カテゴリー: だいたい日刊!コミタン(旧)
だいたい日刊コミタン!2013/01/26号
増刊でデビューしてから数年…ようやくのデビューコミックス。表題作は割と直近のものだが、読みきりストックがかなりあるハズなので、作品集としてはいささか古いものが多くなりそう。本誌連載中の『不機嫌なロゼット』が時間を空けずに単行本化しそうなので、それまでは維持、発売したら仕掛けていきたい。「Cheese!」含め、最近の小学館少女モノは、無自覚な天才が流行りものなのだろうか…。
・(りゅーと)『超級!機動武闘伝Gガンダム 新宿・東方不敗!』(6)(島本和彦/角川書店/ガンダムエース)
Gガンダム・ジ・オリジンとも言える本作を何故いまさら取り上げるのか?と思う方もいるかもしれないが、マンガ版としてリファインされた新しいガンダムが登場するのがこの巻なのだ。カトキハジメがリファインしたW同様に、コミックスを買っていなかったガンダムファンが手を伸ばす可能性があるきっかけになるので、既刊はそれなりに準備しておきたい。
・(凹田)『仏像のまち』(2)(蒼木雅彦/メディアファクトリー/ジーン)
『鎌倉葵茶房』(PHP)とも併売を。
・(凹田)『廃墟少女』(尚月地/講談社/ARIA)
未読なので個人的に期待。『艶漢』(6)(新書館/Wings)と同時刊。単巻なので買いやすく『艶漢』の実績以上の販売が見込めそう。
だいたい日刊コミタン!2013/01/25号
三部けいの別名義、コアマガジンからまさかの小学館へと版元を変えての刊行。シリーズ既刊は絶版のようだが、判型も変わったことで古参ユーザには手の出しやすい形になったのでは?新規層がどれだけ流入するかは未知数だが、モバMANのエロ系銘柄はかなり固めなので、それなり在庫しておきたいところ。
・(凹田)『ハニー』(1)(目黒あむ/集英社/別冊マーガレット)
絵柄が良く、分かりやすい。別マ読者には抵抗なく売れそう。そこから先の売り伸ばしが課題。
・(りゅーと)『ハニー』(1)(目黒あむ/集英社/別冊マーガレット)
安定の目黒あむクオリティなのだが、キャラの設定がテンプレすぎてリアルな学生層に響くかが不安。飛び道具だらけの別マ勢においてこの作品の存在は安心するのだが、いまいち売るヴィジョンが見えないのも確か。学生の中でも低年齢、もしくはこういったやりとりを客観的に眺めることのできるある程度、マンガを読みなれた人に向けて売るべきタイトルなのかもしれない。初速は抑え目でも、話題にしたがる人は多そうなので、配本が少ないようならば追加をとるべき。
・(チャリ)『ハニー』(1)(目黒あむ/集英社/別冊マーガレット)
雨の中倒れているヤンキーを助けたら、後日再会し・・・とまさに少女漫画の王道をいくストーリー。
・(チャリ)『花と落雷』(1)(渡辺カナ/集英社/別冊マーガレット)
渡辺カナ3作目にして、遂に巻数表記がある連載作品の登場。前2作は売れていたお店も多いと思うが短編などの巻数の無い単行本はコンスタントに売れているかコミック担当が好きじゃない限り棚寿命が短いので、これを機に渡辺カナの知名度が上がってくれると嬉しい。
そしてこの上記2作家は今後の別マを支えていく2本柱になると信じているので、25日に同時に発売するチャンスを生かして「別マ」の若手作品を盛り上げていきたい。
・(myt)『花と落雷』(1)(渡辺カナ/集英社/別冊マーガレット)
言葉のセンスがいいですよね。まだ若手棚にあっても違和感がないのが悲しい。「渡辺、お前は別マの柱になれ」という期待が大きいが世の中的にももうひとノビ欲しい。本誌と「bianca」もいずれ乖離していくのだろうか。
・(凹田)『花と落雷』(1)(渡辺カナ/集英社/別冊マーガレット)
著者のセンスが魅力的なので作家で推して、3冊出るこのタイミングで著者の知名度を爆発させたい。
・(myt)『シリウスと繭』(2)(小森羊仔/集英社/YOU)
1巻を強く売り伸ばしただけにドキドキの2巻。描くものの取捨選別のセンス、今日日あんまりいないタイプの絵柄は少し相対的な魅力なんだけどお客様方はそれをどうみたか。再来月からの新連載も楽しみ。
・(myt)『王妃マルゴ』(1)(萩尾望都/集英社/YOU)
連載を読んできて正直よくわからんという感じだったが、今売り「YOU」の池田理代子と萩尾望都の対談でこのマンガが女性の肉体的・官能的な価値観を描き出そうとしているのだと分かり見方が変わった。「正直よくわからん」と思っていること自体、男が女性に望む姿における前提を如実に映しているのだろう。この対談、お二人が「若い女の子フェロモンが~」「恋が~」といった話をしていてなかなか衝撃。
エロで売るのかコメディなのか、連載では新章に突入したことで岐路に立った感がある。正統派アクションのコメディとして売っていく予定なので、学生から30代あたりの若い男性が中心か。カワイイ女の子を喰ってしまうであろうキャラクターの存在が好意的に受け入れられれば長期的に回転するだろう。アクションは新連載陣がかなり熱いので、ここらへんのタイトルを積極的に売ることで、店にある程度はアクションの土壌を作っていきたい。
・『LOVE理論』(1)(佐藤まさき/水野敬也/双葉社/漫画アクション)
全くモテナイ主人公に、ある日恋愛体育教師の幽霊が、女性にもてる“LOVE理論”を授けていく。原作は最近2巻が発売された『夢をかなえるゾウ』の水野敬也。ギャグ要素と肌色が多いのでアキバ界隈で先に話題になってから全国的に売れていきそう。
http://webaction.jp/lineup/58