投稿者: comitans
だいたい日刊コミタン!2013/01/25号
三部けいの別名義、コアマガジンからまさかの小学館へと版元を変えての刊行。シリーズ既刊は絶版のようだが、判型も変わったことで古参ユーザには手の出しやすい形になったのでは?新規層がどれだけ流入するかは未知数だが、モバMANのエロ系銘柄はかなり固めなので、それなり在庫しておきたいところ。
・(凹田)『ハニー』(1)(目黒あむ/集英社/別冊マーガレット)
絵柄が良く、分かりやすい。別マ読者には抵抗なく売れそう。そこから先の売り伸ばしが課題。
・(りゅーと)『ハニー』(1)(目黒あむ/集英社/別冊マーガレット)
安定の目黒あむクオリティなのだが、キャラの設定がテンプレすぎてリアルな学生層に響くかが不安。飛び道具だらけの別マ勢においてこの作品の存在は安心するのだが、いまいち売るヴィジョンが見えないのも確か。学生の中でも低年齢、もしくはこういったやりとりを客観的に眺めることのできるある程度、マンガを読みなれた人に向けて売るべきタイトルなのかもしれない。初速は抑え目でも、話題にしたがる人は多そうなので、配本が少ないようならば追加をとるべき。
・(チャリ)『ハニー』(1)(目黒あむ/集英社/別冊マーガレット)
雨の中倒れているヤンキーを助けたら、後日再会し・・・とまさに少女漫画の王道をいくストーリー。
・(チャリ)『花と落雷』(1)(渡辺カナ/集英社/別冊マーガレット)
渡辺カナ3作目にして、遂に巻数表記がある連載作品の登場。前2作は売れていたお店も多いと思うが短編などの巻数の無い単行本はコンスタントに売れているかコミック担当が好きじゃない限り棚寿命が短いので、これを機に渡辺カナの知名度が上がってくれると嬉しい。
そしてこの上記2作家は今後の別マを支えていく2本柱になると信じているので、25日に同時に発売するチャンスを生かして「別マ」の若手作品を盛り上げていきたい。
・(myt)『花と落雷』(1)(渡辺カナ/集英社/別冊マーガレット)
言葉のセンスがいいですよね。まだ若手棚にあっても違和感がないのが悲しい。「渡辺、お前は別マの柱になれ」という期待が大きいが世の中的にももうひとノビ欲しい。本誌と「bianca」もいずれ乖離していくのだろうか。
・(凹田)『花と落雷』(1)(渡辺カナ/集英社/別冊マーガレット)
著者のセンスが魅力的なので作家で推して、3冊出るこのタイミングで著者の知名度を爆発させたい。
・(myt)『シリウスと繭』(2)(小森羊仔/集英社/YOU)
1巻を強く売り伸ばしただけにドキドキの2巻。描くものの取捨選別のセンス、今日日あんまりいないタイプの絵柄は少し相対的な魅力なんだけどお客様方はそれをどうみたか。再来月からの新連載も楽しみ。
・(myt)『王妃マルゴ』(1)(萩尾望都/集英社/YOU)
連載を読んできて正直よくわからんという感じだったが、今売り「YOU」の池田理代子と萩尾望都の対談でこのマンガが女性の肉体的・官能的な価値観を描き出そうとしているのだと分かり見方が変わった。「正直よくわからん」と思っていること自体、男が女性に望む姿における前提を如実に映しているのだろう。この対談、お二人が「若い女の子フェロモンが~」「恋が~」といった話をしていてなかなか衝撃。
だいたい日刊コミタン!2013/01/24号
だいたい日刊コミタン!2013/01/23号
早いようでもう最終巻。雑誌の中でいう箸休め的4コママンガがむやみに長期化せず、同じ作家の新作に切り替わっていくというのはいいんじゃないでしょうか。どこからでも読めるとはいえやはり1巻が入り口になるので。
・(myt)『勇者ヴォグ・ランバ』(1)(庄司創/講談社/アフタヌーン)
よほどイケてる装丁でない限り、「アフタヌーン」購読者以外のマンガ読者が普通に入ってくることはなさそう。マンガ読者の中でもSF好み、あるいはSF読者そのものを見こみたい。短篇集から出してもいいかなと思ったけど。
伊藤計劃を並べるのが1番ヒキがあると思う。棚に文庫がある違和感も手伝う。
・(凹田)『ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録』(1)(原点火・島田荘司/講談社/モーニング)
本格的ミステリ&サスペンス。絵も上手いので一般の層にも売りたい。2巻はいつになるのだろう?
・(凹田)『げんつき』(1)(アキヨシカズタカ/メディアファクトリー/フラッパー)
原付2種をフィーチャーしたバイク×女子高生マンガ。相模大野の高校に通う女子高生がツーリングをとおして社会性やバイクの魅力を学んでいく。女子高生目線で描くことで新しいバイクライフスタイルの提案にもなっている。著者はバイク雑誌「Young
Machine」にも作品を載せているようで、バイクパーツのディテールや運転操作の描き方が丁寧で好感。帯から想像に難くないが『ばくおん!』(おりもとみまな/秋田書店)との併売が吉。個人的には『ガールズライド』(磯本つよし/芳文社)との併売がオススメ。
増刊でデビューしてから数年…ようやくのデビューコミックス。表題作は割と直近のものだが、読みきりストックがかなりあるハズなので、作品集としてはいささか古いものが多くなりそう。本誌連載中の『不機嫌なロゼット』が時間を空けずに単行本化しそうなので、それまでは維持、発売したら仕掛けていきたい。「Cheese!」含め、最近の小学館少女モノは、無自覚な天才が流行りものなのだろうか…。
・(りゅーと)『超級!機動武闘伝Gガンダム 新宿・東方不敗!』(6)(島本和彦/角川書店/ガンダムエース)
Gガンダム・ジ・オリジンとも言える本作を何故いまさら取り上げるのか?と思う方もいるかもしれないが、マンガ版としてリファインされた新しいガンダムが登場するのがこの巻なのだ。カトキハジメがリファインしたW同様に、コミックスを買っていなかったガンダムファンが手を伸ばす可能性があるきっかけになるので、既刊はそれなりに準備しておきたい。
・(凹田)『仏像のまち』(2)(蒼木雅彦/メディアファクトリー/ジーン)
『鎌倉葵茶房』(PHP)とも併売を。
・(凹田)『廃墟少女』(尚月地/講談社/ARIA)
未読なので個人的に期待。『艶漢』(6)(新書館/Wings)と同時刊。単巻なので買いやすく『艶漢』の実績以上の販売が見込めそう。