だいたい日刊コミタン!2013/01/23号

今日の気になるタイトル
1月23日
・(myt)『ポテン生活』(10)(木下晋也/講談社/モーニング・ツー)
早いようでもう最終巻。雑誌の中でいう箸休め的4コママンガがむやみに長期化せず、同じ作家の新作に切り替わっていくというのはいいんじゃないでしょうか。どこからでも読めるとはいえやはり1巻が入り口になるので。

・(myt)『勇者ヴォグ・ランバ』(1)(庄司創/講談社/アフタヌーン)
よほどイケてる装丁でない限り、「アフタヌーン」購読者以外のマンガ読者が普通に入ってくることはなさそう。マンガ読者の中でもSF好み、あるいはSF読者そのものを見こみたい。短篇集から出してもいいかなと思ったけど。
伊藤計劃を並べるのが1番ヒキがあると思う。棚に文庫がある違和感も手伝う。

・(凹田)『ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録』(1)(原点火・島田荘司/講談社/モーニング)
本格的ミステリ&サスペンス。絵も上手いので一般の層にも売りたい。2巻はいつになるのだろう?

・(凹田)『げんつき』(1)(アキヨシカズタカ/メディアファクトリー/フラッパー)
原付2種をフィーチャーしたバイク×女子高生マンガ。相模大野の高校に通う女子高生がツーリングをとおして社会性やバイクの魅力を学んでいく。女子高生目線で描くことで新しいバイクライフスタイルの提案にもなっている。著者はバイク雑誌「Young
Machine」にも作品を載せているようで、バイクパーツのディテールや運転操作の描き方が丁寧で好感。帯から想像に難くないが『ばくおん!』(おりもとみまな/秋田書店)との併売が吉。個人的には『ガールズライド』(磯本つよし/芳文社)との併売がオススメ。

だいたい日刊コミタン!2013/01/22号

今日の気になるタイトル
1月22日
・(myt)『ハヤチネ!』(2)(福盛田藍子/スクウェア・エニックス/ガンガンONLINE)
同社の『ばらかもん』(ヨシノサツキ)から女性客を流したり、双葉社『銀のニーナ』(イトカツ)から男性客を流したり。スクエニの若いタイトルは追加がイマイチ安定して取れない。

・(凹田)『ハヤチネ!』(2)(福盛田藍子/スクウェア・エニックス/ガンガンONLINE)
1巻が思ったより数字が出ていない。個人的には東北の民俗・風俗のマンガだと思っているのだが、子供マンガの印象が強そう。『南国トムソーヤ』(うめ/新潮社/@バンチ)などとの併売が良いと思う。

だいたい日刊コミタン!2013/01/19号

今日の気になるタイトル
1月19日
・(りゅーと)『キミにともだちができるまで』(1)(保谷伸/徳間書店/コミックゼノン)
『喰う寝るふたり住むふたり』(日暮キノコ)から始まったゼノンの本気第二弾。むしろ、ラインナップ的には今月のほうが本気度は高い。
2012年においてベテラン作家の焼き直し等ばかりでレーベルとしての新鮮味に欠けていたゼノンはやればできる子だったんです。
『喰う寝る~』よりは女性向け、いわゆる性格にやや難アリの少年と子どもの交流を中心としたストーリー。無気力系男子との組み合わせが多いこの手の作品には珍しく、少年はオレ様っぽい男子であり、交流によって生まれた心の機微を大ゴマなどで上手くみせている。

・(myt)徳間書店「コミックゼノン」の『のぼさんとカノジョ?』(1)(モリコロス)、『カナヤゴ』(1)(日笠優)、『キミにともだちができるまで。』(1)(保谷伸)
「コミックゼノン」の1巻攻勢第二弾。フックがでかい『のぼさんとカノジョ?』、男性大人向けに骨太なストーリーを展開する『カナヤゴ』、女性層を取り込んで一番売れそうな『キミにともだちができるまで。』。併売ならそれぞれ『真田と浜子』、うーん??、『flat』という感じ?今回も投げ込みに期待したい。
第一弾ともいえる『喰う寝るふたり住むふたり』(1)(日暮キノコ)は追加が入ってこなーい。次の重版にはかかってるっぽいが。ここまででも相当売ったけど切らしてなければもう少しいけたはず。勝因は『きのう何食べた?』っぽくわかりやすいキャラクター配置の表紙か。

・(凹田)『キミにともだちができるまで』(1)(保谷伸/徳間書店/コミックゼノン)
ゼノン版『flat』。龍太郎の豊かな表情にほっこりする。背景の小物の書き込みなどしっかりしていて、子供の表情だけでなく作品に説得力を出している。

・(チャリ)『はじまりのにいな』(4)(水森暦/白泉社/花とゆめ)
完結巻。4巻で終わってしまうにはもったいない気がするが、生まれ変わりという題材を扱う以上、作品内の時間経過は不可欠。短い巻数にまとめることでより主人公たちの関係を引き立てることができて、良い効果が生まれるのではないだろうか。
に修正お願いします。

・(myt)『日々ロック』(4)(榎屋克優/集英社/週刊ヤングジャンプ)
2巻3巻のスターダムかけあがり路線とは一転、地元で聾唖の女の子に歌を伝える話。半径がやや狭くなり地味にはなったが主人公たちが自分の基盤を再確認する重要な巻になった。1冊丸々試し読みしてもらえれば購入に繋がると思うタイトル。試し読みとはいえそこまでの時間をもらうためにはPOP等でひと押しがいる。
「日々ロックフェス」も第二回が開催されるようだ。そろそろグッズ商売への色気も出るか・・・?