コミック新刊一覧チェック! 2015年10月発売分

今月は配信が出来ませんでした。

期待作に◎、棚のワンポイントや物申すなタイトルに○付き。Googleスプレッドシートでの言及まとめ。コメント作業進行中。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1yhdEoE4ZFjYFRuk0g7UJKlhsLMAdXvtjNNUSlOsUUFY/edit#gid=1307484836

10月の注目作(4人中2以上のもの)
◎/○ 4つ
10/07 小学館 ビッグコミックス 或るアホウの一生(1) トウテムポール
10/16 講談社 月マガKC 虚構推理(1) 城平京、片瀬茶柴

◎/○ 3つ
10/15 KADOKAWA オゲハ (1) oimo
10/23 KADOKAWA MFコミックス フラッパーシリーズ 俺の姫靴を履いてくれ(1) 須河篤志
10/23 講談社 アフタヌーンKC 螺旋じかけの海(1) 永田礼路
10/24 スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックススーパー 君死ニタマフ事ナカレ(1) ヨコオタロウ、森山大輔

◎/○ 2つ
10/06 講談社 ヤンマガKC 原始乙女と神の塔 シオミヤイルカ
10/07 小学館 ビッグコミックス アフターアワーズ(1) 西尾雄太
10/07 芳文社 まんがタイムコミックス まんがの装丁屋さん(1) 小石川ふに
10/08 秋田書店 少年チャンピオン・コミックス・タップ! ネットで会って30分で結婚を決めた話 れのれの
10/10 マッグガーデン ブレイドコミックス どらくま(2) 戸土野正内郎
10/10 マッグガーデン ブレイドコミックス リィンカーネーションの花弁(3) 小西幹久
10/15 KADOKAWA グッドナイト、アイラブユー (1) たらちねジョン
10/15 ほるぷ出版 ポラリスCOMICS 同居人はひざ、時々、頭のうえ。(1) みなつき、二ツ家あす
10/23 講談社 モーニングKC バトルスタディーズ(3) なきぼくろ
10/24 スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックス 魔法少女特殊戦あすか(1) 深見真、刻夜セイゴ
10/30 少年画報社 YKコミックス MUJIN ―無尽―(2) 岡田屋鉄蔵

コミタン!リサーチ 第1回 「新人作品の試し読み小冊子の店頭使用頻度について」

精鋭コミック担当者が集うコミタン!では、時おり版元さんからのアンケートリサーチを承っています。この記事ではとある版元さんのご快諾をいただきその調査の一部を公開することにいたしました。

今回のテーマは「新人作品の試し読み小冊子の使用頻度について」。

[背景]
ある期待作品1巻の販促物について予算の都合で試し読み小冊子と投げ込みチラシのどちらかを選ばなければならないが、新人作品の試し読み掲出率に懸念がある。そのため試し読み小冊子が実際に店頭でどの程度使われているかの聞き取り調査を行った。

[前提]
・「1話がまるまる入った32p試し読み小冊子2,000部」か、「同時発売である5万部弱の自社タイトルへの8p投げ込みチラシ」のどちらかを選ばなければならない。
・該当タイトルの目標としては発売後1ヶ月以内に重版がかかり、続刊が安定して3~4万部になること。

[質問項目]
(1)自店舗で各社新人作品の試し読みを使っているか
(ほぼ使う/期待作であれば/あまり使わない/入荷冊数次第/その他)

(2)(新人の売り出しにあたって)自店舗にはどちらが効果的と考えるか
(試し読み小冊子/投げ込み)

(3)(新人の売り出しにあたって)全国ではどちらが効果的と考えるか
(試し読み小冊子/投げ込み)

ほか今回非公開の質問2問

[回答の集計]
全12票
(1)自店舗で各社新人作品の試し読みを使っているか
7票・・・ほぼ使う
3票・・・入荷冊数次第
1票・・・期待作であれば
1票・・・あまり使わない

(2)(新人の売り出しにあたって)自店舗にはどちらが効果的と考えるか
7票・・・試し読み小冊子
3票・・・投げ込み
2票・・・その他(単純比較が難しい/新人の内容しだい)

(3)(新人の売り出しにあたって)全国ではどちらが効果的と考えるか
9票・・・投げ込み
3票・・・試し読み小冊子

[備考欄での意見]
・表紙が単行本と同じデザインであれば使用頻度がより上がります。
・投げ込みの効果測定は難しいが、パイの大きさと作品の親和性に依るところが多いと思うので、不確定要素に欠けたいのなら配布、決め打ちなら投げ込みが良いと思う。

[回答からの考察(m)]
(2),(3)の回答で「自店舗では試し読み/全国では投げ込み」と回答が割れた。これは(1)での回答に見るように回答者内では試し読み使用率が高いことに関係がありそうだ。この部分を逆に考えると「全国的に見れば新人の試し読み小冊子を掲出する店舗はそんなにない」と感じていると見る。
私見だが店舗での回遊時間が(恐らく)減りつつあるいま、前評判もない新人の試し読み小冊子が「試し読みできる」という理由だけで手に取られる。そんな新人推しの動線を作れている店舗は全国に100店舗ないぐらいではないだろうか。同じ理由で小冊子の存在が書店員の棚作りの動機を0から引き上げるよう(補:全国数千店舗のレベルで)作用しているとも考えられない。

今回の限られた回答の中から結論を出すならば、
・併売希望タイトルが全国遍く売れているものである→投げ込み
・併売希望タイトルが局所的に売れているものである→その局所の書店にアピールする道具としての試し読み小冊子
と言えるだろう。それぞれの発売日の順など変数はまだまだありますが。

[回答表]

自店舗で各社新人作品の試し読みは使っているか(新人の売り出しにあたって)自店舗にはどちらが効果的と考えるか(新人の売り出しにあたって)全国ではどちらが効果的と考えるか
ほぼ使う投げ込み投げ込み
あまり使わない投げ込み投げ込み
入荷冊数次第試し読み小冊子投げ込み
ほぼ使うその他の回答投げ込み
期待作であれば試し読み小冊子投げ込み
ほぼ使う試し読み小冊子投げ込み
ほぼ使う試し読み小冊子投げ込み
ほぼ使う投げ込み投げ込み
ほぼ使う試し読み小冊子試し読み小冊子
ほぼ使う試し読み小冊子試し読み小冊子
ほぼ使う試し読み小冊子試し読み小冊子
入荷冊数次第その他の回答投げ込み

週刊コミタン! 2015/09/20号

来週の気になるタイトル
[weekly class=month day=1]月[weekly class=day day=1]日
祝日
[weekly class=month day=2]月[weekly class=day day=2]日
祝日
[weekly class=month day=3]月[weekly class=day day=3]日
祝日発売アリ
[addLink]『ふつつか者の兄ですが』(1)(日暮キノコ/講談社/モーニング・ツー)[/addLink]
・引きこもりの恥ずかしい兄をもつ女子高生が主人公。講談社発だが『モンクロチョウ』のエグさよりは『喰う寝るふたり住むふたり』のほうが作家併売なら近い。まだつかみどころを見つけにくく自然に売る感じ。

[addLink]『夕方までに帰るよ』(宮崎夏次系/講談社/モーニング・ツー)[/addLink]
・初連載が満を持して(4年10ヶ月)の単行本化。エッジの効いた感覚が懐かしい。

[addLink]『さぼリーマン 飴谷甘太朗』(1)(アビディ井上・萩原天晴/講談社/モーニング)[/addLink]
・スイーツに命をかける熱量が笑える。発売前だがマガジンR連載の馬田イスケ『紺田照の合法レシピ』と併売したい。
・食べリアクション芸マンガ。東京勢としては実際に食べられるものの話なのが○。

[weekly class=month day=4]月[weekly class=day day=4]日
・・・
[weekly class=month day=5]月[weekly class=day day=5]日
[addLink]『年下の男の子』(1)(ひろちひろ/集英社/マーガレット)[/addLink]
・デビューから2年弱での初単行本。画力ストーリーの上達めざましく今年の新人初単行本で最も注目している作家。やまもり三香との同時連載スタートなど編集部も力を入れている感じがするので大いに期待してください。ターゲットは女性中心、年齢は中学生から30歳ぐらいまで引っ張りたい。

[addLink]『古都こと ―チヒロのこと―』(1)(今井大輔/双葉社/アクション)[/addLink]
[addLink]『古都こと ―ユキチのこと―』(1)(今井大輔/秋田書店/ヤングチャンピオン)[/addLink]
双葉社と秋田書店のコラボレーション。 何故、一社でやらなかったのかは分からないが、面白いことをやりたいという意気込みは伝わってくる。良いぞもっとやれ!
・同一作品をキャラクターの視点別で別版元の連載という新たな試み。新刊台から外れた時はどっちで置くのか考えどころ。双葉かな?
・面白い試みだが書店でそれはどう表現されるだろうか。

[weekly class=month day=6]月[weekly class=day day=6]日
[addLink]『3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』(1)(西川秀明・羽海野チカ/白泉社/ヤングアニマル)[/addLink]
・いったいなぜ西川秀明・・・?どの程度売れるのか予想が難しいが、1巻は本編半分は売れるだろう。絵柄はかなり熱っぽいので続けての購入はちょっと見込みづらいかもしれない。当たり前だが本編と併売併売。
・本編とは異なりストーリー、キャラクターともに勢いのある熱血漫画。絵柄を寄せてきてるのが面白くて笑ってしまう。きれいな西川秀明。
今週の思うところ
・3月のライオンの発売日があわせじゃないのは積み込みによる影響でしょうか。
・新しくコミタン!リサーチの記事を追加しました。随時調査のご相談を承っております。

週刊コミタン! 2015/09/13号

来週の気になるタイトル
[weekly class=month day=1]月[weekly class=day day=1]日
[addLink]『碧いホルスの瞳』(1)(犬童千絵/エンターブレイン/ハルタ)[/addLink]
・古代エジプトの女ファラオもの。青年期から王への成長と自覚の道。装丁は眼力が強く女性に訴求力がありそうな感じ。『ふしぎの国のバード』ほどすぐにはハネないが、『応天の門』や森薫と売り伸ばせそうな作品。
・現行のハルタの中では期待値の高い作品。Fellowsからのキャリアの中、なかなか「これは!」と思う作品を描いてくれなかった作者だが今作は上手くはまった感がある。長いスパンでじりじり売りたい。
[weekly class=month day=2]月[weekly class=day day=2]日
・・・
[weekly class=month day=3]月[weekly class=day day=3]日
[addLink]『君とレモンの星』(1)(かねもりあやみ/秋田書店/プリンセスGOLD)[/addLink]
・今のプリンセスレーベルで新作を推すのであればこのあたり。
[weekly class=month day=4]月[weekly class=day day=4]日
・・・
[weekly class=month day=5]月[weekly class=day day=5]日
[addLink]『プリマックス』(1)(柴田ヨクサル×蒼木雅彦/集英社/ヤングジャンプ)[/addLink]
・作画が別人でもすぐに誰だか分かる圧倒的なヨクサルコンテ。1話の引きはやはり強いと思うので、目立つところに出してファン以外にテにとってもらいたい。
・男(商業)目線の「カワイイ」コンテンツとは何かを分析して直感的に描いている。ヨクサル塾とか中山敦支塾みたいなものを開校してマンガ表現を伸ばしてもらいたい。

[addLink]『ブルーグラリア』(下)(イイヅカケイタ/集英社/週刊ヤングジャンプ)[/addLink]
・最初はレベルE的な地球での日常に潜む異星人の生活を描いていたが最後は大風呂敷を広げた印象。上下巻に収めるためか最後は少し急ぎ足になった。単行本でちゃんと読み直したいな。

[addLink]『イエスタデイをうたって』(11)(冬目景/集英社/グランドジャンプ)[/addLink]
・長かった!連載中何誌渡り歩いたのだろうか?連載未読なので結末が楽しみ。スピリッツの連載も終ったので次はどこかな?アフタヌーンのポスター企画は好きでした。

[addLink]『MAJOR 2nd』(2)(満田拓也/小学館/週刊少年サンデー)[/addLink]
・2巻含めて100万部突破ってこれマジ?自店の感覚だと全然そんな感じがしない。
・同じく・・・。なんだかんだサンデーも週刊少年誌なんだな。

[addLink]『七海の623』(1)(がっきー/小学館/クラブサンデー)[/addLink]
・折角『ハイスコアガール』の和解が成立したというのにこちらは完結!逆に併売で人気が出て続編が始まるパターンか!?

[weekly class=month day=6]月[weekly class=day day=6]日
[addLink]『鳴沢くんはおいしい顔に恋している』(1)(山田怜/徳間書店/ゼノン)[/addLink]
・料理上手な男子高校生がヒロインたちにご飯を作り、彼女たちのおいしい顔をゲットする。圧倒的に男性向けの作品だと思うが絵柄が女性的なのが少しミスマッチか。女性たちの典型的キャラづけは安心して読める。
・洋物女は苦手だと思ってたがこんなに可愛いならアリだな!『スイようび』との併売もありかな?
・いやー『ラーメン大好き小泉さん』あたりじゃないでしょうか。

[addLink]『八男って、それはないでしょう!』(1)(楠本弘樹・Y.A・藤ちょこ/KADOKAWA/COMIC WALKER)[/addLink]
・同日発売『無職転生』『盾の勇者』と併売で間違いないでしょう。設定・絵柄ともに整ってます

今週の思うところ