別冊チャンピオンの第一弾のコミックス化。個人的には『バクマン。』よりも『まんが道』に近い作品。部活マンガ等にある青春時代の熱量が感じられる作品。
絵柄はやや古めというか、チャンピオン畑らしい感じなので、どちらかというとコアユーザ向けか。
・(りゅーと)『魔法少女・オブ・ジ・エンド』(佐藤健太郎/秋田書店/別冊少年チャンピオン)
こちらも「別チャン」第一弾のひとつ。イメージ的には、巨人だったりハカイジュウだったりの未知の生物が壊れた魔法少女に変わった感じのカタストロフ系作品。
ウチではカタストロフ系のメインユーザは学生等の若い層だが、魔法少女というキャッチーなフレーズと相まって初回から良い動きを見せそう。魔法少女の仄暗さを感じさせるデザインもなかなか良し。「別冊少年マガジン」の『神さまのいうとおり』(藤村緋二)も「週刊少年マガジン」に移籍して連載再開することだし、少年棚での継続した展開をするつもり。
・(チャリ)『大好きが虫はタダシくんの』(阿部共実/秋田書店)
阿部共実のデビュー読み切りや、web発表作をまとめた1冊。チャンピオンが若い作家の短編集を出すのは珍しく、阿部共実をしっかりと売っていきたいんだなと感じる。
・(myt)『大好きが虫はタダシくんの』(阿部共実/秋田書店)
表紙は例の水玉パターンを踏襲して連載作と同時発売、阿部共実の短篇集刊行としては好条件が揃っている。『しらまり』(高橋拡那/Fellows!)みたいな?入荷は『空が灰色だから』の7割5分。内容はより一層エッジが利いていて、心にじわじわくる感じのホラーテイスト。
・(凹田)『大好きが虫のタダシくんの』(阿部共実/秋田書店)
昨年、俺マン2011で未単行本ながらもランクインしてきた期待の新人。現状コミックにアンテナがある人にはもう知れているので、それ以外の人に如何に広げられるか、また、興味を持たせる売り場作りができるかがキモ。
・(チャリ)『ブラック・ジャック創作秘話』(2)(吉本浩二・宮崎克/秋田書店/別冊少年チャンピオン)
1巻の発売から1年半近くたったため1巻購入者の何%が継続するか読みづらい所がある。が、間があいていた分新規の読者も狙えるので、再度仕掛けてみてもいいかも。
・(myt)『ブラック・ジャック創作秘話』(2)(吉本浩二・宮崎克/秋田書店/別冊少年チャンピオン)
前巻をガッツリ売っていたため取次さんから緊急連絡が!
「前巻の実績分つけますか・・・?」
「いや、初回はとりあえず半分ぐらいで・・・」
版元さんの手元にいつまで在庫があるのかは分からないが、恐らくこれぐらいの出足でいいはず。
完結巻の出た『ゲゲゲの家計簿』(水木しげる/小学館/ビッグコミック)あたりを併売か。伴俊男の『手塚治虫物語』(朝日文庫)、復刊頼むよー。新装版は高い。
・(凹田)『ブラック・ジャック創作秘話』(2)(吉本浩二/宮崎克/秋田書店/少年チャンピオン)
1巻購入者の何割が2巻も購入するのか・・・。「このマンガがすごい!」での波及効果が高かったので、広い層に意識的にパブをうってもらいたい。
・(凹田)『ハダカノタイヨウ』(1)(吉木まさかず/秋田書店/別冊少年チャンピオン)
一時期漫画家マンガが飽和して、現在少し落ち着いている。気を衒わない熱い展開を期待。
地球人と異星人のギャップをコメディにするというタッチだが、ボケの父親とツッコミのこどもという構成から、併売するなら『秋津』(室井大資)か?
過去の作品でもそうだったが、かなり細かく設定を練りこんでいて、コミックスにておまけとしてページを割くスタイルは変わらないと思うので、作者ファンは間違いなく手を伸ばすだろう。新規層が入るには時間がかかりそう。
何よりも部数がかなり渋そうで、追加の確保が一番のネック。