/15号

今日の気になるタイトル
2月15日
「ハルタ」(1)(エンターブレイン)
・前身「Fellows!」の創刊以来常に好手・妙手・奇手を打ち続ける情熱の雑誌がリニューアル。願わくばレーベルマークを「BEAM COMIX」から「harta COMIX」などに・・・ならないだろうか。エンターブレインの棚は「BEAM COMIX」内でも連載誌が「コミックビーム」のものと「Fellows!」のものは分けたほうがカラーが出やすいとは思います。

『愛しの可愛い子ちゃん』(2)(サトーユキエ/集英社/Cookie)
・装丁が似通っている集英社少女マンガ棚では雑誌で枠を取っていない。去年の新作群ではこれと『日々蝶々』(森下suu/集英社/マーガレット)が大車輪。内面を描写するキャラクターが女の子から男の子までと幅が広くタイトルが負けてきた感。貫禄。

『七つの大罪』(1)(鈴木央/講談社/週刊少年マガジン)
・本誌でのカラーや増ページが、鈴木央という作家の潜在的なファンとマガジン読者がうまくマッチして人気があることを証明している。去年からになるが、最も1巻発売が待ち遠しかった少年マンガ。初回取れなかった店は、在庫の確保に全労力を割くべき。この作品の実売で向こう5年の少年マガジン棚の売上が決まるといっても過言ではない。マガジン作品がしっかり入荷して、在庫の用意があることを示すためにもパワープッシュしていくべき。

・単行本発行としても四大週刊少年誌グランドスラムとなる。どの少年誌でも馴染む絵柄、どこに行っても付いてくるファンなど漫画家として理想の形の一つではないだろうか。権利関係が難しいとは思うが「サンデーGX」や「ミラクルジャンプ」などでの短編もまとめて読みたいところ。

『まんが親』(2)(吉田戦車/小学館/ビッグコミックオリジナル)
・『ママはテンパリスト』(東村アキコ/集英社/コーラス)同様笑える育児マンガ。ギャグ漫画家の視点で見る育児はとても魅力的で楽しそう。妻・伊藤理佐さんのコミックエッセイと併売はマスト。両方読むことにより『喰う寝るふたり、住むふたり』(1)(日暮キノコ/徳間書店/コミックゼノン)同様ザッピングストーリーになる?